2021/08/24 (火) 18:00 6
netkeirinをご覧の皆さん、金子貴志です。今回は東京五輪の自転車トラック競技の話題と福島県のいわき平競輪場で行われたオールスター競輪について書いていきます。
先日閉幕した東京五輪では新田祐大選手、脇本雄太選手、橋本英也選手、小林優香選手が出場し、健闘しましたが、残念ながらメダルには届きませんでした。しかし、その走りは見る者の心にしっかりと刻まれたと思います。
そして梶原悠未選手が、オムニアムで日本女子史上初の銀メダルに輝きました。オムニアムというのは4種目の合計ポイントで勝者が決まります。陸上で『キング・オブ・スポーツ』と言われる十種競技と同じくらい過酷なんです。梶原選手は緻密に計算された戦術を武器に走り切り、五輪の大舞台で花を咲かせてくれました。レース後にお母さんの元に駆け寄り、言葉をかける姿に感動しました。パリ五輪では金色のメダルを、お母さんの首に掛けてあげて欲しいです。
梶原選手の快挙によって自転車競技が広く認知されたと思いますし、アピールできたのではないでしょうか。梶原選手が競泳の北島康介選手を見て五輪を目指したように、今度は梶原選手を見て子ども達が五輪を目指すきっかけになってくれると思います。
五輪が終わったのが8日。そして9日はオールスターの前検日でした。新田選手、脇本選手は、中0日というハードスケジュールでの参加でした。
新田選手とは2日目に対戦しましたが、とてつもないスピードで私の横を通過していきました。新田選手、脇本選手、そして五輪には出場できませんでしたが、共に五輪を目指した深谷知広選手が決勝に進出しました。
優勝は大阪の古性優作選手。彼とは中部近畿ラインということもあり、何度か連係したことがあります。彼に追走してみると、気持ちの強さが伝わってくるので安心感があります。ただ、味方なら頼もしい古性選手ですが、敵になるとイヤな選手です。強烈なブロックに遭ったこともあります。イヤな選手というのは裏を返せば、それだけ強いということです。レースでは厳しい古性選手ですが、普段は礼儀正しく、お茶目な一面も見せてくれます。
オールスターは6日制、それもナイターで行われました。ナイターだと1日に4回食事が用意されます。朝食、昼食、そして夕方にパスタやサンドウイッチなどの軽食。そして夕食です。レースが遅い時間の選手は午後10時頃に食べるということもあります。元来、1日4食という習慣は選手にありません。私は、うまく時間を考えながら食べていました。6日制だと休みの日もあり、その休みをうまく過ごすのも重要になってきます。
今回も多くのファンの方々に投票していただいたので、結果を残したいという強い気持ちで臨みましたが、二次予選には1ポイント足らず敗退してしまいました。しかし、この悔しさをバネにして、強くなるための肉体改造などできることは全て試していきますので、今後も応援をよろしくお願いします。ファンの皆様、投票ありがとうございました。
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金子貴志
Kaneko Takashi
愛知県豊橋市出身。日本競輪学校75期卒。2013年には寛仁親王牌と競輪祭を制し、同年のKEIRINグランプリでも頂点に。通算勝利数は500を超え、さらには自転車競技スプリント種目でも国内外で輝かしい成績を収めている。またYoutubeをはじめSNSでの発信を精力的に行い、キッチンカーと選手でコラボするなどホームバンクの盛り上げにも貢献。ファンを楽しませることを念頭に置き、レース外でも活発に動く中部地区の兄貴的存在。