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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

【筋肉診断】アーバンナイトカーニバルに出場する門田凌選手を解説!

2021/08/05 (木) 12:00 2

加藤慎平の「筋肉診断」。今回は川崎競輪「アーバンナイトカーニバル(GIII)」に出場する門田凌選手を解説する。

⚫︎門田凌

撮影:島尻譲

撮影:島尻譲

 身長は165cm、体重は74kgとS級自力では最小兵の部類、自力上位クラスと比べても一回り小さく見えてしまう。パワー負けは否めないうえに、手足が短く筋肉が付着出来る面積も少ない。筋量的な観点でも不利だ。

 しかし下半身に目を向けると、丸みを帯びた筋肉が全体的にバランスよく付着している。非常にレーサー(自転車)への収まりも良い。仕掛けの反応も良く、なにより自転車のキレが良いので小気味よく横にも動ける。自力基本でありながらイン粘りも上手なのも頷ける。

 体幹部も安定感を感じる。下半身に比べ太さがあり、柔軟性も高そうで小技も使えるタイプだ。近況の成績も抜群で、先日行われた久留米記念(GIII)でも準優勝とGIに定着するのも近い。何とも頼もしい選手である。

 そして余談だが、門田選手は釣り好きとしても有名だ。

 先日、門田選手ら若手釣りグループが粋な計らいをしてくれた。筆者が松山競輪でレギュラー解説をしている際、戦利品である『鯛』を差し入れしてくれたのだ。これには恐れ入った。鯛を差し入れしてもらったのは初めてだし、縁起も良く味も最高だった。

 その時、僕は「門田はエコヒイキしよう」と誓ったのだ!

 …まぁそれは冗談だが(笑)。小柄な身体で自力を駆使し、グレードレース(GIII以上)でも存在感を放ち続ける門田選手の活躍に期待したい。

⚫︎本レースで注目すべき選手は…?

 オールスター競輪(GI)の前後開催となり、当然SS級とトップ150名は不在。俗に言う「ボーナスGIII」である。普段の記念より相手関係は数段落ちるが、優勝や決勝3着以内に入った時の恩恵は一緒。競輪祭(GI)の出場権利なども与えられ、参加選手たちのモチベーションは異常に高い。

 そんななか中心は中四国勢だ。参加選手の競走得点上位トップ5のうち、なんと4名は中四国勢なのだ。筋肉診断でもフォーカスした門田選手をはじめ、久米康平選手など強い自力が揃っている。南関東地区でのグレードレースだが、今回に限っては中四国勢の4日間になりそうだ。

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加藤慎平

Kato Shimpei

岐阜県出身。競輪学校81期生。1998年8月に名古屋競輪場でデビュー。2000年競輪祭新人王(現ヤンググランプリ)を獲得した後、2005年に全日本選抜競輪(GI)を優勝。そして同年のKEIRINグランプリ05を制覇し競輪界の頂点に立つ。そしてその年の最高殊勲選手賞(MVP)、年間賞金王、さらには月間獲得賞金最高記録(1億3000万円)を樹立。この記録は未だ抜かれておらず塗り替える事が困難な記録として燦々と輝いている。2018年、現役20年の節目で競輪選手を引退し、現在は様々な媒体で解説者・コメンテーター・コラムニストとして活躍中。自他ともに認める筋トレマニアであり、所有するトレーニング施設では競輪選手をはじめとするアスリートのパーソナルトレーニングを務める。

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