2021/07/29 (木) 18:00 4
netkeirinをご覧の皆さんこんにちは。金子貴志です。前回は競輪場の宿舎のことを書きましたが、今回はキャンプです。
今月初旬、青森競輪に参加した帰り、岩手県の奥州市にある『種山高原星座の森』に行ってきました。青森はナイター開催だったので、最終日の夜は競輪場の宿舎に泊まりました。実は青森の宿舎の浴場は温泉なんです。疲れた体を温泉が癒やしてくれます。
青森から種山高原に向かう道中の風景には感激しました。レトロな橋の上を電車が走る様子は、どこか懐かしさを感じました。
キャンプ場は標高800メートルに位置しています。昼は遠くの海や山が望め、夜は星に手が届くようなロケーションです。敷地内に入ると詩人・童話作家である宮沢賢治の銅像があります。『銀河鉄道の夜』『風の又三郎』や『雨ニモマケズ』の宮沢賢治です。
種山高原は、宮沢賢治がその風景に魅せられた場所なんです。そんな場所でキャンプを張れるのはどこか嬉しいですね。久しぶりのキャンプで気持ちも高ぶっていました。
火起こしは火打ち石、Tシャツを燃やしたチャークロス(綿100%の布が原料の炭)で火種を作り、用意していたフェザースティックに移します。
夕飯は大好きなラム肉とビール。こだわりのフライパンで肉を焼きながらビールを飲む。なんと贅沢な時間なんでしょう。
ビールの次は日本酒。『月の輪』という甘いけど、スッキリとした飲みやすい地酒を堪能しました。日本酒にはやはり海鮮ということで、かに味噌をお供に。
ふと空を見上げると無数の星が輝いています。宮沢賢治もこの星を眺めながら作品を書いていたのかと思いました。そんなことに思いを馳せながら、ゆったりとした時間を過ごすことができました。
『雨ニモマケズ風ニモマケズ雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ…』は、誰でも1度は聞いたことがある有名な詩です。これは競輪の世界でも言えることだと思います。選手も雨が降ろうと風が強かろうと練習しますし、荒天時でもレースはあります。気持ちが負けそうな時や思うようにならないことがあったとしても、諦めずに困難を乗り越えた先に栄光があると信じています。今回のキャンプで宮沢賢治の作品を思い出し、気持ちも新たに頑張っていこうと思いました。
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金子貴志
Kaneko Takashi
愛知県豊橋市出身。日本競輪学校75期卒。2013年には寛仁親王牌と競輪祭を制し、同年のKEIRINグランプリでも頂点に。通算勝利数は500を超え、さらには自転車競技スプリント種目でも国内外で輝かしい成績を収めている。またYoutubeをはじめSNSでの発信を精力的に行い、キッチンカーと選手でコラボするなどホームバンクの盛り上げにも貢献。ファンを楽しませることを念頭に置き、レース外でも活発に動く中部地区の兄貴的存在。