2025/03/01 (土) 10:00 2
人気予想屋・木村安記さんが初心者から上級者までタメになる競輪予想のイロハを教えてくれる連載企画です。第2回は2月6日に行われたテレQ杯(FI)S級決勝について取り上げていきます。
ーー前回は木村さんのホーム・大宮記念の予想を解説していただきました。今回は2月6日小倉競輪12R、テレQ杯(FI)S級決勝について振り返っていただきます。
よろしくお願いします。
ーーまずは小倉競輪場の特徴を教えてください。
これは同じドームバンクの前橋にも言えることだけど、遅めの捲りは厳しいね。基本は先手ライン有利だよ。
ーー前回はGIIIの9車戦を取り上げましたが、7車と9車ではレースにどのような違いがあるのでしょうか?
7車はとにかく先手ラインが有利、前回も少し話したけど2分戦だと片方のラインを潰してしまえば残りっこない逃げが残るし、選手もそれを分かっているから普段先行なんてしない選手でも逃げてしまったり、そういった不測の事態が起こりやすいね。
あとは話が少し逸れるけど、2019年にルールが変わって誘導のタイムが早くなった事によって、前を切るのに脚を使う後ろ攻めの選手がキツくなって、前を取った選手が引いてからドカンとカマしてそのままライン決着なんてシーンも特に7車の二分戦では増えたよ。
ーーでは本題の方に移ります。木村さんが見事的中したテレQ杯決勝、本命は中四国3番手の田尾駿介選手でした。なぜ田尾選手を本命にできたのでしょうか?
去年の終盤は落車の影響でガタガタだった田尾だけど、近況少し復調気配を感じたし、初日に山根慶太のイン潜りを抜いたのはビックリ。準決勝も4コーナーで降りた時点で普通は詰まって伸びずに終わるんだけど、2着まで突っ込んできたからね。
決勝の並びを見て、増原が逃げて哲男が早めに出ればその後ろから突き抜けると読んで田尾に本命を打ったよ。
ーー実際はホームで増原選手の先行を吉本卓仁選手が叩く展開になりました。この展開も想定はしていましたか?
もちろん。吉本もまだ自力は隠し持っているからね。叩かれてしまったとしても哲男が切り替えて捲り進めてくれれば、それに乗っての突き抜けというパターンもあると思った。
ーーまさにその展開通りになりましたね。
哲男の仕掛けが全く出なかったら田尾も厳しかったと思う。けど一車分進めてくれたのが大きかったよね。この一車分というのが勝負を決めた大きなポイント。
ーー村上博幸選手と井上昌己選手が人気に推されていましたがこの2人に本命を打たなかったのはなぜですか?
俺は増原の先行と読んでいたから、二人とも相手には押さえてもその二人のワンツーっていうのは想像できなかったな。博幸は田尾の位置が普通の100点そこらのマーク屋だったら軸で狙いたいところだけど、田尾の調子を見て今回は相手までに留めたよ。
ーー配当は31,280円、木村さんの払い戻しは28万オーバー、大的中でしたね。
当たったのはよかったんだけど、3-5(渡部哲男-田尾駿介)という目を抑えてしまったのは反省。まだまだ俺も甘いな〜(笑)。
ーー今後、田尾駿介選手はどのようなレースで狙うべきでしょうか?
長走路の3番手みたいなレースで穴になっていたら気を付けたいね。あとは前が行けずの突っ込みとか。ヨコが達者ではないからそこは注意したいところだね。
ーー最後に読者の方から質問が来ていたのでお答えいただけますか?
俺に質問する人がいるのかよ⁉ 誹謗中傷じゃないだろうな!(笑)
Q.木村さんが若いころは今のように競輪を学ぶツールが少なかったと思いますがどのように競輪を勉強していましたか?
競輪雑誌を片っ端から買っていたよ。テレビでダイジェストが放送されるようになってからは全部見ていたしね。でも勉強のためにというよりは、とにかく好きだから見てたって感じ。
あとこれは今だから言えるけど、不動産屋で働いていた時代は営業に行くフリをして競輪場に行ったりもしていたね〜。でも、仕事でちゃんと成果を残してたからバレなかったよ(笑)
Q.木村さんのホームである大宮競輪場のオススメポイントはありますか?
不定期だけど、キッチンカーで出店しているチュロス屋のクラムチャウダーが実は安くてウマいんだよ! パスタ入りにもできるしボリュームもあるからオススメ!
あとは競輪場の近くにある小山屋ってうどん屋ね。うどんも美味しいけどつまみも美味しいんだよ。ここは大宮で練習している選手もよく来る店だから運が良ければ選手に会えるかも。
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木村安記
Kimura Yasuki
木村安記(キムラヤスキ) 埼玉県大宮市出身 予想スタイルは総合派。堅いと思った時は本命予想だが、思い切って穴をねらう時もある。あくまでもラインと選手の調子を注視する。埼玉県大宮市出身、父の実家が大宮競輪場の食堂を営んでいた影響で幼少より競輪に興味を持つ。川口オートで予想屋を展開していた親戚の影響を受け、31歳で脱サラして大宮競輪場で場立ち予想屋デビュー。2006年競輪祭では自分の予想を買ったお客さんに1000万円の高額配当の払戻しをもたらした。netkeirin予想サービス「ウマい車券」で予想を公開中。