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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【蒲生氏郷杯王座競輪予想】一戦たりとも気を抜けぬ季節到来! “追う者と追われる者”がひしめき合う/松阪記念で狙うべき選手たち

2023/09/23 (土) 08:00 4

追う者と追われる者の攻防戦は激化する

 共同通信社杯は深谷知広が優勝。賞金ランキング8位に浮上し、グランプリ圏内に潜り込んできた! 勝ち方も「強い」の一語だったな。深谷、おめでとうございます! これで今後の流れは南関勢に向いてきたぞ! みちのくで繰り広げられた激戦を終え、ハードスケジュールのトップレーサーたちが松阪に集結だ。グランプリ出場を目指し、賞金の上積みも残り3か月あまりになってきた。

 “追う者vs追われる者”の攻防戦はより一層激しさを増し、白熱を帯びる! 追う者は失うモノがない強みがあるが、追われる者は守りに回りがちになる。上位陣の中で唯一余裕を持って走れるのはヤマケンただひとりってわけだ!

 そのほかの上位選手は(共同通信社杯終了時点で)深谷、新山に抜かれランキング11位になった新田祐大に12位に位置する山田庸平、14位の郡司浩平、18位の浅井康太がグランプリ圏内を求め追う立場ってわけだ! 一戦たりとも疎かな走りはできねえ。押し潰されそうなプレッシャーを抱え、それを乗り越え前進あるのみ! そういう意味でも今節は一戦一戦に見応えがあるはず。ウンウン、“ワクワク”が募りだしたベ!

松阪バンクは「逃げたらダメよ」

 さて、本題の妄想先取り選手をピックアップするべ! 松阪バンクといえば、過去のコラムでも散々言ってきたが「逃げたらダメよ」のフレーズが頭をよぎる! それを踏まえると、まずは勝ち上がりでも十分通用する松本秀之介に岩谷拓磨、久田裕也に注目だ。逃げてもいいが、かましまくりの破壊力が魅力的。後手を踏んでも素早い巻き返しで前団を飲み込む機動力があるよね。

 自力自在戦の渡邉豪大と渡邉雅也にも注目するベ! 飛びつき含めまくりを駆使するタイプで後手に回ることは滅多になく上手く立ち回るはず。追い込み型に目を向ければ荻原尚人が良いね! それに地元三割増しの西村光太。展開に恵まれたら、縦脚にモノを言わせ突っ込むシーンだってあるべ! ライン違いで狙えば“お宝ゲット”って算段よ!

初日オレが狙いたいのは6R! 竹内が逃げる展開か構える展開か

 初日の妄想先取り推奨レースは6Rといくべか! まずは並びの整理から。地元中部は⑦竹内雄作-①西村光太-④三宅裕武、②平尾一晃-⑨松岡貴久の九州コンビ、③小原丈一郎-⑤荻原尚人-⑧山本健也の東日本ライン、単騎は⑥木村幸希。初手は竹内の前受けで平尾がこの後、小原は後方から(⇐⑦①④・②⑨・⑥・③⑤⑧)だろう。

 ひとまず本線を考えてみれば、勝負どころで小原が竹内を押さえ、平尾を出させる! 竹内は一気に引いてかまし逃げ。こうなると西村が抜け出し竹内との①-⑦、小原に乗り突っ込む荻原へ①=⑤。三宅まで連れ込んでの①-④ってところか。順当決着ならこのあたり。

 妄想展開は「平尾が逃げて中団を小原が獲ったとき」だな。竹内がドッカリ構え小原が先まくりを打てば、荻原の差し切り⑤-③、平尾から切り替える松岡⑤-⑨。これなら少々並びが崩れる可能性もある。①③⑤⑨ボックスなんていかがでしょうか(*^^)v妄想とはいえ結構あり得る展開かもしれねーよ!

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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