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ーー9連勝でS級に昇格。今ではS級1班として高いところで点数もキープされていますね。S級でのご自身の走りはどのように感じていますか。

デビューするときに先輩方と話して、先行で粘り強く勝てるようにならないといけないねっていう話になったので、そこからずっと先行で行こうと決めました。A級に上がってからも先行で9連勝をしたいと思っていたけど、なかなか決められなくて苦戦をしていたんですよね。でも、特昇に苦戦したお陰で数を走れてレースを学べたと思うので、それはよかったのかなと今では思います(苦笑)。

そのお陰なのか、S級初戦になった久留米記念で地元のお客さんの前でいい走りができたと思います。準決勝でSSの脇本雄太さんを相手に主導権を取って、ホーム、バックが取れたので。5着で負けてしまったけど、地元記念でS級をスタートできたのはよかったです。

ーー若手の選手が7車と9車の違いに苦戦をするという話も多く聞くのですが、後藤選手はいかがですか？

S級に上がるまで9車を走ったことがほぼなかったので、7車との展開の違いもあって最初は9車が苦手でした。でもグレードレースをどんどん走っていったことで、今では9車の方が好きかもしれない。7車になるとレースが単調になるしダッシュ勝負になる。でも9車の方が持ち味を出しやすくなって、流れの中で行けるので走り終わった後の脚の残り具合が全然違うんですよね。

ーーちなみに、噂で先日引退した神山雄一郎さんがよく気に掛けていたと聞いたのですが…。

そうなんです！ 直接という訳ではないのですが、一緒に練習をすることもある先輩の紫原政文さんが紹介して下さったんです。最初は小倉だったかな？ A級の頃から気に掛けて下さって、このレースを続けていたら強くなるよって言ってもらえた。いつもレースを見て下さっていて、S級に上がってからも今のままガンガン行って魅せるレースをした方がいいよって。一緒の開催のときは、毎レースごとに『あれでいいんだ』って励ましてくれました。まるで地元の先輩のように接してもらっていましたね。

なので、引退をされるのは寂しかったです。同地区の先輩が引退されてしまうのと同じくらい寂しかったです！

ーー神山さん以外にも他地区の選手から声を掛けてもらう機会も増えたとか。

古性優作さんや清水裕友さんにも声を掛けてもらいました。同地区の先輩からも嬉しいけど、他地区の選手から声を掛けてもらえる機会はなかなかないと思うし励みになりますね。

ーー今後に向けてというのをお聞きしたいのですが、目標などはありますか？

昨年末のヤンググランプリは悔しい思いをしました。太田海也さん、中野慎詞さんに全然歯が立たなかった。もうちょっといいレースがしたかったなと…。その悔しさもあるので、今年は少しでもいいレースがしたいです！

1番はお客さんの車券に貢献することだけど、まずは脚作りだったりレーススタイルでアピールをしたい。それでも無理矢理先行するのではなくお客さんにも納得してもらえるように。冷静に持ち味を出せるようにして流れの中で先行ができれば！

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