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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【よさこい賞争覇戦予想】大外を踏んで勢い良く最後まで伸びる男が一人いる /決勝レース展望

2021/08/01 (日) 12:00 3

高知競輪場で開催されている「よさこい賞争覇戦(GIII)」の決勝レース展望をお届け! 決勝は本日16時35分発走予定。


オリンピックと競輪でテレビに釘付けの日々

 オリンピックが始まり、競輪と二刀流でテレビに釘付けの日々が続いている。各種目で奮闘している日本代表選手たちのメダルラッシュ。オレは祝杯を上げ、いささか酒量が増し、心地良い寝不足になる始末…! 今夏はこの二刀流を引き続き楽しみたいね。

 さて、先週の富山記念は稲垣裕之が鮮やかなまくりで連覇を達成だ! おかげで前回は当コラムの妄想予想も決めることができた。やったね(*^^)v

 今週の高知記念も根拠のある妄想を出して、みなさんの予想材料にしてもらいたい! 高知と言えば「カツオのたたきに日本酒」が定番とオレの脳ミソに刷り込まれているし、今回もきっちり妄想を決めて祝杯といくべかね!

今年は自力祭りの様相

 準決勝一発目は117期の石原颯がまくって勝ったし、眞杉匠も小原佑太に出られたが番手にはまり、まくった…! が、圧巻はその上を届いてきた中川誠一郎。別物に見える! こりゃ今年のよさこい賞争覇戦は『自力祭り』の様相が濃くなったぞ!

 12Rのシンガリを努めた慎太郎さんはお見事! ひとり参加のSS班だが、面目躍如だ! あの苦しい展開を凌ぎ突き抜けるとは、番手はいらね〜! オールスター前に仕上がっちまってるぞ! さあ、この勢いを止めるのは誰だ…?

妄想先取りレース実況! 石原颯がまくりを放つとき、あの男が大外を踏める

 決勝は②眞杉匠-⑦長島大介-⑤河村雅章-⑧志村太賀の関東勢、④中川誠一郎-⑨坂本健太郎の九州コンビ、③石原颯-⑥山中貴雄の四国タッグ、①佐藤慎太郎は単騎という並びに!(⇐②⑦⑤⑧・④⑨・③⑥・①)

 慎太郎さんが単騎決戦! これは面白くなるぞ! 眞杉-長島-河村-志村の関東連係を慎太郎さんが黙って許すはずはねーよな。でも同県に競り込むのは気が引けるかもな! 展開によるだろうし、あるかないかは微妙だが、いずれにしろ、捌きはピカイチで、コース取りも伸び脚も申し分ない慎太郎さんのVが軸になる。だが、いかんせん単騎がネックになっちまう!

単騎戦となる佐藤慎太郎選手(撮影:島尻譲)

 石原は優勝を意識した仕掛けで、まくりに構えるだろう。眞杉の逃げをまくるには、よっぽどタイミング良く行かねーとダメダメ。するってえとピンポイントで仕掛けるしか手はないはず…。

 そのピンポイントで石原がまくりを放てば、その勢いに乗って大外を伸びる男が一人いる。中川誠一郎だよ。今シリーズの中川は別物! この展開をモノにできるのはこの男しかいない!

大外からすべて抜き去ってしまうスピードを持っているのが今シリーズの中川誠一郎選手だ(撮影:島尻譲)

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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