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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

【筋肉診断】サマーナイトフェスティバルに出場する隅田洋介選手を解説!

2022/07/14 (木) 12:00 10

加藤慎平の「筋肉診断」。今回は玉野競輪「サマーナイトフェスティバル(GII)」に出場する隅田洋介選手を解説する。

⚫︎隅田洋介

撮影:島尻譲

撮影:島尻譲

 公式プロフィールでは身長170cm、体重は76kg、アスリートとしては若干小柄だが、スピードの乗りやパワー的な弱点は見当たらない。

 今の隅田選手はとにかく充実期にある。捲りはキレが増して1着を量産。かつては大物食いのレーサーとして定評のあった隅田選手だが、今となっては競走得点が110点を超え、自身が大物になったと言えるだろう。

 そんな上り調子の隅田選手は、7月に大きな転機を迎えた。登録地を栃木県から岡山県に変更したのだ。サマーナイトフェスティバルに合わせて移籍…という訳ではないと思うが、なんとタイムリーなタイミングだろう。

 ラインの概念がある競輪では、自分の位置を主張するためには強さだけでは認めてもらえない。同地区の選手に対しての“積み重ね”と“貢献”が必要となってくる。隅田選手にとって、移籍初戦の本レースは絶好のアピールのチャンスとなる。逆にいえば、そういったレースがでなかった時には悪印象が付いてしまうため、極めて重要な3日間になるだろう。

 今回、中国地区からサマーナイトフェスティバルに参加する選手はたった6名。移籍1発目の隅田選手も、中国地区選手との連携が濃厚になるだろう。いかに彼が“積み重ね”で“貢献”できるのか興味深い。中四国地区にうまくフィットできれば、間違いなく大きな戦力となるはずだ。

⚫︎本レースで注目すべき選手は…?

 脇本雄太選手が不在のビッグレースということで、優勝争いは混沌とするだろう。

 そのなかでも関東勢の数的アドバンテージは大きい。眞杉匠選手をはじめ、坂井洋選手、吉田有希選手などの自力選手に加え、平原康多選手、吉田拓矢選手などのオールラウンダーが番手を固める。実にバランスの良い構図だ。

 地元中国勢は少数精鋭だけに、ラインで勝ち上がることが必須となる。準決勝に何人乗せれるかが鍵となるだろう。

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加藤慎平

Kato Shimpei

岐阜県出身。競輪学校81期生。1998年8月に名古屋競輪場でデビュー。2000年競輪祭新人王(現ヤンググランプリ)を獲得した後、2005年に全日本選抜競輪(GI)を優勝。そして同年のKEIRINグランプリ05を制覇し競輪界の頂点に立つ。そしてその年の最高殊勲選手賞(MVP)、年間賞金王、さらには月間獲得賞金最高記録(1億3000万円)を樹立。この記録は未だ抜かれておらず塗り替える事が困難な記録として燦々と輝いている。2018年、現役20年の節目で競輪選手を引退し、現在は様々な媒体で解説者・コメンテーター・コラムニストとして活躍中。自他ともに認める筋トレマニアであり、所有するトレーニング施設では競輪選手をはじめとするアスリートのパーソナルトレーニングを務める。

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