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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【共同通信社杯予想】強力な自力型選手が結集するシリーズ! 自在・追込屋も躍動しやすい/青森GIIで狙うべき選手たち

2023/09/15 (金) 08:00 7

自動番組は何をもたらすか

 共同通信社杯は初日からオール予選で自動番組ときている。これだとS班もウカウカしてられねえ! 選手は番組次第で明暗を分けるのが常だしね。けれど“S班の威厳”を示すには持ってこいのシチュエーション? とも言えるべ。(選考基準の関係で)自力型が多く参加する開催は追い込み陣からすれば目標に迷ったりするはず。選択肢が多ければ多いほど、選り取り見取りのバーゲンセールのようなモンになるべ。ただし、そこに立ちはだかる“しがらみ”も混在するのが競輪なんだよね。どうなることやら!

 さて、GI戦線はダービー優勝の山口拳矢に始まり、オールスターでは眞杉匠が優勝した。ここに来ていよいよニューウェーブの台頭が顕著になってきた。力だけなら犬伏湧也や嘉永泰斗は、いつ獲っても納得できるほどトップクラスに名を連ねているよね。そんなS班を脅かすニューウェーブたちが“みちのく”に集結! ここでも変革を巻き起こしてしまうのでは!? とニューウェーブたちにインパクトを感じているのはオレだけではあるまい!

南関東の後輩たちに大期待

 ビッグレースを獲るには「ラインの結束」がキーポイントになる。ダービーは単騎を選択したヤマケンが力でもぎ獲った形だが、古性優作と眞杉匠の優勝はラインの結束の賜物だったよね。立川記念も眞杉匠が関東勢の前で果敢に逃げ、森田優弥がバンマクで記念初優勝。ラインの結束力がモノを言っている。特にGI・GII・GIIIは顕著に傾向が出るね!

 そして我が地元の南関東勢だ。8月、滝澤正光杯(松戸記念)は川越勇星に乗った深谷知広がバンマク、9月の平安賞は北井佑季が逃げ切り記念初優勝を果たし、南関も勢いを増してきたぞ! S班・郡司浩平を中心に松井宏佑や渡邉雄太が勝ち上がれば、他地区に負けず劣らずのラインになる。「ぼちぼち南関の後輩たちの中から優勝者が出ても良いんでねーの」と思っているよ。頼むよ!

妄想車券は追い込みが演出する

 これだけ強力な自力型が多く参加すると、そちらに目を向けがちになる。ところがどっこい追い込み型にチャンスが拡がるんだよ! 自力型は外へ外へと攻め込む。するってえと、追い込み型に「内へ突っ込める隙」を与えちまうってわけ!

 したがって、今回の妄想先取りは追い込み陣と自在型をピックアップしよう。東北勢からは地元の永澤剛を挙げたい。永澤といえばショートまくりもできる縦脚を使える。成田和也、和田圭もコース見極め突っ込めるタイプだね。同じく埼玉の武藤龍生の突っ込む縦脚が良い。

 さらには同タイプで小原太樹、松谷秀幸の神奈川勢にも注目だろうね。目標不在でもまくり兼備の稲川翔も怖い存在だ! ベテラン小倉竜二と園田匠の突っ込みも冴える。自在型は佐々木悠葵と松本貴治の名を挙げておくべ。(番組によるが)穴党は特にこういった選手たちに目を向けておくことをオススメする。

初日オレが狙いたいのは2R!「先行一車は黙って買え」の格言にならえば

 どれどれ自動番組の恩恵は? と各レースを眺めたが! 初日の妄想先取りは2Rに決めるベ! 野口裕史の先行一車だよ。「先行一車は黙って」の格言通りに狙ってみるべ。

 まずは並びから。近畿⑨畑段嵐士-①神田紘輔に⑦香川雄介がマーク、②成田和也は単騎、③吉本卓仁-④田中誠の福岡コンビ、⑥野口裕史-⑧佐藤壮-⑤小原太樹の南関ラインって構成になっている(⇐⑨①⑦・②・③④・⑥⑧⑤)。

 これならもう野口の逃げでほぼ仕方ねえ。番手がもつれるのかどうかだよな。スタートは枠なりで神田が前を取り畑段の前受けの展開だね。野口が押さえに行けば吉本が切りにいく。畑段がこれをヨシとせず突っ張りもあるぞ。

 この展開なら野口がすんなり逃げられるってわけだ! 佐藤もすんなり回り野口の押し切りだね。3番手小原の強襲逆転が本線で⑤=⑥、佐藤の流れ込み⑥-⑧。成田の追い上げや、畑段、吉本の飛びつきだってあるぞ。やっぱり「先行一車は黙って」の格言通り、野口-全-全は押さえねば!

 妄想は畑段が粘って前団が短くなっての吉本の一発。田中の流れ込み③-④だべ。野口の残り③-⑥、切り替える小原への③-⑤を妄想の〆でいかが!?

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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