筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

【筋肉診断】よさこい賞争覇戦に出場する不破将登選手を解説!

2021/07/29 (木) 12:00 2

加藤慎平の「筋肉診断」。今回は高知競輪「第71回よさこい賞争覇戦(GIII)」に出場する不破将登選手を解説する。

⚫︎ 不破将登

撮影:島尻譲

撮影:島尻譲

 身長168cm、体重は82kgと数字だけを見ればかなりのガッチリ系だ。身長的にはS級自力選手の中に入ると小さい部類だが、体重的にはパワー負けはしないだろう。

 上肢(腕)、下肢(脚)ともに短いが、それが功を奏しているのかフォームの収まりは良い。大腿四頭筋(太ももの前側)、ハムストリング(太ももの後側)も非常に発達しており、全体的に丸みを帯びたフォルムだ。This is「豆タンク」体型だろう。

 そんな不破選手は94期としてデビュー。同期の脇本雄太選手に次ぐスピードでS級に昇格。しかしS級から脱落するのも速かった。A級に降格してからも成績は下がり、気付けば競走得点も80点まで落ちた…。

 その時期、不破選手から「なぜ勝てないのかわかりません…出口の無い迷宮に迷い込んでいます…」と相談を受けた事がある。悲壮感いっぱいで語る不破選手だったが、彼の右手にはコンビニの菓子パンが握られていた…。

 まさかと思いきや「今体重何キロある?」と測らせたらなんと95kg。シンプルに“太り過ぎ”だったのだ。高校時代は体重68kgまで絞られていた不破選手。毎年ガリガリの痩せ型選手が優勝する競技として知られる「3km個人追い抜き」の高校インターハイチャンピオンとなった過去もある。

 しかし95kg当時はその栄光を信じてもらえなかったらしい。「もっとマシな嘘付けよ」と鼻で笑われてしまうほど、当時の面影はなかったのだ。

 体重増によりスランプに陥っていた不破選手だが、そこから20kgの減量に成功。紆余曲折を経てS級に定着し、GIに出場するまでに復活した。地脚と横の捌きを活かした自在戦でGIで穴をあける時もある。

 今後は同県の後輩、山口拳矢選手の番手を回れるような選手になって欲しいものだ。

⚫︎本レースで注目すべき選手は…?

 間違いなく今開催を盛り上げるのは、松本貴治・島川将貴・佐々木豪・石原颯といった若手自力選手が揃った四国勢だ。しかし追込み勢が手薄なだけに、中国勢との連携が鍵になりそうだ。

 北日本は新山響平、関東は眞杉匠の頑張りにかかってくる。全体的に突出したパワーを持った地区は無く、四国勢の台頭が予想される4日間になりそうだ。

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筋トレマニア加藤慎平の筋肉で語る競輪

加藤慎平

Kato Shimpei

岐阜県出身。競輪学校81期生。1998年8月に名古屋競輪場でデビュー。2000年競輪祭新人王(現ヤンググランプリ)を獲得した後、2005年に全日本選抜競輪(GI)を優勝。そして同年のKEIRINグランプリ05を制覇し競輪界の頂点に立つ。そしてその年の最高殊勲選手賞(MVP)、年間賞金王、さらには月間獲得賞金最高記録(1億3000万円)を樹立。この記録は未だ抜かれておらず塗り替える事が困難な記録として燦々と輝いている。2018年、現役20年の節目で競輪選手を引退し、現在は様々な媒体で解説者・コメンテーター・コラムニストとして活躍中。自他ともに認める筋トレマニアであり、所有するトレーニング施設では競輪選手をはじめとするアスリートのパーソナルトレーニングを務める。

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