2024/11/30 (土) 10:00 0
激動の競輪祭から早くも一週間が経とうとしている。昨年、準優勝の松井宏佑は今年、タイトルに近い男として期待を集めた。「忘れものを取りに行く」。並々ならぬ思いで競輪祭に挑むも、二次予選へ進めず、まさかの敗退。悔しさを前に松井が思いを語った。タイトル、グランプリ出場の夢は来年へ持ち越しとなった今、感じている課題や憧れている選手についても言及。松井の本心に迫ったインタビューをお届けする。
最低、決勝と思っていたので悔しい気持ちはあります。でも、初戦、2走目を除いた3走では僕の力を見せられたんじゃないかなと思います。
張り切りすぎたのかオーバートレーニング気味だったかも。今年最後のGIという意識もあって6日間開催だし、最終日にピークに持っていくつもりだったので、多少疲れ気味で入っても良いかなと思っていたけど…。今思えば、物足りないぐらいが良かったのかなと。
そうですね。今年一番、調整が上手くいったのは、やっぱりオールスター(8月平塚・決勝4着)。あの時は「もっと追い込みたい」っていう気持ちを直前は押さえ気味にやっていたので。ああいう風にできれば良かったけど、今回は今年最後のGIってこともあって気持ちが上がりすぎたのかな。
今回は勝ち上がれなかったけど、今年は特別競輪でもしっかりやりたいことができた1年だったと思います。準決勝が壁でしたね。それでも自分のやりたいことをやっての結果なので。
「レースの流れを見る目」じゃないですかね。郡司(浩平)さんみたいに自分でレースを支配するというか、脚力だけじゃなくて、しっかり流れを見極められるようにならないと。僕は淡泊なレースが多いので、もうちょっと考えながら走れれば、もうちょっと上に行けるのかなという気持ちはあるけど、やれることを頑張っているつもりです。
やっぱり郡司さんみたいな「何でもできる選手」じゃないですか。自分で先行できて、スピードもある。番手を回っても心強い選手ですし。自分とは脚質が違うけど、憧れの目標とする選手です。
競輪は1人じゃ絶対に勝てないので「絆」ですかね。「ラインの信頼関係」が大事だと思います。後ろに付いてくれる人がいるからこそ、自分は前でレースを作れる。任せてもらえるからこそ走れると思っています。
練習環境は、めちゃくちゃ良いと思う。川崎バンクは家から距離があるので、平塚でやっています。川崎に比べて若手こそ少ないけど、北井(佑季)さんもいるので。2人で練習することも多いですよ。師匠(三ツ井勉)も毎日バイク誘導してくれますし、良い練習をさせてもらっています。
「ハート」じゃないですか。
はい、僕も負けていないと思うんですよ。でも、北井さんはすごく熱い思いを持ってやっているなって側にいて感じる。僕も見習いたいと思うことが多いし、尊敬する人の一人です。
期は北井さんの方が下で僕の方が競輪歴は少し長いですけど、教わることがかなりある。特に「競輪に対する姿勢、向き合い方」ですね。互いに高め合える良い仲間、ライバルって感じです。
人間味、あると思います! 自分で言うのもアレなんですけど(笑)。強面(こわもて)キャラって感じかもしれないですけど、喋っていると全然違うと思いますよ。
はい、結構ね。みなさん、知っていると思うんですけど(笑)。
はい。技術的なことをはじめ、色々と教わったことをベースに工夫して今も練習しています。ナショナルチームで得たことがあるからこそ、今のスピード競輪に上手く対応できているんじゃないかなと思っています。
思います(即答)!
こんなに個性を出せる職業ってないじゃないですか? (周りを見渡して)こういうヤバい人(どういう意味で?)ばかりですからね(笑)。良い職業だと思うし、生まれ変わっても僕はやってみたいってなると思います。
今年の結果を受け止めて気持ちを切り替えて、次のGIまでは空くので、そこまでしっかり一からやり直したい。一発目のGIからタイトル争いに参加できるように仕上げていきたいですね。「来年こそは」って気持ちで頑張りたいと思います!
(おまけ)
おしゃれが好きで、結構こだわっています。おしゃれをすると気持ちが上がる。普段も服を見に行ったりするのが好きで、時間ができれば買いに行くことも多いですね。車も好きですけど、やっぱり服ですかね。
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