閉じる
平原康多の勝ちペダル

【#17】「仲間の活躍が大きな刺激に」2021年を振り返って

2022/01/13 (木) 19:00 22

2022年も当コラムをよろしくお願いいたします!(撮影:島尻譲)

昨年末に行われた「KEIRINグランプリ2021」平原選手は惜しくも2着。悔しさはありながらも、“やるべきことをやった結果”に納得していると話します。2022年最初のコラムは、このKEIRINグランプリを中心に、2021年の振り返りをお届けします。


トータルで見たら良い1年だった

 netkeirinをご覧の皆さん、明けましておめでとうございます、平原康多です。昨年は多くの声援をありがとうございました。

 まずは昨年末の「KEIRINグランプリ2021」(静岡競輪場)を振り返りたいと思います。

 吉田拓矢君(茨城)を先頭に宿口陽一君(埼玉)、そして自分の並びで戦いました。吉田君が打鐘前から先行し、自分達のラインの4番手は古性優作君(大阪)。5番手に郡司浩平君(神奈川)でした。最終バックから宿口君が番手から発進。しかし、ほぼ同時に古性君もまくってきました。古性君がまくるであろうということは想定内でしたが、そのスピードは想定外でした。古性君が強かったということです。ただ、自分達は皆がやるべきことをやった結果ですので、納得はしています。

自分たちは皆がやるべきことをやった…結果には納得(撮影:島尻譲)

 いつものグランプリは27日に入り、30日まで競輪場で過ごしますが、今回は競輪場入りが1日遅く28日でした。4日間と3日間では精神的にも肉体的にも違います。3日間だと直前まで体のケアはできるし、リラックスして臨めます。競輪場の中で一番注意しなければならないのは体調管理。体調を崩してしまうのが最悪ですから。そういった面でも今回の3日間は良かったです。

 昨年を振り返ると前半は思うような結果が出ませんでした。GIの高松宮記念杯も直前の練習中に落車して骨折、欠場。その後もケガが尾を引いていました。それでも諦めない気持ちを持って日々の練習に取り組み、その結果が寛仁親王牌の優勝に繋がったと思っています。そして何より宿口君を含めた周りの仲間から刺激をもらえたのが大きかったですね。仲間が活躍している姿を見て、本当に刺激を受けました。トータルで見たら良かった1年だったと思います。

「周りの仲間から刺激をもらえたのが大きかった」(撮影:島尻譲)

地元・大宮記念に向けて

 グランプリが終わり中4日で立川記念に参加しましたが、2次予選で落車。ケガは全身打撲で、ダメージはあります。今年の目標を「1年、ケガのないように走る」としていたんですが、いきなりその目標が…。

 今は、元競輪選手で14年に引退した手島達矢さんが群馬県の伊勢崎市で開業している「Bodyメンテナンス ロッソブルゥ」という施術院で治療を受けています。手島さんの技術はいうまでもなく凄いのですが、施術が落車したときより痛い(笑)。それだけ自分の体にダメージが残っているということなんでしょうね。治療と練習、15日から始まる地元の大宮記念に向けてできることをやって臨みたいと思います。

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

バックナンバーを見る

質問募集

このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。
あなたからコラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。

平原康多の勝ちペダル

平原康多

Hirahara Kota

埼玉県狭山市出身。日本競輪学校87期卒。競輪選手・平原康広(28期)を父に持ち、その影響も受けて高校時代から自転車競技をスタート。ジュニア世界自転車競技大会などで活躍し、頭角を現していった。レースデビューは2002年8月5日の西武園。同レースで初勝利を記録。2009年には高松宮記念杯と競輪祭を制し、2010年も高松宮記念杯で勝利。その後もGⅠ決勝進出常連の存在感を示し、2013年は全日本選抜、2014年と2016年には競輪祭、2017年も全日本選抜などで頂点に輝く。最高峰のS級S班に君臨し続け、全国の強者と凌ぎを削っている。

閉じる

平原康多コラム一覧

新着コラム

ニュース&コラムを探す

検索する
投票