まさに追い込み祭のアーバンハイウェイ

　平塚の湘南ダービー決勝はSS班が息をもつかせぬ攻防戦を繰り広げ、慎太郎さんの頭上に女神が微笑んだ。平原康多が果敢な逃げを打ち襲いかかる郡司浩平を併せ切った。しかも平原は3着に残った。もしかして慎太郎マジックか？ いやいや、あれはダービーへの布石と見る事にしよう。平原にあの走りをされたら、他の選手は戦々恐々になっちまう。

　余談が長くなったか…！ 今開催も豪華メンバーが揃い大激戦の開催に。ふたを開ければ地元勢を中心に南関勢の活躍が目を引く。福田知也は根田空史を、松谷秀幸は深谷知広を、内藤秀久においてはエース郡司浩平を差し切り、ベテランが連勝で準決勝へ。まさに追い込み祭の様相を呈し『アーバンハイウェイ』の存在が甦る。他では野原雅也に岩谷拓磨が気を吐くが、ハードルの高い準決勝を突破できるか？と見ていた。

平塚に続き、川崎でも強いS級S班

　準決勝10Rは岩谷拓磨、深谷知広の先行争いとなりヨシタク、守澤太志がまくりライン決着に。11Rは根田を逃がし野原が中団からまくる。松浦悠士には想定内の動きだったろう。これに乗り大外一気に突き抜け、横綱相撲というべき余裕の走り。省エネ走法で脚を温存した。12R郡司浩平が力でねじ伏せ、松谷が流れ込み順当な結果。こう見るとやっぱり力が抜けたSS班の中から優勝が出るとしか思えんよ！

妄想先取りレース実況！ S級S班がゴールに全員集合！

　今回の妄想先取りは苦し過ぎる！ 読者のことを考えれば根拠なき高配当予想などできないし、カンベンしてもらうかね(+_+)！ 決勝の並びは①郡司浩平-⑨松谷秀幸の地元コンビに単騎は③守澤太志、⑦松浦悠士-④小川勇介の西日本タッグに②吉田拓矢-⑧恩田淳平の関東、⑥小森貴大-⑤東口善朋の近畿となっている。

　地元3連覇に執念を燃やす郡司の当面のライバルは松浦だろ。かたや松浦に気負いは感じねえ！ スタートから整理すれば松浦-小川に郡司-松谷、守澤、ヨシタク-恩田に続いて小森-東口というのが濃厚だ。(⇐⑦④・①⑨・③・②⑧・⑥⑤)

　勝負どころでヨシタクが切り、その上を郡司が出て、小森が逃げる。郡司がこの位置を取って先まくりと見るが、郡司ライン3番手に切り替えるのは松浦だ。この位置があれば準決勝同様アーバンハイウェイを使い突き抜け、郡司=松浦(①=⑦)でゴール勝負だろ。

　①郡司-⑨松谷もあるかもしれないが、終わってみればSS班がゴールに全員集合！ってことでSS班の4車ボックス(①②③⑦)を少しおさえて今回はおしまい。

　ただ少し捻ったことを考えてみれば、小森の逃げをフルに使えた時の東口だが…！ 妄想先取りは“⑤東口を上手く絡めて”としか思い浮かばん。『競輪は番手』なんだけどな…

あとがき

　ところで売り上げは軒並み右肩上がりに伸び、選手賞金も上積みされるなど競輪界の明るい話題を耳にする。昨年度は9,631億円を超え、今年度は1兆円を超えるのではと気の早い人達は噂をしている。競輪の奥の深い推理と面白さを新たに知ったファンや、ネットでの新規ファンが参加してくれるようになったおかげなのだろう。ありがたい事だよね！

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