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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【蒲生氏郷杯王座競輪予想】古性優作の出方次第で結果に影響大、南関東は負けられぬ超強力布陣

2025/01/23 (木) 08:00 3

トホホ…楽すれば苦ありは人生も競輪も一緒

 先日、定期検査を受けに久しぶりに病院へ出掛けた。日頃の私生活を顧みれば気の緩みは明らか。ご多分に漏れず、特に年末年始はその傾向が著しい。いつも親身に診てくれる担当の先生に何を言われるのか? 不安を抱えながら待つのは辛い。おおかたお叱りの言葉が真っ先に出てくるのでは…、と脳裏を駆け巡り、自分の番がやってきた。恐る恐る診察室に入ると、懸念していたことがズバリ的中…!

「オオ!楽しい事をいっぱいやったね」だと(笑)。データを見るだけで私生活を垣間見られてるようで図星なんだわ。叱られると覚悟はしていたが、データと照らし合わせ懇切丁寧に説明され、「これからやることは」と宿題に似た課題(説教)を与えられた。医者の言葉は天の声!次回の検査まで少しでも改善しなければヤバい事に。この事をカミサンにペロッとしゃべったら追い討ちを喰らわせられる始末。「苦あれば楽あり」と言うが真逆の「楽すれば苦あり」は人生と競輪の縮図に似てたりして…! トホホ(ToT)

南関勢の浮沈も古性優作の出方次第か

 よし、競輪の話をしていくべ! 鳳凰賞典、和歌山グランプリ、東日本発祥倉重杯と記念は3連発を終えた。鳳凰賞典は前S班・山口拳矢が、和歌山グランプリは現S班・古性優作が連覇、東日本発祥倉茂記念杯は佐々木悠葵が優勝し、幸先のいいスタートを切った。さあ、この流れで蒲生氏郷杯王座競輪の行方はどうなるのか?

 主力どころは東の橫綱郡司浩平、西の橫綱古性優作に岩本俊介のS班が名前が連ねる。ここに深谷知広、慎太郎さん、地元浅井康太らで優勝争いを演じてくれるはず。とりわけ南関勢は郡司と深谷と岩本の連携で互角以上の強力な布陣ができる。これに対し古性が自在戦で分断を狙うのか? はたまた力勝負に出るのか? 南関勢の浮沈は古性の出方次第ってことになるか。

 さて、妄想展開を演出しそうな選手を考えてみる。松阪バンクにおける格言『逃げたらダメよ』を当てはめると佐々木兄弟の末弟・佐々木和紀だ。A級戦は自在戦を駆使してバンバン勝ち星をあげていた。S級戦でも臆することなく攻めれば思わぬ高配当をもたらすはず。

 それと鈴木浩太、棚瀬義大、溝口葵、青木瑞樹の自力型に注目する。棚瀬義大は“ジアシンター”(ひと頃、スプリンターと対称的に地脚タイプの選手をこう呼んでいた)だけに長い距離を苦にしない。地元地区の記念あっせんで名前を売るにはもってこいの舞台だろう。積極的な走りでガンガン攻めてもらいたい。

 そして妄想の隠し球として原田亮太の名を挙げたい。逃げるレースが目立っているが、脚質はダッシュ系。だが開催中にどこかでまくり一発があれば妄想の中の妄想〆で大穴を出してくれるかも!

9Rに穴気配アリ…!ポイントは「斉藤樂を受けるのは誰か」

 妄想は9Rでいってみようか。まずは並びの整理から。①福永大智-⑦山田久徳-④古賀勝大の近畿ライン、②堀内俊介-⑥佐々木和紀の神奈川コンビ、東北コンビは⑧斉藤樂-③坂本周輝、⑨山本直-⑤山形一気の瀬戸内コンビの細切れ戦。

 初手はスタートの早い福永が取り、枠なりで堀内、斉藤、山本の順になるはず(⇐①⑦④・②⑥・⑧③・⑨⑤)。勝負どころで後方から山本が押さえにいくが、まくり狙いの山本を福永はいったん突っ張り、斉藤を受ける。この展開を作れば福永がまくり、山田との直線勝負の⑦=①。坂本が切り替えての⑦-③に堀内の強襲の⑦-②が本線になる。

 さて、妄想の狙いだが、スタートは福永が取り、山本が切る。そこを堀内が叩いて斉藤を受ける。この展開なら番手の坂本が有利に運べる。堀内が脚をためてまくり、これに合わせ坂本が出る。堀内が合わせられれば佐々木が突っ込めるし、堀内がまくり切ればライン決着もあり! ってことで②③⑥⑦ボックスを妄想〆でいってみっか。

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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