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山田裕仁の一発逆転!波乱注意報

【日本選手権競輪予想】場外ホームラン級の配当を期待! 推奨穴レースは7Rと11R

2024/05/04 (土) 08:30 5

GI開催特別コラム「山田裕仁の一発逆転!波乱注意報」。帝王・山田裕仁が、開催前半〜中盤までの選手の調子をチェックし、展開から"買えるヨーロッパ(468)"を紹介。元選手ならではの視点から、狙い目の2レースをお届けします。▶山田裕仁の見解と買い目はこちら

ヨーロッパ(468)とは?
競輪では各レースにおける「能力的にやや見劣る選手」「競走得点の低い選手」が、4番、6番、8番に入ることが多いことから、ひとくくりにしてこのように呼ばれています。とはいえ、展開やデキ次第では上位への食い込みが十分に可能。その場合には高配当も期待できます。そんなヨーロッパの中から、とくに好走&激走が期待できそうな選手と推奨理由について解説します。

【予想レース①】
いわき平7R 日本選手権競輪(GI)S級特選

①稲川翔(90期=大阪・39歳)
②小原太樹(95期=神奈川・35歳)
③山田庸平(94期=佐賀・36歳)
④伊藤旭(117期=熊本・23歳)
⑤町田太我(117期=広島・23歳)
⑥簗田一輝(107期=静岡・28歳)
⑦三谷将太(92期=奈良・38歳)
⑧内藤秀久(89期=神奈川・42歳)
⑨雨谷一樹(96期=栃木・34歳)

【初手・並び予想】
←⑥②⑧(南関東)⑤①⑦(混成)④③(九州)⑨(単騎)

【注目のヨーロッパ】
④伊藤旭
⑥簗田一輝

中団から捲る④伊藤旭が高配当の使者となる!

 三分戦で、単騎が1名というメンバー構成となった第7レース。⑤町田太の「逃げイチ」といっていい組み合わせなので、主導権争いはもつれないだろう。その後ろを回るのは近畿の①稲川翔と⑦三谷将で、混成ラインとはいえ、⑤町田太はここも自分のレースに徹するはず。となれば、車券は⑤町田太と①稲川翔との折り返しが大本線で、ここにかなり人気が偏る一戦となりそうだ。

 このメンバーと車番だと前受けは南関東勢となりそうだが、その先頭である⑥簗田一は、ここで突っ張るようなタイプではない。しかし、後ろ攻めが濃厚である九州勢の④伊藤旭が前を斬って、間髪を入れずに中団の⑤町田太が主導権を奪いにくるような展開だと、後方に置かれる可能性もありそうだ。デキがそこまでいいとも思えないので、あったとしても⑥簗田一の2〜3着まで。その後ろを回る②小原太や⑧内藤秀は狙いづらい。

 それとは逆に積極的に狙っていきたいのが、初手後ろ攻めから中団を取れそうな④伊藤旭。勝ち上がりこそ逃したものの、一次予選や二次予選ではいい走りをしていた。400mバンクながら最後の直線が長いのがいわき平で、⑤町田太が積極的なレースをすればするほど、自身が最後まで粘れる確率は下がるはず。そうなれば相対的に、中団から捲る④伊藤旭が上位に食い込める確率がアップする。

 それでも、⑤町田太の番手を回る①稲川翔の展開的な優位は揺るがないだろうが、①⑤や⑤①ではなく①④や④①から流す3連単ならば、配当妙味はグッと上昇するはず。このパターンでは①④⑦、①④③、④①⑦、④①③あたりが本線で、④伊藤旭が捲りきった場合の④③①や④③⑦も押さえておきたいところだ。こちらはスジ車券だが、それでも悪くないリターンが期待できそうである。

 あとは、ここに単騎の⑨雨谷一が絡んでくるパターンや、後方から捲る⑥簗田一が2〜3着に届くパターンまで押さえるかどうかの判断となるが、このあたりは直前のオッズ次第。いずれにせよ、このレースの「ヨーロッパ」のなかでは、④伊藤旭を狙うのが断然面白い。人気の中心となりそうな①⑤や⑤①絡みがオッズほどには信頼できないと思われるので、リターン重視で少しひねった買い方をするのをオススメする。

