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【2025年の競輪予想】今年もグランプリ覇者・古性優作で安定!車券は「内を突ける追い込み屋」を重要視/車券IQ向上委員会・新年会

2025/02/18 (火) 18:00 12

1月中旬、新宿の麻雀バー「FIRE BIRD(ファイヤーバード)」でケイリン女子部・二宮歩美さんと“闘う競輪記者”こと町田洋一記者による車券IQ向上委員会<新年会>が実施されました。今回のゲストは競輪専門紙「アオケイ」の長谷川編集長。2025年の“競輪みどころ”をはじめ、全日本選抜競輪展望、車券の買い方などをお酒を片手に語ってもらいました(取材・構成:netkeirin 編集部 取材日:1月18日)

車券IQ向上委員会<新年会>にアオケイ長谷川編集長(中央)が登場 (Photo by Kenji Onose)

ーーおつかれさまです! 今宵もたくさん競輪談議に花を咲かせ、車券IQを高めていきましょう!

二宮歩美(以下:ニノ) 今年も楽しく節度を持って競輪をやっていきましょう。

町田洋一(以下:町田) 2025年も節度を忘れて勝負していきますので、読者のみなさん、どうぞよろしく。今年も現場から並びや選手コメントをしっかり届けて、選手の人間模様までキャッチできるようにやっていきます。今日は記者仲間であり、車券仲間のアオケイ長谷川編集長をゲストで迎えています。いろいろな話を聞いていきましょう。長谷川編集長、冒頭あいさつからどうぞ!

アオケイ長谷川編集長(以下:長谷川) アオケイの長谷川です。netkeirin読者のみなさま、我々はみなさまの競輪ライフに寄り添えるように今年もリアルな情報発信に努めていきますので、ご期待ください。

町田 ねえ、いつも「我々」なんて言い方したことないでしょう。なんか堅いし、余所行きだな(笑)。

長谷川 いえいえ、余所行きなんてことないですよ(笑)。

ニノ 町田さん、はじまりの挨拶にまで茶々入れますか? そういうとこ、今年こそ直した方がいいですよ。

町田 2025年も二宮さんと小競り合いからスタートか(笑)。

ニノ  う…たしかに…またやってしまった…!

長谷川 僕が「我々」なんて言ったばかりに…(苦笑)

町田 まあ、にぎやかに始まれて嬉しいよ。さあ、早速競輪談議をはじめよう。二宮さん、トークテーマをなんか放り投げて欲しいんだけど。

ニノ  なによ、唐突に! いいわよ、あるわよ! まずはガールズケイリンの話はマストでしたいから。 GIが新設されるし、勢力図も変化しているように感じるので。記者活動を通じての見解を教えてください。

パリ五輪が終わって変わりゆく勢力図

町田 長谷川編集長は最近のガールズケイリンをどう見ている?

長谷川 たしかに時代の変化みたいなものは感じますね。最近まで「児玉碧衣と佐藤水菜の二大巨頭」のような構図でニュースを書くことが多かった気がしますが、それが“以前のこと”になってきた感覚があるというか。

ニノ ガールズグランプリでも果敢に仕掛けた坂口楓華選手、栄光を勝ち取った石井寛子選手が目立っていましたね。児玉選手も佐藤選手も強いことに変わりありませんけど。

長谷川 全員が強いレーサーではありますが、佐藤水菜が抜けている存在でしたよね。それが覆るような結果でしたから、変化を感じるのは必然かもしれないですね。

町田 こういう時期って今まで活躍してきた選手が“古参”のような立ち位置になって復活したり、新勢力が台頭してきたり、少し序列が変わったりする気配があるよね。歴史のページがめくられていく感じ。

長谷川 昨年の五輪イヤーが終わって太田りゆがナショナルチームを卒業。ガールズケイリンに専念していますが、やっぱりレベルが段違いにすごい。同じくナショナルを卒業した梅川風子も今日の昼に走ってましたが、当たり前のように1着で駆け抜けていました。これまでもナショナル組が参加するビッグレースでは存在そのものにインパクトがありましたが、それが今年からは普通開催にも持ち込まれるわけですから、過渡期のような雰囲気を感じざるを得ません。二宮さんや町田さんはガールズケイリンで誰に注目していますか?

ニノ  私は仲澤春香さんが非常に楽しみな存在ですね。日野未来さんも山原さくらも倒して、念願のナショナルチーム入りも果たしましたし。まさにホープと呼ぶに相応しい感じで期待しかない状況。もうGIの出場権利も獲れるタイミングに来たし、大舞台での躍動を観たい!

