2025/05/26 (月) 12:00
5月10日から4日間にわたって久しぶりに平塚記念が行われました。平塚では、ここ数年、日本選手権競輪やオールスター競輪と言ったG1レースの開催が続いたため、開設記念の開催はありませんでした。G1の特別感はもちろん格別ですが、G3地元記念の特別感も他にはないものです。チャリチャン放送に加えて、ホームページやSNSなどの発信で平塚競輪により関わるようになって早数年。平塚競輪への思い、そして取材を通して深く知るようになった平塚競輪をホームバンクとする選手たちへの想いは、年々強くなるばかりです。
だからこそ、初日は辛かった。
最終レースの初日特選競走で松井宏佑選手、和田真久留選手の落車があり、松井選手は途中欠場。優勝を期待していただけに、その悔しさ、無念さを想像すると胸が痛くなりました。
しかし、和田選手は2日目以降も走りました。ベストなコンディションとはいかない中でも、1着をとり、勝ち上がりを決めてきました。
2日目勝利者インタビューに登場した和田選手の姿を見て、すでに少し泣きそうになっている私。ダービーから落車が続いた中で、それでも気持ちを切らさず地元記念を走る姿に、応援の思いがさらに強くなるのは当然のことですよね。
決勝進出を決めた後は「優勝してほしい!」という願いが一層、胸にあふれます。ここまでの3日間を振り返って込み上げる涙はぐっと堪えて、和田選手の優勝で思い切り泣かせて欲しい。私にできることがあれば何でもしたいくらいですが、金網の外でできることは車券を買って応援する以外はありません。
ということで、私の勝負目は和田選手の1着から。あなたの優勝を待つ人がいますよという思いをオッズに乗せて。(こんなことを言うと、オッズ動かすくらい買ったの?と聞かれそうですが、G3の決勝の3連単のオッズを動かすなんてことは私にはできません。それでも100円でも応援車券を買ったことがある人にはこの気持ち分かってもらえますよね)。
レースはスタジオを飛び出して、金網まで見にいきました。南関東が前受けから、深谷知広選手の突っ張り先行。予想した通り、郡司浩平選手が番手から発進。4コーナーを回って最後の直線、郡司選手の後ろから追い込みをかける和田選手。私は「まくるー!!」と必死に叫びました。
結果は、4分の1車輪届かずの2着。それでも落車スタートから気持ちを切らさず地元記念を走り抜けてくれたこと、最後までドキドキする追い込みを見せてくれたこと、和田選手の1着からの車券を買ってよかったと心から思いました。そして、かつては『南関だもの』と揶揄され、悔しい思いもたくさんした平塚記念。今年は深谷選手の大活躍、郡司選手の安定感、そしてS班ながらに4番手をかためてくれた岩本俊介選手の存在もあり、地元記念の優勝を他地区に譲ることなく決めてくれたことも嬉しかったです。
願わくば年末、平塚競輪で行われるKEIRINグランプリでも、地元選手の活躍を見たいです。気が早いのは承知の上で和田選手はもちろん、今回悔しい思いをした松井選手もランキング上位に食らいついています。地元グランプリ出場に向けて、これからも頑張って欲しいです!
※写真はP-NAVI編集部が撮影したものです。
木三原さくら
2013年夏に松戸競輪場で ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。 以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。 番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。 好きな選手のタイプは徹底先行! 好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。 “おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。