ーー寬仁親王牌は3日目から補充出走でした。

普段は休んでも1日。前検日から待機して3日間ほぼ何もせずレースなんて、ありえない状況です。脚うんぬんじゃなくて、呼吸系が整わなくてキツかった。GIだから余計にハイペースで隙のないレースだし。そう考えたら二走して2着、1着はやった方でしょう！

ーー補充出走とはいえ、GIの舞台を走れることは大きなプラスになりますよね。

プラスしかないですね。いくら練習していても、レースでしか得られないこともあるので。あとは他地区のトップ選手と交流できるのも良いですね。「考えを持った、考えられる人」がこの場所を走れるんだと思う。GIって、そういう場所だと思います。

ーー考えられる人ですか。

練習の段階から、しっかりと意識を持ってやれている人ですかね。短所だけじゃなくて長所も磨きつつ、更にプラスアルファを考えていてやっている。継続してビッグレースを走っている選手は、みんなそういう人ばかりだと思う。

ーーそういった選手が集まる雰囲気の中で走れることはモチベーションにも繋がりますね。

ですね。ここ一年は思うように行かなくて、正規でのGI出場が少なかったところもあったので。

ーー思うように行かなかったとは？

勝たなきゃいけないプレッシャーもあったり、警戒されることが増えて先行させてもらえなくなったりして。マイナス思考になると、捲りも出なくなっていって。成績不振というか、走っていても全然楽しくなくなっちゃって。

ーー今はどうですか？

今はまた楽しくなってきましたね。点数もバック本数も戻ってきた。アマチュア選手や自分よりも下の選手が出てくるので、自分も甘えていられないなっていう意識もあります。僕も面倒を見ているアマチュアがいて、メシを食わせるために頑張らないと。めっちゃ食うんですよ！(笑)。

ーー今開催(寛仁親王牌)は吉田選手が熱烈ラブ！ な吉澤純平選手も一緒ですね。

そうなんですよ。最高です！

ーー吉澤選手のどんなところが好きなのでしょうか？

優しいんですよ、とにかく優しい。アドバイスも的確で兄貴分みたいな感じですかね。普段から可愛がってもらっています。だからこそ、一緒の開催になればレースで恩返しがしたいなって気持ちが強いです。

ーー実のお兄さんに拓矢選手、昌司選手もいて「兄」がたくさんいらっしゃいますね。

拓矢には自転車のことだったり、体のケアだったり、色々な面で支えてもらっています。純平さんはメンタル面の支えが大きいですかね。茨城支部のみなさんに良くしてもらって、本当に恵まれた環境でやらせてもらっているなと思います。

ーー拓矢選手はセッティングを出すのが上手いとよく耳にしますが、有希選手も「セッティング名人」と他地区の選手からもっぱら評判ですね。

拓矢は上手いですね。セッティングは人それぞれ感触が違うけど、うーん、感性じゃないですか？ 他地区の選手が聞いてきて、セッティングを見ることは結構ありますね。

ーー最後に、これからどんな選手を目指していきたいですか？

関東の先輩たちの力になれるように頑張りたいです。(京王閣記念で通算100勝を達成し)嬉しいけど、もっと内容にこだわって走りたい。あとは小さなプライドだけど、自力にこだわってやっていきたいですね。

「TIPSTAR」イベント・キャンペーン情報

【11/15〜11/17】シン・TIPSTAR杯ミッドナイト小松島
【11月も毎日開催】ミッドナイト山分け

※TIPSTARのイベントやキャンペーンはTIPSTARのPC版、SPアプリ版でお楽しみいただけます
▶「TIPSTAR」はこちら