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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【オールスター競輪予想】妄想もギブアップ!? 五輪組の力勝負で決着するのか否か/決勝レース展望

2021/08/15 (日) 15:00 2

いわき平競輪場で開催されている「第64回オールスター競輪(GI)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日20時30分発走予定。


『競輪』から『ケイリン』へのターニングポイントにも見える

 オリンピックが終わり新田祐大、脇本雄太の二強が戻ってきた。

脇本雄太(左)と新田祐大(撮影:島尻譲)

 ハードスケジュールの強行出場だとしてもオリンピックで脇本の出した200mタイムトライアル9.518秒の日本新記録はハンパね〜! 期待の大きさは膨らむばかりだ!

 ところがドリームレースでは全く出番なく終わっちまった。オリンピックで精根尽き果ててしまったのか? と心配の種が残ったが、一次予選2で取っ掛かりを掴むと二次予選は本来の底力を発揮。シリーズ全体の流れを見るに、このオールスターで『競輪』から『ケイリン』に変わるターニングポイントなのかもしれない。

準決勝の成田和也に地元の意地を見た

 いつものように準決勝を振り返ってみる。9Rは深谷知広が逃げ、ヤマケンと松浦のまくりを完封。シリーズ通してデキの良さは証明済みだが、あれだけ踏んでも3着に粘った。どうよ、凄いと思わねー!? だが、もっとタマゲタのが3番手を回った成田和也だべ! 今回は好調に見えていたが、まさか番手慎太郎さんの中を割り突き抜けるとは…!「オレも地元だよ!」と無言の訴えのように感じたね。

準決勝9Rでは3番手回りの成田和也(4番車・水色)が魅せた(撮影:島尻譲)

 11Rは眞杉匠がブンガケ、最終バックで脇本は7番手、しかも遥か彼方の後方で10車身以上空いていて…。届くはずねーよ! と諦めていたが届いた! やはり世界の脚は桁が違う! 脇本を相手に妄想は成立するのか? ウ〜ン! ムリか? たまには順当に狙うしかねーか…。

妄想先取りレース実況! 疲れが出る時、それは安堵感が生まれる時

 まずは決勝の並びから確認すっか。①新田祐大-⑤佐藤慎太郎-⑦守澤太志-⑧成田和也の北日本4車、②脇本雄太-④古性優作の近畿コンビ、③平原康多、⑥中川誠一郎、⑨深谷知広は単騎となった。

 初手の並びは①⑤⑦⑧-②④-③-⑨-⑥かな。それか⑥-②④-③-①⑤⑦⑧-⑨だろうね。新田が切り、脇本を受ける。勝負所では②④-③-①⑤⑦⑧-⑨-⑥の展開だ。新田は優勝しか狙わないとなれば、仕掛けは遅くなる。脇本の逃げで古性との②=④が本線。新田との力車券②=①。新田が行ききって慎太郎さんとの①-⑤までが順当な予想かね。

 ここまで書いてみて『???』と気になっている事がある。それは『疲労』についてだ。新田も脇本もオリンピックからここまで休みなくぶっ続けで走っているわけで、なおかつオールスターは6日制の長丁場。目に見えない疲れが相当溜まってるはずだ。決勝戦に乗り『やれやれホッとした』と感じた瞬間、こういった疲れがドッと出てくるもんだ。これが妄想の始まりになるぞ!

 逃げる脇本が疲れで末脚を欠き失速すれば、労せずして古性にVが転がり込む。この後ろは平原が回ってるはずで④-③。いつも言っているキーワード『競輪は番手』という形だよね。

脇本雄太の番手古性優作にもチャンスがある(撮影:島尻譲)

 さらにこの妄想を突き詰めれば、新田が不発の場合の慎太郎さんの突っ込みで④-⑤、守澤が先に突っ込む事も考えられるし④-⑦もあり。これらをまとめた③④⑤⑦のボックス車券なんてのも気になるぞ! 穴党のみなさんいかがですか!

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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