2022/03/22 (火) 17:11
先日、大垣競輪開設69周年記念「水都大垣杯」が行われました。優勝は埼玉の平原康多選手。大垣記念を連覇でした。勝ち上がり戦は同地区の後輩の後ろを回っていましたが、自力となった決勝戦でもしっかり結果を残す。貫禄の走りを見せてくれました。
大垣記念決勝、5・平原選手が中団から捲りで優勝
今年の大垣記念は、初日のオープニングレースから3連単9万円を超える高配当が出ました。その後も、初日は何となく狙いにくく、私は1日を終えての回収率が12%。おさえておいた(と言っても安めの)3連複が当たったくらいで、正直に言って、危険な流れでした。
私が車券を買っている姿を継続して見てくれている人は、気づいていたかもしれませんが、今年の車券成績は乱高下が激しく、特に年明けの1月は地獄の1カ月でした。お正月のいわき平でつまずき、魔の立川記念でボロ負け、その後はホームの平塚で少し浮上するも、松山、奈良記念、ホームの松戸モーニング、極めつけは月末の高松記念まで。負けに負けて久々に泣きました。
負けが込むと、自分を信じられない状況に陥ります。「この選手、気になる」と思っても、自分を信じられなくて、狙わずに外れ。また、少しでも当てたい、取り戻したいという思いから、ひと捻り、ふた捻りを加えた結果、抜ける、もしくはガミる。その繰り返しです。外れや負けを引きずっても、いいことはありません。しかし、そのようなスパッと忘れることができない負けが続くと、いつまでも心にじくじくとした生傷が残ります。その傷がようやくかさぶたになったかな?というところで、波乱の大垣記念。あの痛みを思い出して、震え上がりました__。
しかし、私はこういう時の打開策を、2月中に身に付けていたので、もう怖くありません!
それが、何かといいますと……。
(1)買い散らかさない
(2)賭け式にこだわらない
(3)ノリの良さを忘れない
この三つです。
(1)はもう言わずもがな。私の場合ですが、当てたいと思って3着を流したり、色々なパターンを買い散らかしても、うまくいなかないことの方が多いです。それなら、外れたら仕方がないと思い、3着もできるだけ絞って、展開もあれこれ考えすぎないようにしました。
でも、やっぱり当てたいじゃん!と思った時に、(2)が大事になってくるのです。本当は折り返したいし、はさみ車券も狙いたい。そう思ったら、3連複にしてみる。3着が絞り切れないなら、2車単にしてみる。記念なら2枠複、2枠単もありますからね! そうやって色々な賭け式を見て、オッズと資金で、ちょうどいいところを探すのです。チャリロトは、賭け式複数選択、回収のパーセンテージ、見込払戻金も見られるので便利ですよね。
そして最後の(3)。これは(1)や(2)と逆行する部分もあるのですが、ノリ良く車券を買う気持ちを忘れないことです。放送中「折り返しといた方がいいよ」なんて、コメントを読んだら、素直に乗ってみる。名前に田のつく選手がたくさんいたら、ノリで買ってみる。せっかく買い散らかさないようにしてるのに、無駄遣い!と思われるかもしれません。しかし、本当に不思議なのですが、こうやって楽しく車券を買っている方が成績がいいのです。何の根拠もありませんが、このノリの良さが、私の車券の調子を上げてくれていることに間違いありません。「よく分からないけど楽しいよね」「来たら盛り上がるよね」。そんな風に競輪を心から楽しむ気持ちを、競輪の神様がひょっとしたら見ているのかもしれませんね。
この三つの打開策で、何とか波乱の大垣記念の乗り切った私。トータルの回収率は惜しくもプラスにはなりませんでしたが、4日間を通して、楽しい記念開催になりました。
もちろん、私の買い方がすべての人に当てはまるわけではありません。我慢して穴を買い続けて、いつか当てる人もいるでしょうし、賭け式を変えてみたら、逆に調子が悪くなる人もいると思います。ただ、これだけはきっと全競輪ファン共通でしょう。
「やめなければ、まだ負けは確定していない」
負けて嫌になって、競輪をやめたら、そこで負けは確定します。これからも、それぞれに合った楽しみ方で適度に、末永く競輪を楽しんでいきましょう!
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【「恋して競輪ハンター」過去コラムはこちら】
104Hunting「繋がっていく玉野競輪」
103Hunting「おかえりワッキー」
102Hunting「面倒な客」
101Hunting「研究と進化を続ける競輪選手」
100Hunting「グランプリを振り返って」
99Hunting「残そうと 思う気持ちが 交わされる」
98Hunting「心を射抜かれた諦めない競走」
97Hunting「阿部様の引退」
96Hunting「関東ラインの強さについて」
95Hunting「番手捲りに思うこと」
木三原さくら(きみはら・さくら)
1989年3月28日生 岐阜県出身
2013年夏に松戸競輪場で
ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー
以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に
競輪を自腹購入しながら学んでいく
番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり
好きな選手のタイプは徹底先行
好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション
“おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている
木三原さくら
2013年夏に松戸競輪場で ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。 以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。 番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。 好きな選手のタイプは徹底先行! 好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。 “おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。