閉じる
特集記事

《TIPSTAR通信・選手インタビューVol.24 山口富生選手》

2025/05/23 (金) 18:30 1

▶︎ TIPSTAR通信TOPページはこちら
▶︎ ︎特集記事:バックナンバーはこちら
▶︎ 予想記事:バックナンバーはこちら

年齢は関係ない。それが競輪だ。下は10代、上は60オーバーまで、同じ土俵で勝負する。山口富生は55歳にしてなおS級の上位で戦うベテランレーサーだ。父の山口啓(7期)、実兄の幸二(62期)はともに元競輪選手で、甥の聖矢(115期)、拳矢(117期)も選手の「華麗なる競輪一族」。取材した宇都宮記念3日目(5月17日)も1着を取るなど、健在ぶりを披露した富生に直撃した。

ーー今節は神山雄一郎さんの冠が付いた「レジェンドカップ」とあって、ベテラン勢の活躍が目立ちますね。

小嶋(敬二)はやっぱり凄いなぁと。あんな55(歳)いないでしょう、500バンクで1周駆けて勝負できるなんて。

ーー今年ここまでをふり返っていかがでしょうか?

年末年始は落車で終わり、落車で始まった(苦笑)。自分的にはたいしたことないと思っていたけど、成績的には「あれっ?」っていうところがあって。体調は悪くないけど、車が伸びないなって感じがあった。

今年に入ってレベルの高いところも走らせてもらって、そこでは通用しなくて。なんかこう練習で、ちょっと自分でも「弱くなったな」と。

ーーどういうところに弱くなったと感じたのでしょうか?

若いやつが強すぎて。僕の方がギヤをかけているのに抜けなかったりして「よえーな、俺」と思って。だけど、自分の中で「このメニューをやったら、競走は、ここでは調子が良くなるな」っていうのが分かっているので。それができなくなったら焦るんですけど、まだ自分で「コレをやればいける!」っていうのがあるので、レベルが低いなりに食らい付いているかなって感じです。

ーー豊橋でGI(全日本選抜2月)があり、名古屋記念、名古屋ダービーと地元地区で大きなレースが続きました。

今は参加しているだけっていう感じですね。やっぱりレベルが高いなって思います。みんなが強くて、上に行けば行くほど隙がなくなってくるので。

1つ上の自力選手を目標に与えられりすると、ちょっと離れたり付いて行けなかったりすることも。どうやったら付いて行けるのかっていうも面白いところですし、自分も若いやつに鍛えられながら、若いやつにも発破をかけて。岐阜県、中部地区全体でグレードレースに出られたら面白いなって。

ーー中部地区は踏ん張りどころですね。

僕もいくつまで選手をやれるか分からない年齢になってきて、練習仲間と一緒に出られれば中部も盛り上がるし、面白いですよね。選手になった以上は、若い選手にもそういう大きいところを経験してほしいです。やっぱり走らないと、レベルも分からないし。自分の欠点も分からない。

(富生は甥の聖矢、拳矢(写真)の師匠でもある)

ーー走ってみないと、自分がどの位置にいるのかも分かりませんよね。

はい。地元でどれだけ強くてもGの付くグレードに来たら打ち砕かれますし、足りないところを徐々に補ってこそ強くなっていく。諦めんやつが、3年、5年我慢したやつが、レベルの高い舞台で走れる選手になるんだと思います。

本当に稀に(山口)拳矢とか深谷(知広)とか、ああいう選手が何年かに1回出てきますけど。S級でいっぺん壁にぶち当たってA級に落ちて、ちょっと強くなって上がってくる選手がほとんど。GIに出るってなると、もう1つ壁がある。

僕も見とって「練習こんなに強いのに」っていう子はたくさんいる。なかなか勝てないっていうのは「歯がゆいやろうなぁ」と思って見ていますけど。

ーー小嶋選手も全く同じことを、先日おっしゃっていました。年齢のお話もありましたが、GIに出場すると「最年長記録」というものが付いてきて。富生選手ご自身が更新していく形ですが、記録に対して思うことはありますか?

全くないですね。ただ、以前は「GI最年長記録」っていうのを聞いたことがなくて。この歳やで、みんな言ってくれるだけ。自分はGIに出て精一杯のことをするだけで、そこで終わりじゃないですし。記録は誰かが、また楽にクリアしてくるだろうし。

ーー以前、年齢を重ねても頑張れる原動力をお聞きしたときに「好きな職業に就いたのだから、努力は苦じゃない」とお話もありました。

頑張っているとかじゃなくて、ただ好きなことをやっていて、勝ちたいなって思いがあって。もがく努力なんてたいしたことないし、練習をやらな不安ですし。親父が選手で、親父に憧れて競輪選手という職業を選んで自分も夢の職業に就けた。なかなか、なりたい職業に就ける人も少ないでしょうし。本当に競輪選手っていうのが小学校からの憧れだった。兄貴はちょっと違うと思うけど。

ーー先に兄・幸二さんがGIを優勝されて、「自分も」とGIへの思いは強かったですか?

周りが山田(裕仁)さんや濱口(高彰)さん、兄貴とか強い選手ばかりで。脚はないけど、僕も獲りたくてやってきた。不思議なもので30歳を過ぎて力が抜けたときに、ポンと獲れたんですよ。獲りたい、獲りたいって思っていたときは空回りで。「GIの優勝は俺には無理やな」と思ったときに獲れた。

ーーこうして、今もGIに出場できるって本当にすごいことだと思うんです。

GIに出たいのはたしかだけど、4、5か月、半年間で平均的に高いアベレージじゃないと出場できないので、難しいですよね。S級1班の点数を取るのも大変ですし、目の前の一戦一戦を頑張るだけですね。

「TIPSTAR」イベント・キャンペーン情報

【5/1〜5/31】奇数日は大盤振舞!3連単3的中でTIPマネー1,000円分確定
【5/23〜5/25】その場でもらえる!TIPマネー確定祭
【5月も毎日開催】奇数日は山分け増額!ミッドナイト山分け

※TIPSTARのイベントやキャンペーンはTIPSTARのPC版、SPアプリ版でお楽しみいただけます
▶「TIPSTAR」はこちら

▶︎ TIPSTAR通信TOPページはこちら
▶︎ ︎特集記事:バックナンバーはこちら
▶︎ 予想記事:バックナンバーはこちら

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

バックナンバーを見る

特集記事

TIPSTAR✕アオケイ

TIPSTAR✕AOKEI

名門競輪予想紙「アオケイ」とMIXIが運営する競輪・PIST6・オートレースのネット投票アプリTIPSTARが組み『TIPSTAR通信』を配信! 特集記事コーナーでは競輪ガチ勢に向けたアオケイ記者による選手のインタビュー記事や初心者に向けたコラム「競輪エンジョイ勢への道」など様々な記事をお届けします!!

閉じる

TIPSTAR✕アオケイコラム一覧

新着コラム

ニュース&コラムを探す

検索する
投票