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鈴木誠のハイブリッド展望

【ゴールド・ウイング賞予想】先行有利の西武園バンクで、先にバックを取っていく選手は?/鈴木誠の展望

2021/04/18 (日) 12:00 2

現役時代はトップ選手として長く活躍し、現在は評論家として活動する鈴木誠氏の競輪予想コラム。今回は西武園競輪場で開催されているゴールド・ウイング賞の決勝レース展望です。

今年に入ってからの記念競輪では、全て決勝に進んでいる守澤選手

 昨日の【ゴールド・ウイング賞】ですが、「ウマい車券」では準決勝の11R、12Rと、高配当の予想を的中させることができました。

 自分の予想を信じていただいた方には良かったなと思いますし、展開的にはあの選手が突っ込んできそう、この選手もいい動きをしていたなど、見ていただいた皆さんにとって、予想の参考にしていただけると幸いです。

 その12Rでも先行して、南関東ラインでの上位独占の旗振り役となったのが野口選手。自分も西武園バンクは400バンクの割に、捲りが出そうで捲れないと見ていたので、果敢に先行していきそうな、南関東ラインを中心とした予想をしていました。

 ただ、逃げ切りまでは行かないのでは…とも見ていましたが、それでも、後ろに付けていた岡村選手を抑えきったのは、今回の野口選手の出来の良さであり、2週逃げたとしても、他のラインを振り切ってしまうのではと思えたほどです。

 決勝ではその南関東ライン(野口-岡村-萩原)が唯一の3車となりました。北日本ラインが高橋選手と、今年に入ってからの記念競輪では、全て決勝に進んでいる守澤選手。町田選手の後ろには、初連携となる園田選手が付けて、地元埼玉の宿口選手、そして村上選手は単騎でのレースとなります。

 野口選手と同様に、今大会で出来の良さが目立っているのが、決勝でもラインを牽引する町田選手と高橋選手です。特に高橋選手は捲りが出ないバンクにもかかわらず、8番手からの捲りで1着となった準決勝のレース内容は、高く評価すべきでしょう。

 町田選手も準決勝では流したところを捲られてしまうのかなと思いきや、並びかけてきた選手を自分でブロックして、そのまま2着となったのは、力を付けているなと再確認しました。

 この決勝でも野口選手と町田選手の先行争いを、高橋選手が捲り切れるのか、といった展開を予想しています。野口選手と同様に、町田選手も長い距離をもがけるだけの脚力もありますが、ここで重要となってくるのが、ラインの長さです。やはり3車の野口選手が有利に運べるのではと見ています。

 流れ的に前受けをしそうなのは北日本ライン。車番的にも宿口選手がその後ろに付けて、町田選手-園田選手の後ろには村上選手。南関東ラインは6番手から前を抑えていって、町田選手の出方をうかがうと思いますが、そこで一緒に出ていくのかが1つのポイントとなります。

 町田選手が引いたとするなら、野口選手は準決勝の様に全開で行くはず。そうなると高橋選手と言えども、捲りきるのは大変でしょうが、逆に町田選手と野口選手の先行争いが長引けば長引くほど、捲っていくには格好の展開ともなります。

 その高橋選手の後ろを回る守澤選手ですが、元々は中長距離の選手であり、追い込みながらも長く脚を使うことができます。高橋選手の捲りにもしっかりと付いていけそうですし、今年の記念競輪初優勝に向けて、絶好のチャンスが来たとも言えそうです。

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鈴木誠のハイブリッド展望

鈴木誠

千葉県市原市出身。日本競輪学校第55期卒。千葉経大付属高校の頃から競輪に没頭し、吉井秀仁氏に師事。現役時代はすべての戦法を完璧にこなし、「本物の自在型選手」と評されるほど多彩なストロングポイントを武器に、引退するまで長きにわたってトップ選手として君臨した。現役時代は通算3058戦665勝、優勝109回(うちGIは競輪祭新人王を含め4回、GP1回)、年間賞金王1回、通算獲得賞金は17億を超える。18年7月に、ケガのため惜しまれつつ引退。引退後は選手経験を生かし、解説者として活躍。スピードチャンネルなどの番組にも出演している。

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