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平原康多の勝ちペダル

【#9】近況報告「バンクでしっかり練習ができています!」

2021/07/06 (火) 18:00 20

約2ヶ月ぶりの更新です!(撮影:島尻譲)

先月、練習中に左肘を骨折してしまい、直前で高松宮記念杯を欠場となってしまった平原康多選手。欠場は残念でしたが、その高松宮記念杯では後輩の宿口陽一選手が優勝! ずっと近くで練習を共にしてきた後輩の飛躍に目を細め、エールを送ります。

オールスターのファン投票では2度目の1位を獲得。ファンからの期待に応えるべく、“やれるだけのことをしっかりやって”前に進みます。


「本当に奇跡って起きるんだなぁ」

 netkeirinをご覧の皆さん、平原康多です。先月、練習中に骨折した左肘の状態も良くなって、バンクでしっかり練習ができています。復帰してすぐに戦えるよう、骨折した当初から、他の部分は鍛えていました。まだ骨は完全にはくっついていませんが、治療も含め、やれるだけのことはやりました。

 怪我のため、止む無く宮杯を欠場する事になりましたが、その宮杯で後輩の宿口陽一君が見事優勝を果たしました。まず決勝に乗った時にここまで辿り着いて良かったなぁという気持ちで観ていて、そして初めて走ったGI決勝で優勝と凄い結果を残してくれました。彼が努力してきているのは近くでずっと見てきましたが、優勝の瞬間は本当に奇跡って起きるんだなぁって思いましたね。

 彼は高校(川越工業)の2つ下の後輩で、かれこれ20年以上の付き合いなんですが、自分にとって何より嬉しかったのは、優勝した時に周りの沢山の人達に祝福されていたのを見た時でした。これは彼が築き上げてきた財産だし、こうやってビッグレースで優勝した時に自分の事の様に喜んでくれる人が沢山いるという事を忘れず、慢心せずこれからSS級として頑張って貰いたいです。

笑顔で埼玉ポーズの宿口陽一選手(撮影:島尻譲)

予想外のファン投票結果

 宮杯が終わってすぐ、8月10日から福島・いわき平競輪場で開催されるオールスターのファン投票結果が発表されました。2017年以来2度目で、自分が1位でした。

 2017年の時は2月の全日本選抜で優勝していましたし、その後もある程度の結果を残していました。しかし今年は、GIII戦線はいいのですが、GIでは結果を残せていなかったので予想外でした。きっとファンの皆さんが『平原、早く大舞台で優勝しろ』という期待を込めて投票してくれたのかと思います。もし本当にそうであれば、今まで自分を信じてやってきたことが認められたんだなと思います。

 オールスターの前に今月16日から函館競輪場でGIIサマーナイトフェスティバルが行われます。函館は記憶にないくらい走ってないですね。イメージも海からの風が強い、時期的に夜はまだ肌寒いといった感じです。やれるだけのことをしっかりやって、臨みたいと思います。

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平原康多の勝ちペダル

平原康多

Hirahara Kota

埼玉県狭山市出身。日本競輪学校87期卒。競輪選手・平原康広(28期)を父に持ち、その影響も受けて高校時代から自転車競技をスタート。ジュニア世界自転車競技大会などで活躍し、頭角を現していった。レースデビューは2002年8月5日の西武園。同レースで初勝利を記録。2009年には高松宮記念杯と競輪祭を制し、2010年も高松宮記念杯で勝利。その後もGⅠ決勝進出常連の存在感を示し、2013年は全日本選抜、2014年と2016年には競輪祭、2017年も全日本選抜などで頂点に輝く。最高峰のS級S班に君臨し続け、全国の強者と凌ぎを削っている。

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