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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

【筋肉診断】日本選手権競輪に出場する坂井洋選手を解説!

2022/05/03 (火) 12:00 4

加藤慎平の「筋肉診断」。今回はいわき平競輪「日本選手権競輪(GI)」に出場する坂井洋選手を解説する。

⚫︎坂井洋

撮影:島尻譲

撮影:島尻譲

 公式プロフィール上では、身長171cm、体重72kgとあるが、デビュー時より間違いなく筋量はアップしている。現在はもう少し重たいだろう。

 坂井選手は1994年生まれながら、今や日本有数の勢力を誇る関東軍団の中でも、抜群の切れ味とトップスピードを誇る。すでにGIIIも制覇している。115期生のナンバーワンとして、デビュー時から順風満帆の競輪人生を歩んできた。

 体格に話を移そう。関節は細いがしっかりと筋肉は付着しており、見た目は引き締まっている。どこかの部位がアンバランスに発達することもなく、自転車の進み方も実にスムーズだ。まさに「切れ味」タイプの自力選手と言えるだろう。

 しかし、この長所が仇になっている一面も見受けられた。昨年までの坂井は切れ味だけに特化して、捲りのカマシのみが強い印象を拭えなかった。

 それが今では仕掛けも早くなり、対戦相手に驚異を与える戦術をモノにした。レースでの安定感が増し、自らが窮地に追い込まれる展開も少ない。元々生まれ持ったスピードがトップ戦線にマッチしてきた印象を受ける。決勝戦にさえ乗ってしまえばビッグ制覇も夢ではない。

 今後は、安定した横の捌きや、対戦相手に隙を与えない追走技術を磨く必要がある。坂井選手のストロングポイントと言えばスピード溢れる自力だが、戦力が揃いすぎている関東勢だからこそ、番手を回るケースも多くある。関東勢には若手自力選手が多数いるため、レースに同乗するシーンも多々あるのだ。

 そういう状況でこそ力を発揮しなければならない。現代競輪で最強のスタイルとされるのは、古性優作選手、松浦悠士選手、郡司浩平選手、清水裕友選手に代表される「自力基本で横も強い」スタイルだ。坂井選手も前述のスタイルを確立できる可能性は充分にある。

 そんな有望株の坂井選手には、日本選手権競輪での活躍に期待したい。GI屈指の勝ち上がり難度を誇る同レースでは、己の実力がストレートに発揮される。筆者の感覚ではフロックでの勝ち上がりが1番少ない。

 もし若手の坂井選手が優勝したら、優勝後のパフォーマンスはどうなるのか。スーパーマンのインナーシャツで現れるのか、指ハートで登場か、はたまたマッスルポーズでの記念撮影なのか…。興味は尽きない。

⚫︎本レースで注目すべき選手は…?

 2022年に入っても、各地区のパワーバランスは21年からあまり変わっていない。

 脇本雄太選手が斡旋されていないこのダービーでは、関東・中四国の2強態勢と見る。110期以降の若手選手の台頭に期待したいが、近況では厳しいかもしれない。SS級選手である古性選手、松浦選手、郡司選手、清水選手、平原選手5人のうち、最低でも3人は決勝に乗ってきそうな雰囲気だ。

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加藤慎平

Kato Shimpei

岐阜県出身。競輪学校81期生。1998年8月に名古屋競輪場でデビュー。2000年競輪祭新人王(現ヤンググランプリ)を獲得した後、2005年に全日本選抜競輪(GI)を優勝。そして同年のKEIRINグランプリ05を制覇し競輪界の頂点に立つ。そしてその年の最高殊勲選手賞(MVP)、年間賞金王、さらには月間獲得賞金最高記録(1億3000万円)を樹立。この記録は未だ抜かれておらず塗り替える事が困難な記録として燦々と輝いている。2018年、現役20年の節目で競輪選手を引退し、現在は様々な媒体で解説者・コメンテーター・コラムニストとして活躍中。自他ともに認める筋トレマニアであり、所有するトレーニング施設では競輪選手をはじめとするアスリートのパーソナルトレーニングを務める。

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