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自転車ストーリー

【初めて落車を経験して】鈴木奈央の「自転車ストーリー」Vol.46

2025/07/22 (火) 12:40 3

鈴木奈央の「自転車ストーリー」Vol.46

こんにちは!

暑い日々が続きますね。
北400は今年も変わらず暑すぎて辛いですが、扇風機と保冷剤でなんとか凌ぎながら練習に取り組んでいます。皆様も体調には気をつけてくださいね。

ここ1ヶ月の出来事を振り返ろうと思います。
まずは、G1パールカップ。競輪のレースでは初めての落車だったので、ショックと状態把握がうまくできず、落ち着くまでに時間がかかってしまいました。そのため、すぐに立ち上がりゴールしている選手もいる中、立ち上がれずに倒れてしまいました。幸いにも命に別状はありませんが、改めて、危険と隣り合わせであることを理解させられました。診断結果は全身打撲、尾骨骨折、抗アレルギー外傷(擦過傷)でした。左腰と背中の打撲がかなり酷く、日に日に痛みも強くなり、あざだらけになっていきました。

早く練習に復帰したい気持ちと、身体が痛くて思うように動けない日々が続いて、正直、辛かったです。心と身体は繋がっているので、そこが一緒に動かないとどうしようもありません。

今回の岸和田開催・初日は落車が本当に多くて、なんだかスタート前から私の心もそわそわしていました。落ち着けていなかったのかもしれません。今思うと、普段通りではなかったのかもしれないです。

数日が経って、救急車で運ばれた病院で診てもらったところ以外も痛いところが出てきて、再検査すると右尺骨茎状突起骨折も折れていることが判明しました。
自転車に乗る分にはそれほど影響はありませんでしたが、ウエイトトレーニングが思うようにできないのと、日常生活に少しの支障がでました。
また自転車(カーボンフレーム)にもヒビが入って、壊れていることに気づきショックでした...。

なぜ、その出来事が起きたのか、また、そこからどう立て直せがよいのか。よく考え、この数日間は行動することができました。

競輪祭女子王座戦の選考期間中であること、女子オールスター競輪が1カ月半後に控えていることが頭にあり、練習で落車する前とまでは言えませんが、普通までは戻すことができたタイミングで、松戸競輪から復帰することを決めました。体を診てくださった病院の先生、マッサージの方や治療院の方にも感謝しています。どうしても優勝がしたかった、その焦りからか最終日は失格をしてしまい車券を買ってくれていた方に迷惑をかけてしまいました。

レースを何度も見返して、反省し、落ち込みました。それでも、自分が思っていたよりも走れていたなと思うことができたので、次に向けて頑張るしかないと思い直すことができました。
新しい部品の違和感も少しあったので、走りながらレース勘や自転車の感覚を戻すしかないと思います。練習とオールスター前にあと1開催(防府)あるので、なんとかオールスターまでに調子を上げたいです。

ガールズケイリンのルール上、落車はおきてはならないことですが、今回のことで感じたことや学ぶことがあり、勉強になりました。また、良い時も悪い時も変わらず応援してくださる方がいるおかげで、立て直すことができたなと思っています。
いつもありがとうございます。
結果で恩返しできるよう、少しずつ頑張っていきます。

◆今後の予定
7月26日〜28日 防府モーニング
8月8日〜10日 女子オールスター戦G1ナイター(宇都宮)
8月18日〜20日 前橋ミッドナイト
8月26日〜28日 富山

松戸から333バンクパラダイスですが、オールスターは宇都宮500バンクなので、そこをどう考えるかですね。
ポジティブに頑張りたいと思います!
応援よろしくお願いします!

※写真はP-NAVI編集部が撮影
(P-NAVI編集部)

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鈴木奈央

ガールズケイリンでは110期生(ガールズ5期生)として日本競輪学校(現:日本競輪選手養成所)に入り、在校1位の成績を上げる。2016年7月に静岡競輪場でデビュー。2戦目の平塚で初優勝。2023年12月の前橋で通算14回目の優勝を果たしている。また、2023年3月7日に佐世保競輪場で通算100勝達成した。自転車競技では2017年11月にUCIトラックサイクリングワールドカップ第2戦(イギリス・マンチェスター)において女子チームパシュートに出場、同種目の日本初となる銅メダルを獲得した。

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