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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【立川GIII・決勝レース展望】選手の信頼関係と思惑! あのビッグレースに妄想が重なる『鳳凰賞典レース』

2021/01/07 (木) 11:00 0

現在立川競輪場で開催されている「鳳凰賞典レース」(GIII・立川記念)の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日16時40分発走。


新春の大波乱

 新春一発目は立川記念から始まった。
 冬場の立川記念はA級から昇級した選手が頑張り、波乱含みのレースが多いイメージが・・! 初日5レースで大本命の小林泰正が見事に飛んで3連単801,570円。とんでもない大波乱だった。

 因みにこのレースはオレが予想を提供している「ウマい車券」でも勝負していた。小林を切りから北日本連係を期待し竹山の発進で番手まくりの中村を本線で狙ってたんだけどね(T_T) 3番手渡辺が突き抜け大変なことに・・。個人的なダメージも計り知れずだったよ。

それでも準決勝はSS班が順当に

 ときおり? 波乱はあったが、さすがに準決勝はSS班が強い走りで決勝戦に乗ってきた。先ずは10R鈴木庸之が逃げ、清水裕友が中団を奪取しまくって1着。注目は逃げた鈴木が逃げ粘り3着になったこと。また、まくった清水に1/2車輪と迫った桑原大志だ。

 11Rは郡司浩平がそつのない早い仕掛けで番手の内藤秀久に差されたが、決勝に乗る術を熟知した走りはお見事。12Rは番組を見ただけで平原康多、鈴木竜士のマッチレースだよね! その通りまくった平原を鈴木が差してチャンチャン。

妄想先取りレース実況! KEIRINグランプリ2020に重ねた”ひらめき”

 さて決勝戦。関東は⑤鈴木庸之、⑦平原康多、①鈴木竜士の並びで前受け。ここに②郡司浩平、⑨内藤秀久、⑥近藤保の南関が続き、単騎は⑧坂本健太郎。③清水裕友、④桑原大志が切って、郡司がその上を切る当たり前の流れで主導権は鈴木庸で元の位置におさまるはず。(⇐⑤⑦①・②⑨⑥・⑧・③④)

 最終バックを番手で回る平原は簡単に鈴木庸を捨てるはずはない! 年末大一番のあのグランプリを思い出してほしい! 最終4コーナーで脇本をかばい牽制した平原の走り。1億円を目の前にしても信頼関係を重んじる、さすがだ。オレがあの立場なら間違いなく前に踏んで1億円ゲットに突き進むのだが・・・!

 そして、ここからが妄想車券の出番。信頼関係を重んじる平原は郡司、清水のまくりを牽制し止めにいく。3番手を固める鈴木竜士は、同期生の吉田拓矢が昨年末に佐世保記念初優勝をしたことで、先を越された感満載だ。移籍し「ここで男を上げて吉田に並ぶ」を大命題に燃えに燃えているだろう。

 平原が内を空け牽制したその隙を狙う。が、やはり人の子、平原の頑張りを目の当たりすれば「ごちそうさま」とそんなに早くがっつく訳にはいくまい。となれば牽制を受けた郡司の番手から内藤が先に突っ込み優勝をさらってしまう。この瞬間、内藤が和田健太郎に見えてしまうかもしれないぞ。当然桑原もこのコースは狙ってくる。

 かくして今年の立川記念は番手、番手、番手の決着と言う結末なのだ。今年は南関勢の大躍進を期待しつつ、少し遅い初夢でも見ましょかね。競輪ファンの皆様、本年もよろしくお願いいたします。されど思い通りにいかないのが競輪とジ・ン・セ・イ。今年もめげずにいきましょう!

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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