町田 日野未来。この手の注目ガールズ的な話では必ず日野未来と答えることにしている。信じられないほど強くなったし、昔は競輪番組に出演していたアイドルだなんて今でも驚いてしまう。今年も頑張って欲しい。

“ナショナル勢”が与えるインパクトが大きい(撮影:北山宏一)

女子オールスターがGIグレードに

ニノ そうそう、GIが新設されることで何か変化はありそうですか?

町田 今って賞金争いが拮抗していて「追加争い」と言える状況にも思える。そんな中で文句なしの一発勝負が増えるわけだから、やや公平性が向上する気がしている。あと、調整面で選手たちは今までとは異なる時間の使い方になるのではないか? ピークをGIに持っていく選手も出てくるだろうし、普通開催の戦い方にも変化はありそう。

長谷川 僕は歴史とかストーリーとか深みが増していくと思いますよ。GIといえば「タイトルホルダー」が誕生するわけで、名前が残る。これはドラマがわかりやすくなるというか、誰が強いのかがもっと明快になると思います。

ニノ なるほど。昨年は地元のオールガールズを制して児玉碧衣選手が早々とグランプリ出場を決めました。でも、なかなかグランプリ本番まで意識を途切れさせず繋げていくのが難しそうでした。選手たちからすればそういった新しい難しさも増えるのかな。

町田 制度が変わればそれまでになかった難しさは増えそうだよね。車券を予想する上ではそういう視点も必要なのかもしれない。ガールズはライン戦じゃないから、選手コメントは超貴重な予想材料だと思う。児玉碧衣は苦しんでいる時に正々堂々と“不調”をコメントに出していたし。

長谷川 予想の話で言うなら一発勝負に強い弱いはどこか見え隠れする部分もあります。プレッシャーに強いとか弱いとか、大舞台でこそ勝負強さを発揮するとかは過去実績から予想してもいいですし、今年出る結果を来年の参考にもできます。バンク相性やシリーズ相性って重要な予想材料だと思います。

ニノ 話をまとめると「ナショナルチーム出身選手」のレベルの高さがひとつのキーポイントですよね。これまでの勢力図がどのように書き換えられていくのか、はたまた書き換えられないのかは本当に楽しみな見どころです。

町田 この流れで言う話ではないかもしれないが、ガールズケイリンはビッグレースをここまで揃えてきた。その発展は選手たちが懸命にレースレベルを引き上げ続けたことによるもの。スピードがみるみる上がっているわけだからさ、危険なレースも見るようになった。「ヨコがナシ」ならば完全にナシにするなど、もう少しUCIルールに準拠した方が良い気がする。今は失格基準なんかもやや流動的に感じる。国際ルールならガッチリ国際ルールで実施した方がいいと思う。

レースレベルの向上と現行ルールについて力説する町田記者(photo by Kenji Onose)

長谷川 そうですね。位置をめぐる争いもかなり熾烈だし、まずはルールによって選手の安全を確保してもらいたいですね。観ている方も納得感があるでしょうね。

町田 級班の新設というかクラス分けも議論していい時期に差し掛かっていると思う。今の代謝制度にケチをつけるつもりはないが、いかんせん不公平も生じている気もするので。

長谷川 制度の話で思い出しましたけど、今年ってママさんレーサーの活躍が楽しみなんですよ。大久保花梨なんか復帰してから本当に強いし、長澤彩も頑張っています。“ママ”が頑張る姿ってガールズケイリンならではだし、応援したくなるんですよね。

ニノ うん、男子競輪とは違ったドラマやストーリーがありますよね。今年もガールズケイリンは1年中楽しめそう。

しばらく継続しそうな古性優作時代、ニュースターは現れにくい

ニノ 男子はどうでしょう?まずは全体的な話をお願いします。

町田 とにもかくにもグランプリ覇者・古性優作が強過ぎて、どうにもならない感じがある。古性の時代はあと25年くらいは続くと思う。

長谷川 同感です。とにかく古性が強い。自転車を操る技術だったりヨコの動きだったりは群を抜いてますし、なかなか切り崩せないですよね。「古性に競り勝つ選手」が出てこない限り、“古性無双”はなかなか打開できない気がします。

ニノ 前回りでも後回りでも強いですもんね。

町田 今の競輪はスピードが速いし“タテ勝負”と言われているけど、脚力は当たり前にある上で、戦法で勝ててはじめて道があると思うんだよね。古性の安定的な強さを見れば余計にそう思う。ラインだろうが単騎だろうが前回りだろうが番手回りだろうが関係ないじゃんさ。どこを回ろうが相手に何をされようが勝ち切ってしまう。

