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木三原さくらの『恋して競輪ハンター』180Hunting【オールガールズクラシックでの推し活3年目】

2025/05/09 (金) 12:00

木三原さくらの『恋して競輪ハンター』180Hunting

あっという間にゴールデンウィークが始まって、そして日本選手権競輪の長い戦いが幕を閉じました。茨城の吉田拓矢選手が優勝。ダービー王となってのS班復活、そして栃木の眞杉匠選手のとワンツーというのも印象的でした。
さすがダービーと言わんばかりの濃厚なレースが続いた6日間。そんなダービーの前検前日まで行われていた岐阜競輪でのガールズケイリンG1『第3回オールガールズクラシック』。皆さんの記憶にまだ残っていますか。ビッグレースが続くのはファンとしては嬉しいものですが、余韻に浸る暇なくダービーが始まり、少しもどかしい気持ちにもなりました。贅沢な悩みです。

ガールズケイリンのG1が新設されて数年が経ちますが、特にこのオールガールズクラシックは私にとって特別な大会です。
第1回が松戸競輪場で行われ、その開催でガールズケイリンの面白さをより知ることができたからです。その特別さゆえに、昨年、そして今年もプライベートで現地まで足を運びました。今年は地元の岐阜での開催だったので、ついでに帰省もできて一石二鳥でしたが、昨年の久留米はちょっとした冒険。そのことは昨年コラムにも書きましたが、大人になった今、後先を考えない行動にでてしまうくらいの衝動になるとは。第1回で私の心に灯ったガールズケイリンへの熱は、今年も消えてはいません。

そうして向かった岐阜の初日。いわゆる「推し事」は昨年よりレベルアップできたつもりです。今年は最推し、尾崎睦選手の300勝記念トートバッグをひっさげ挑みました。場内を楽しみ、レースを楽しみ、迎えた最終レース『ティアラカップ』。
尾崎選手を応援するべく、選手紹介時からバンク近くで待機し、「むっちゃーん」と声を出して応援。続く佐藤水菜選手に声をかけながらも、『あ、楓華さんも、真生ちゃんもおたかさんも……嗚呼、7人全員の名前呼んで応援したい! どうしよう!』と心の中が大忙しで、結果、選手を目の前に黙るという。とんでもなくDD(=誰でも大好きの意。令和のオタクも使う用語でしょうか)な自分に気づきました。応援したい選手が昨年よりさらに増えて、またこの1年でガールズケイリンを知ったんだなあと実感しました。

そう、「推したい!」。
男子選手であまりそう思うことはないのですが、ガールズケイリンの選手のことは推したいんです!  彼女たちが走る姿のかっこよさ、そして自転車を降りたときの可憐さや華やかさ、存在の魅力にキュンとくるのです。

推し活3年目、まだまだですが今年も無事に現地で活動ができて幸せでした。
競輪の歴史は80年を迎え、日本選手権競輪も来年は80回を迎えます。歴史に追いつくことはできませんが、第1回から見ているG1ということで、共に歩める大会であることも私を特別な気持ちにしてくれます。
来年、第4回の松戸はもちろん、その先も。第100回とはさすがに言いませんが、人生100年時代。第50回くらいまで現地で観戦できたら競輪ファン冥利に尽きます。そんな目標を持ちながら、元気に末永くガールズケイリンも競輪も楽しみたいです。

※写真はP-NAVI編集部が撮影したものです。

恋して競輪ハンター

木三原さくら

2013年夏に松戸競輪場で ニコニコ生放送チャリチャンのアシスタントとして競輪デビュー。 以降、松戸競輪や平塚競輪のF1、F2を中心に競輪を自腹購入しながら学んでいく。 番組内では「競輪狂」と、呼ばれることもあるほど競輪にドはまり。 好きな選手のタイプは徹底先行! 好きな買い方は初手から展開を考えて、1着固定のフォーメーション。 “おいしいワイド”を探すことも楽しみにしている。

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