2024/11/23 (土) 10:00 2
今年の夏に長年目指していたパリオリンピックに出場した中野慎詞。『ケイリン』決勝では落車のアクシデントに見舞われ、直後のオールスターと共同通信社杯は欠場となったが、10月終わりの函館FIで実戦復帰するといきなり完全優勝。直後の四日市GIIIはヤンググランプリ以来の9車立てとなったが見事優出。決勝戦では先輩の新山響平に優勝をプレゼントした。
まずは久々の競輪競走となった函館開催の振り返りから、四日市GIIIまでの道のりを紹介したい。
「オリンピックでの落車の怪我は全然大丈夫です。さすがにオールスターは無理だったけど、本当は共同通信社杯から復帰したかった。でも、ジェイソンコーチから『無理する必要はない』と言われてしまったので、出られませんでした。とにかく競輪を走りたかったので、(函館での3走は)何よりも楽しかった。久々の競輪のレースだったけど、思い切り走れたし、出し切ることができた。走れる喜びが大きかったです。競技で使っているフレームとは全く別物なので、初日は微妙な感じだったけど、走るごとに少しずつこっちのフレームに慣れてきて、体の感覚も日に日によくなっていきました」
函館から四日市の間はナショナルチームの活動がオフだったようで、「直前は新山響平さんや仲のいい星野洋輝(福島・115期)と一緒に鉄のフレームで練習してきました。場所は伊豆の外の400バンクです。自分がやりたい練習だけをやった感じです。函館のときよりはよくなっていると思う。なんだか競輪選手になった感じですね」と笑顔で説明。
充実した日々を過ごして迎えた四日市ナイターGIIIは全てのレースでバック線を取り1・2・1・8着。二次予選と準決勝ではSSの佐藤慎太郎と息の合った連係を見せていた。「後ろに慎太郎さんがいたので、安心して駆けることができました。競技では点と点なので早めに行くのは厳しいけど、競輪ではラインがあるから早めに行けるので、そこに助けられていますね」。そして「日に日によくなっている」と口にして迎えた決勝戦では新山響平を引き連れ打鐘から強烈なカマシ逃げ。尊敬する大先輩の優勝に大きく貢献した。
まだまだ伸び代しかない中野だが、デビューしてからと今後の競輪での目標、ナショナルチームとしての今後について質問してみた。
初めの頃よりは慣れてきたかなと思います。でも、ナショナルチームでの活動の方が多いので、競輪を走る機会は少ないですけどね。でも、走るときは積極的な走りをして1着を取りたい。1着を取れなくても、力を出し切ることを意識しています。
パリを走ったからといっても、次のオリンピックの選考はまたゼロからになる。気を抜かずにまたひとつひとつ結果を出していくだけです。
自分も若い方だけど、どんどん下の世代も出てくるので、ボーッとしていられないですね(苦笑)。
まずはGIの決勝に乗ること。そして、今年もヤンググランプリに出場するので、そこで結果を残したい。去年は同じナショナルチームの太田が獲ったので、自分も結果を残したいです。
昨年も出場したヤンググランプリについて、同期で同じく早期卒業した太田海也の名前を出した。太田はS級まで昇格するのに、すんなりとはいかなかったが、昨年の競輪祭で初のGI決勝を走り、ヤンググランプリも優勝。同期だけではなく、同じナショナルチームとして常に近くで活動している太田にはいい意味で刺激になっているのだろう。
ナショナルチームでは『毎日が選考のようなもので、1日も気が抜けない』と、とあるオリンピアンから耳にしていた。下の世代が出てきたからこそ、また新たな刺激を受けて、そこから更なる成長に繋がっていくのだろう。
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