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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【玉藻杯争覇戦予想】世代交代を加速させるあの男に注目する/決勝レース展望

2021/02/07 (日) 12:00 5

高松競輪場で開催されている玉藻杯争覇戦の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日16時20分発走予定。


若手の活躍がめざましい

決勝で戦う眞杉匠(左)と町田太我

 特選回りの高橋晋也は別格としても、一次予選は1R佐々木悠葵から始まり、瓜生崇智、伊藤颯馬、石原颯、山田諒、太田竜馬、林慶次郎、眞杉匠、佐々木豪、町田太我と109期以降の自力型が、春一番よろしく旋風を巻き起こした! 世代交代がささやかれ久しくなるが、現実味を帯びてきたように感じる。

 とりわけ1Rの佐々木悠葵は8番手から豪快なまくりを決め、幸先良いスタートを切った。二次予選でもロングまくりで守澤とワンツー‼ 特進後の活躍が物語るようにダッシュ、スピードは非凡なモノがあり、これに押さえ先行が加われば、いずれ関東を代表する選手になるはず!

 またジャン先行で他の自力型を圧倒する町田太我の存在感は増すばかり。大昔の話だが“月は出んでもオレは出る!”と言った徹底先行の先輩がいたことを思い出す。対戦相手には一番嫌な相手だ。

これだけ面白い準決勝は久しぶり

 準決勝10Rは高橋晋也、町田太我、瓜生崇智が揃い注目の対戦。もうこれだけで妄想のボルテージが上がり、ワクワク感はMAX!! ヨダレもん!! 勝負は赤板を向かえて動き出した。前受けは長島。瓜生が町田を出させ3番手確保、そのまま町田がジャン先行。後方から高橋が仕掛け、見応えある力勝負に思わず身を乗り出すオレ!Σ(゜Д゜)

 高橋が不発とみるや瓜生の後に切り替える守澤!! さすがだ!! ゴール勝負は3番手から突き抜けた瓜生に軍配が上がったが、町田の先行力は明らかにバージョンアップしている。それにしてもタマゲタ Σ(゜Д゜)

 11Rは佐々木悠葵がジャンで主導権で番手は平原康多、盤石な体制でもう勝負あった! 佐々木が残るかどうかだけのレースになった。

 12Rは眞杉匠の先行は当然だが、何と松浦悠士が全く位置に拘る気配がない(眞杉の力を試し自分の状態を確認したのでは?)。じっと8番手でロングまくりを打ち、眞杉を捕らえにかかったが、眞杉がしぶとい‼ これで脚をロスしたのか、中団で脚をためた松谷が外を一気に突き抜けオッタマゲ!! 眞杉は3着に粘ったし、決勝戦は町田と死力を尽くし主導権争いになるのは明白。

 決勝戦はスゴイことになるぞ‼ どう冷静に妄想先取りレース実況へいこうか、妄想が膨らみ過ぎてヤバい…(-_-;)!

妄想先取りレース実況! 世代交代の狼煙あがるか

 まずは並びから。①町田太我-⑦松浦悠士-③守澤太志の広島コンビ+SSの混成トリオ。④眞杉匠-②平原康多-⑧阿部大樹の関東勢。⑤東口善朋、⑨松谷秀幸、⑥瓜生崇智が単騎となった。(⇐①-⑦-③・④-②-⑧・⑤・⑨・⑥)

 単純に考えれば町田と眞杉の先行争いになる。それぞれ番手の松浦、平原が抜け出し、S級S班の三選手で決着の流れだろ!? だが、そこは番手を回ること、逃げた選手をかばい仕事をするだろう!! 縦よりも横を重視してワンツーを目指すはずだ。そして、ここに付け入る隙が生まれるのだ‼

 先行争いの二人はタレタレ‼ まさに黄金のタレ状態。となれば、虎視眈々と脚をためて勝負できる瓜生に出番がまわってくるはずだ。世代交代を加速させるのはこの男・瓜生崇智だ。ついでに単騎の松谷、東口も続きゴール勝負。車券は瓜生のアタマからSSの絡みも少々押さえつつ、いざ勝負といこうじゃないか!!

瓜生崇智は旋風を巻き起こすか

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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