2021/01/12 (火) 11:00 0
現在和歌山競輪場で開催されている「岸和田キング争覇戦in和歌山」(GIII・岸和田記念)の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日16時20分発走。
初日特選のメンバーは細切れ戦。興味は和田真久留に和田健太郎がマークしたこと。ときおりお互いが別線で走ったりするが…。今回は並んでいる! GP王者和田健太郎が付いても和田真久留は自分の走りかもな…と疑心暗鬼の思いに駆られていたオレだが、和田真久留がGP王者健太郎を連れ、2車なのに逃げた!スゲー(-□-;)!! GP王者に敬意を払う走りをした真久留は大したもんだ。初陣を飾ることができた健太郎はホッとしたはず。
2次予選の守澤太志にも心境の変化がうかがえた。目標の佐藤博紀がまくり不発で、いやな展開だったが、自らまくって決着を着けた。S班の責任感の表れか、はたまた赤パンの威力なのか。後者なら今すぐにでもオレが履きたい!
準決勝10Rはいたって簡単なレースになった。自力型は松浦悠士に川口聖二の2分線。しかも松浦のうしろは和田圭、池田憲昭で競り合い。逃げる川口をまくる松浦。川口の番手で浅井康太が車間を空け、松浦のまくりに合わせ先着、浅井の仕上がりは万全!! かたや松浦はS班の意地を見せたがやや不安。
11Rは藤井栄二の主導権で番手古性優作だったが、思わぬ伏兵・長尾拳太がまくってきて、古性が番手まくり。後方でじっくり脚をためた小松崎大地、まくって守澤太志が差しきり、東北のワンツウ。12Rは、竹内雄作を逃がし中団確保の和田真久留、和田健太郎でひとまくり。地元稲川翔が3着で決勝戦に乗ったが…。
さて妄想車券だが、先ずは並びから。④和田真久留-①和田健太郎の南関、⑦小松崎大地-⑨守澤太志の東北、広島は⑧才迫開-②松浦悠士、⑤浅井康太-⑥恩田淳平、③稲川は単騎。(⇐④①・⑦⑨・⑧②・⑤⑥・③)
才迫が主導権で番手の松浦が番手まくりで優勝に一番近い位置になる。だが番手まくりは脚を使うし、今の松浦の仕上がりには不安もある。この後を単騎稲川が回り、逆転Vこれは想定内。だが、妄想と現実味は仕上がり万全の浅井が大本命! どんな展開でも大きく後手を踏むことはない。
よもや乗れてる才迫が色気を出しまくり構えることになったら…! 尚更浅井の優勝が現実味を帯びてくる。そのときは和田真久留の逃げでGP王者和田健太郎と浅井の直線勝負だったり、小松崎が行って守澤との直線勝負だったりが十分にある。もしかすると浅井がまくり切るのに脚を使うとなれば、オ・ン・ダ・のスイッチONだ! で恩田淳平の記念初優勝まであるかもね(^^)/
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。