伊藤旭(撮影:北山宏一)

【予想レース②】
いわき平11R 日本選手権競輪(GI)S級準決勝

①松浦悠士(98期=広島・33歳)
②新山響平(107期=青森・30歳)
③浅井康太(90期=三重・39歳)
④小林泰正(113期=群馬・29歳)
⑤清水裕友(105期=山口・29歳)
⑥成田和也(88期=福島・45歳)
⑦三谷竜生(101期=奈良・36歳)
⑧山崎芳仁(88期=福島・44歳)
⑨武藤龍生(98期=埼玉・33歳)

【初手・並び予想】
←⑤①(中国)②⑧⑥(北日本)⑦③(中近)④⑨(関東)

【注目のヨーロッパ】
⑥成田和也
⑧山崎芳仁
④小林泰正

中国ゴールデンコンビで果たして“鉄板"なのか!?

 今年上半期の記念や特別戦線で、その存在感をいかんなく発揮している⑤清水裕。①松浦悠との「中国ゴールデンコンビ」で挑むこの準決勝は、当然のように人気に推されることだろう。二次予選での⑤清水裕は、なんとか3着というヒヤヒヤもののレースだったが、あの展開で10秒9の上がりを使って3着まで追い上げたのだから、やはり力があるしデキもいい。自力で勝負する今回、どのような走りをみせるのか楽しみだ。

 しかし、ここの中国勢はけっこう危なっかしい側面がありそう。主導権を奪うのは地元・福島勢を引き連れる②新山響で、当然ながらここはかなり気合いの入った先行をみせるはず。⑤清水裕としてはその直後4番手を狙いたいところだが、関東勢の先頭である④小林泰や中近ライン先頭の⑦三谷竜が、それを黙ってみているはずもない。中国勢をなんとか後方に追いやる展開を作り出そうと画策するはずである。

 北日本勢では、番手を回る⑧山崎芳よりも3番手の⑥成田和を狙ったほうが面白そう。中国ゴールデンコンビが捲ってワンツーを決めるような結果となった場合、⑤①⑧や①⑤⑧では配当がつかないだろうが、これが⑤①⑥や①⑤⑥ならば悪くないオッズになるのではないかと予測。あとは、中国勢の後ろに関東勢がつけた場合の⑤①④と①⑤④。堅く決着するパターンでの「ヨーロッパ狙い」は、この4点だけでいいだろう。

 面白いのが波乱決着の場合で、北日本勢が主導権を奪い、その直後4番手に関東勢がつけた場合には、前から「②⑧⑥④⑨」という隊列に。この場合、⑤清水裕は6番手もしくは8番手であり、先頭を走る②新山響のレースメイクや展開次第では、捲るも不発といった可能性が出てくる。このカタチから直線で⑥成田和か⑧山崎芳が差しての「⑥⑧→②④⑥⑧→②④⑥⑧⑨」は、場外ホームラン級の配当も狙える買い目となるはずだ。

 中国勢が捲るも3着まで…といった場合に対応するための「⑥⑧→②④⑥⑧→①⑤」や、②新山響が逃げ切った場合の「②→⑥⑧→④⑥⑧⑨」を押さえるかどうかは、直前のオッズ次第での判断となるか。いずれにせよ、人気の中国ゴールデンコンビに逆らうという“勇気"を持てるならば、ここは特大級のリターンを得られるかもしれない好機。北日本勢に、大舞台での渾身の走りを期待したい。

成田和也(撮影:北山宏一)

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山田裕仁の一発逆転!波乱注意報

山田裕仁

岐阜県大垣市出身。日本競輪学校第61期卒。KEIRINグランプリ97年、2002年、2003年を制覇するなど、競輪界を代表する選手として圧倒的な存在感を示す。2002年には年間獲得賞金額2憶4434万8500円を記録し、最高記録を達成。2018年に三谷竜生選手に破られるまで、長らく最高記録を保持した。年間賞金王2回、通算成績2110戦612勝。netkeirinでは当コラムのほかに、グレードレースを総括する「山田裕仁のスゴいレース回顧」も担当。

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