KEIRINグランプリ2024覇者・古性優作の強さが抜きんでている(撮影:北山宏一)

長谷川 でも今年は周りも黙っていないでしょう。郡司浩平がかなり気配良しに思えます。郡司を筆頭に南関も層が厚いですし、GI戦線はバチバチですよね。あとはS班から陥落した選手が気になっています。競輪祭で4連勝するも惜しくも優勝できなかった松浦悠士には全日本選抜でいきなり返り咲きのようなことも期待したいです。

町田 そうだね。オレは千両役者の慎太郎先生がS班じゃなくなったのもかなり寂しい。戦法で勝つことが重要な競輪において技術は天下一品。ぜひとも返り咲いてもらいたい。記者的な観点でもさ、慎太郎先生みたいな先を見据えたコメントだったり全体を見通した視点のある人は追いかけたいんだよな。

長谷川 はい。走りを見てもまだまだ年齢を感じさせません。今年の1班の慎太郎さんには注目すべきです。やっぱりレベルが違いますからね。このまま終わることはなさそうな選手というのは間違いないでしょう。それは深谷知広も同じことですね。このまま萎んでいくイメージが湧きません。

ニノ お二人は松浦選手だったり慎太郎選手だったりの記事多いですよね。

町田 面白い話を聞かせてくれるからね。自分のコンディションとかも詳しくストレートに教えてくれるし。あ、取材といえばさ、山口拳矢の雰囲気がなんかすごく変わったように思うんだよね。とても地に足がついているといえば良いのか、大人になっているというのか、醸し出す雰囲気に昨年との違いを感じるんだよ。すごく楽しみ。

ニノ 立川でも早速優勝しましたし、拳矢選手好調ですよね。

2024年S班を務めた猛者たちの動向にも注目が集まる(撮影:北山宏一)

ニノ 今年注目の“若手選手”という切り口では誰を挙げますか?

長谷川 GI戦線に限定せずに何人か挙げちゃいますが、山崎歩夢がすごいと思います。125期は楽しみな選手が多いです。森田一郎もまだまだ成長していく気がしますし、中石湊も楽しみです。あとは昨年ヤンググランプリを制覇した纐纈洸翔がもっと上を目指せる存在になると思います。

町田 ニュースター誕生みたいな動きはなかなか出にくい気がする。あまり地殻変動の予兆がない状態というか、強い選手が強いという状態が続いている。そんな中、犬伏湧也のタイトル獲得はいよいよ近いと思う。競輪ってやっぱり下積み時代のようなものがあって、熟成する何かがある気がするんだけど、犬伏湧也はそのあたり煮詰まってきているような感じじゃないかな。

長谷川 そういう意味では取鳥雄吾や藤井侑吾ら前回りでライン貢献度が高い選手にチャンスが巡るような気もします。熟成という意味では良い時期に差し掛かっていますよね。二宮さんは?

ニノ 私は今年早期卒業デビューの市田龍生都選手に早くS級に上がって暴れて欲しいです。S級になれば今年福井開催の共同通信社杯に間に合うかもしれないし、そうなると地元GII戦じゃないですか。そこで上位陣に一泡ふかせるような鮮烈なビッグレースデビューなんかあればすごく楽しいと思います。

長谷川 早期卒業選手は本当に強いですからね。市田龍生都の今後はとても楽しみです。

全日本選抜を制するのは誰?

ニノ 今年1発目のGI・全日本選抜で活躍する選手は誰でしょうか?

町田 しつこくなっちゃうけどさ、ホントに古性は外せないよね。援軍がいなかろうが一人でも獲れるので。昨年覇者の郡司浩平も当然優勝候補にカウントすべきだし。あとは去年郡司が成し遂げたように松浦悠士の“いきなり返り咲き”にも期待したい。いずれにせよニュースター誕生というよりも既存の上位陣から優勝者が出る気がする。そういう流れを感じる。長谷川さんもそうでしょう?

