2022/01/24 (月) 18:00 22
年末のグランプリ、年明けの立川記念を終え、この毎年恒例!? となった息つく間もない3連戦のラスト、東日本発祥倉茂記念杯を見事完全優勝!
今回の優勝は“仲間の支えがあってこそ”と何度も感謝の言葉を口にしました。3年連続9度目のVとなった、地元記念を振り返ります。
netkeirinをご覧の皆さん、こんにちは。平原康多です。
今回は18日に終わったGIII大宮記念について書きます。
お陰様で優勝、それも3年連続9度目のVを飾ることができました。地元記念で優勝するのは本当に嬉しいことです。シリーズを振り返る前に、最初に書いておきたいことは、今回の優勝は仲間の支えがあってできたことを強く言っておきたいです。仲間がいてくれたからこそですから。
2022年初戦の立川記念で落車。ここに間に合わせるために治療院に通ったりしてきましたが正直、不安を抱えての参戦でした。
初日の特選は森田優弥君を先頭に宿口陽一君、自分、武藤龍生君と地元4人で戦いました。森田君が抑えにきた深谷知広君(静岡)を突っ張り、自分達のラインがレースを作りました。5番手から山田庸平君(佐賀)がまくると、合わせて宿口君もまくり、踏み合いに。結果的に自分は4コーナーを回って外から追い込み1着でした。
2次予選は森田君が頑張ってくれました。結果的に森田君は車体故障だったんですが、自分は5番手に切り替え、直線で大外を踏み、勝つことができました。準決勝ですが長野の菊池岳仁君との初連係でした。前日のメンバーが出て彼と話したら、自信満々だったんですよ。頼もしく感じたし任せられるなと思いました。打鐘から強引に出てくれました。心意気を凄く感じましたね。3日間本当に、前の選手が頑張ってくれました。菊池君とは同じ開催の時には話しをしていました。性格は素直でピュア。実力に加え性格もいいので、これから伸びると思います。
そして決勝です。地元は僕も含め4人が勝ち上がりました。黒沢征治君が1番前で宿口君、自分、武藤君。黒沢君が凄かった。先行する意欲が満々で、実際に走るとがむしゃらさが伝わってきました。自分達のラインの後ろは成田和也(福島)さんでした。ただ、黒沢君が出切れないとき切り替えられることも考えていました。3コーナーで後ろを見ると深谷君、山田君の影も見えなかったのである程度の確信はありました。4コーナーからは自分のタイミングで踏めました。このタイミングも難しく、少しのズレで明暗を分けますから。
今回の優勝は何度も言いますが、仲間の頑張りがあってからこそだと思います。決して自分1人の力で勝てたわけではありません。まだ立川記念で落車したケガは治っていませんが、普段通りに練習していきます。そしてまたコロナには十分注意していきたいと思います。
平原康多
Hirahara Kota
埼玉県狭山市出身。日本競輪学校87期卒。競輪選手・平原康広(28期)を父に持ち、その影響も受けて高校時代から自転車競技をスタート。ジュニア世界自転車競技大会などで活躍し、頭角を現していった。レースデビューは2002年8月5日の西武園。同レースで初勝利を記録。2009年には高松宮記念杯と競輪祭を制し、2010年も高松宮記念杯で勝利。その後もGⅠ決勝進出常連の存在感を示し、2013年は全日本選抜、2014年と2016年には競輪祭、2017年も全日本選抜などで頂点に輝く。最高峰のS級S班に君臨し続け、全国の強者と凌ぎを削っている。