世界の壁は厚かった…

　今日で東京オリンピックもアーバンナイトカーニバルも最終日。自転車トラック競技は新田祐大、脇本雄太がスプリントに出場し、新田はタイムトライアルで敗退。脇本は9,518秒の日本新記録を樹立し3回戦まで進んだが…。世界の壁は厚かった。

　本職のケイリンでは両者とも予選突破し、準々決勝へ。ここで新田の消極策と脇本の積極策が明暗を分ける形に。脇本のみが準決勝へ勝ち上がった。準決勝、脇本の位置取りはベストに見えたが、ここまでか…。やはり世界の壁は高く、そして厚かったと言わざるを得ない。

　オリンピックは興奮、感動、落胆など全ての感情が入り乱れ、アッと言う間に大会が終わりを迎える。一抹の寂しさは募るが仕方ない。だが、競輪はこれからもずっと続いていくと思えば、この寂しさは瞬時に吹き飛び、切り替えは容易！ ということで今週もバッチリ高配当な予想を繰り出せるように頭をひねってみっか！

準決勝、雨谷の安定感と吉澤復活の兆し

　準決勝10Rは門田凌を逃がし、3番手確保の雨谷一樹が差し切り楽勝。シリーズを通して雨谷に安定感が見える。12Rは内山雅貴が簗田一輝を連れ先制し決まった！ が金子から切り替えてまくった吉澤純平は復活の兆しありだよ。

妄想先取りレース実況！ アーバンハイウェイを突き抜ける吉澤純平

　決勝戦は稀に見る激戦だと思うが、準決勝を見る限り雨谷と吉澤の栃茨コンビがリードしているかもな…。正直人気は割れると思うし、どこから狙おうか迷うレースだ。まずは並び、ライン構成を把握しておくべ。⑦雨谷一樹-②吉澤純平の栃茨コンビ、⑥内山雅貴-⑧簗田一輝-①白戸淳太郎の南関勢、③門田凌-⑨高原仁志の四国タッグに単騎は④櫻井正孝、⑤伊原克彦。(⇐⑦②・⑥⑧①・③⑨・④・⑤)

　初手は雨谷-吉澤で前受けに出るだろ。単騎の桜井あるいは伊原は少しでも前にいたいと考えて栃茨の後ろあたりを狙う。枠なりで内山-簗田-白戸、その後に門田-高原ってとこか。勝負所に差し掛かり、門田が押さえにいくが、雨谷は突っ張る可能性が高い。内山を出させる展開を作り、射程圏でVを目論むってわけ。最終的には⑥⑧①・⑦②・④・⑤・③⑨という隊列で最終バックという感じ。

　ここでポイントになるのが『脚を使ってこの位置を取る雨谷に余力は残っているか？』という点だ。毎度このコラムで言い続けている『競輪は番手』の法則を当てはめて狙うべきだべ！ 内山の番手簗田のVが本線だろ。3番手白戸の流れ込み、内山の逃げ残り。

　ただ、逆転は雨谷に乗りアーバンハイウェイを突き抜ける吉澤じゃねえかな。『競輪は番手、番手』で！ 準決勝のまくりを見ても、吉澤のデキはいいと見えるし、直線で突き抜けちまうイメージは否めない。(もしかすると、これは本命車券かも？ どうだ？)

アーバンハイウェイは外が伸びる！ となれば伊原克彦に目が行く

　最後に妄想らしい妄想として、ひとつのひらめきを書いておきたいんだけど、門田が内山に挑み3番手に単騎の伊原がいる展開…。伊原は内のコースを選択するスタイルではないから、大外強襲があるんだよな。

　川崎アーバンハイウェイは外が良く伸びるバンクだから、展開と伊原の位置によっては大いにあり得る話だぞ！ ただ買い方は決められねえ。伊原から狙うなら、頭から総流ししか手はないか…！

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