長谷川 概ねそうなんですが、ダークホースとして菅田壱道の名前を挙げておきたいです。ここ最近の流れの良さもあるし、現在の競輪のレーススタイルに噛み合っているように感じます。もしも新山響平と一緒に勝ち上がれば大チャンスですし、面白い存在として注目したいですね。

ニノ 私は脇本雄太選手ですかね。やっぱりグランドスラムという偉業を達成する選手だと思いますし、ここで全日本選抜を勝つ姿を見たいです。とても注目しています。あとは佐々木悠葵選手。ライン競走に対して意識変化があるし、走りが今までとは違います。早めの仕掛けでも押し切っているし、強いですよね。

脇本雄太のグランドスラム達成に注目している(photo by Kenji Onose)

車券IQ向上提言!「内を突ける追い込み屋」を賢く買おう

町田 ところで長谷川編集長、この企画って車券の買い方にああでもないこうでもないって話を展開する企画なんだけど、どんなスタイルで車券を買ってる?

ニノ 長谷川さんの車券戦術、興味あります!

長谷川 以前の車券IQ向上委員会の記事読んだんですけど、町田さんと二宮さんの唱えている「でかフォーメーション」には全面的に賛成します。近々の競輪はライン決着を信じつつも別線の絡みは本当に買っておかなくちゃならないです。ゴール前は本当にわからない。なので点数を広げて買う方向性はマストだと思ってます。

町田ニノ でかフォーメーション信者がここにも(笑)

町田 3連単を少数点で仕留めたい。厚張りしたい。この気持ちと折り合っていかなくてはならないよね。時代的にもそういうお客さんが増えたようにも思うし。儲かる・儲からないによりシビアになっていて、少数だろうが100点だろうが絶対に当たる予想を好む人が多くなっている気がしてならない。

長谷川 そうですね。競輪のレーススタイルもそうですけど、絞って買うとかのこだわり予想はやや時代じゃないかもしれないですね。1点買いで厚張りとかカッコイイですが。でもnetkeirin読者の方には全力で「でかフォーメーション」を推したいですよ。正直その方がリスクが少ないと思うので。

ニノ このあいだの回では「レース選定」も大事だと結論しました。長谷川さんのよく買うレースってどんなレースですか?

長谷川 参考になるかわかりませんが、「内を突ける追い込み屋」がいるレースです。僕は追い込み選手に特別注目しているので、特徴をおさえているのも相まってよく買っちゃいます。内には入らず外を回す追い込み選手もいますが、狭いコースを突っ込む選手もいるでしょう?僕の車券は「内を突っ込む選手」率が圧倒的に高いです。

特徴を捉えている追い込み選手のレースを中心に勝負レースを選定している(photo by Kenji Onose)

町田 具体的におすすめの選手がいたら教えて欲しい。長谷川編集長はデカいのも狙うから参考になるでしょう。どういう選手が走ると食指が動くの?

長谷川 椎木尾拓哉、上田国広、竹内智彦、川口公太郎です。この選手たちが本線じゃない時なんかは絶対買っていますね。それこそ「でかフォーメーション」で。手広く買っておくと1着がなくても3着に突っ込んでくれたり、穴をあけてくれる存在なんです。

町田 はーちゃん、ガチで好きな選手挙げて来たな(笑)。たしかに良く買ってるわ!

長谷川 もちろんガチです(笑)。選手の特徴を掴めば、的中確率も自ずと向上しますし、得意なレースなどもわかるはず。僕の場合は好きな選手を追っている感じで、ライン違いの高配当を演出するような選手を好んで買っていますね。

町田 はーちゃんは昔からギャンブラーだよな! カミングアウトすれば「ただの車券好きのクズ」だと思ってたことだってある。昔は競輪記者として9番手を走っているイメージだったけど、よく突っ込んで編集長にまでなったよな。生真面目に仕事も車券も頑張っていたからね。

ニノ 褒めているの、ディスってるの、どっち(笑)

長谷川 これどう考えてもディスられてますよね。

町田 ほどよくバカにしながらしっかり褒めてるよ!

後輩の出世を嬉しそうに説明するが、辛辣な表現を織り交ぜてしまう毒舌記者(photo by Kenji Onose)

競輪の醍醐味は「選手の性格を予想すること」

ニノ そういえば、町田さんは二段駆けに熱くなるって話をしていたんですが、長谷川さんも二段駆け愛好家ですか?

町田 長谷川編集長は二段駆け愛好家ですよ。生粋の。

長谷川 好きですね。よく買います。

町田 でもオレとは好みが違うというか、狙い方が異なる。オレは感情移入して「決まって欲しい!」という思いを車券に乗せるタイプ。本線でも配当が見込めなくても厚く張って勝負したくなる。

長谷川 ああ、違うかも知れませんね。僕は本線をぶち破る“薄い可能性”に賭けるのが好きというんでしょうか。強い選手同士で並ぶ二段駆けは配当も見込めないし、警戒されて決まりにくいイメージを持っているので、「このラインは二段駆けでも厳しいか…、本線には相手にもされてないかな」くらいのラインの二段駆けを好んでいます。

ニノ 二段駆け愛好家もタイプがあるんですね。長谷川さん、他に車券にまつわるテクニックはないですか?

長谷川 天候とかバンクコンディションを予想に取り込み過ぎないようにしていますね。雨風とかバンクの重いとか軽いとかを予想材料にするのは重要ですけど、想像の域を超えないので買い目をこじらせる原因にもなりますので。町田さんは環境系の要素って気にします?

町田 まったく気にしない。というか悪条件なら悪条件で結局みんな同条件で走るわけだから、あんまり買い目に影響しないって結論出してる。取材をする中で特別雨風に強い選手や重いバンクが強い選手なんかは競輪ファンに記事で届けるようにしているけどね。基本的には天気の良し悪しや環境面を考慮した車券とかは滅多に買わないよ。

ニノ ギヤ比とかは?変更がアナウンスされたりすると考慮しますか?

長谷川 一旦立ち止まって考えますけど、昔のように意味合いのあることは少なくなったと思うのでそこまで気にしないですね。

町田 昔の競輪の方がギヤ変更について考えさせられたよなあ。

長谷川 はい。昔は「重くした!一発狙いかな」とかよく考えましたね(笑)

ニノ 車券の買い方も時代と共に変化していくんですね。逆に昔も今も変わらない視点ってありますか?

町田 ある。選手の性格を加味して取捨選択すること。これは絶対に必要なことだと思う。

長谷川 それは変わらないですね。競輪は人が走っているので。例えば車券力の向上って話だと「切り替える選手・切り替えない選手」みたいなところは超重要です。

町田 まさに!それ超重要だよね。選手たちは1着を目指して走っているし、ファンの車券に貢献できるように走っている。でもそれと同等かそれ以上に地区の仲間意識や周囲の人間関係を選手独自の目線で捉えている。その思惑がわかれば車券力上がるよね。

ニノ 「自分が買ってる車券的には切り替えて欲しかった!」っていうレースありますよね(笑)

町田長谷川 大有り!

長谷川 競輪って難しいのが面白いんだよな(苦笑)。自分のチャンスだけをシビアに追う選手を買っている時は信頼できるけど、その選手が毎回自分だけのレースをするわけでもない。絆や背景によって走りが変化することもある。そこは本当に楽しいですよね。攻略は難しいんだけど(笑)

町田 知らず知らず高い授業料を払うことになるよな(笑)

ニノ 町田さんは寄り添ってもらえるとガンガン切り替えていくイメージがありますが!

町田 うるせえ、孤独な老害記者なんだから気が合う人を見つけた時くらいいいだろうが。これからも切り替えていくつもりだよ。第一印象好かない人を好きになることもあるもんな。

長谷川 過去の回を読んできたんですけど、本当に小競り合い多いですよね(笑)

ニノ だいぶ編集でカットしてもらってるんですけどね(笑)

町田 まあ、車券は勝負だけどさ、たまにはこういう話をしながらやりたいよね。楽しくいこう。

競輪談議は尽きることがなかった「楽しむのがイチバンだね!」(photo by Kenji Onose)

おまけ

店長 あのー、このお店の店長なんですけど、さきほど椎木尾拓哉選手の話をしてましたよね?私の推し選手なんです。

長谷川 そうなんですか? この前の和歌山記念は好調でしたよね。

店長 はい、決勝は「椎木尾-全-全」で大勝負しましたよ。優勝みたかったのに…

町田 店長は麻雀プロの愛内よしえさんだよね。ここは麻雀バーだけど競輪選手や競輪ファンも来るんだよね。

ニノ 愛内さん、お店の宣伝も記事にしましょ!

愛内よしえ ありがとうございます!新宿駅徒歩3分の麻雀FIREBIRDにどうぞいらしてください。カウンターでもソファ席でもくつろいで麻雀対局を見ながらお酒を愉しんでもらえますし、各種イベントもやっています。働いているのは私を含めて麻雀プロたち。競輪の話題も大歓迎です!競輪選手のご来店もありますよ!

長谷川 愛内さん、「椎木尾-全-全」でお互い一発当てていきましょう!

愛内よしえ はい!

ボトルキープも車番カラー! 競輪選手も訪れる麻雀バー「FIREBIRD」(photo by Kenji Onose)

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