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伝説ヤマコウ 炎のレース展望

【中野カップレース予想】同期の絆ライン・山田英明ー吉本卓仁がアツい!/ヤマコウ展望

2021/06/29 (火) 12:00 7

 こんにちはヤマコウです。今回は「第27回中野カップレース」の決勝を展望します。

 メンバー、ライン構成は以下のとおり。

①山田英明(佐賀・89期)ー⑥吉本卓仁(福岡・89期)
②岩本俊介(千葉・94期)
③稲川翔(大阪・90期)
⑦吉田拓矢(茨城・107期)
⑧門田凌(愛媛・111期)ー⑤香川雄介(香川・76期)
⑨取鳥雄吾(岡山・107期)ー④桑原大志(山口・80期)

 清水裕友(山口・105期)や佐藤慎太郎(福島・78期)らの脱落は残念ですが、⑧門田(111期)⑦吉田(107期)⑨取鳥(107期)のぶつかり合い、悲願の地元優勝を狙う⑥吉本の前が、同期の①山田というのも興味をそそります。

「同じ釜を食う」という言葉があるように、1年間苦楽を共にした仲間には特別な感情があります。負けたくないという気持ちや、いつまでも頑張って欲しいという気持ちです。

 ここでは、負けたくない気持ちが⑦吉田や⑨取鳥で、頑張って欲しい気持ちが⑥吉本に対する①山田です。

 ①山田は「同期で九州の記念決勝を走れるのは嬉しいし、卓仁には復活して欲しい」とコメントしました。同期の前で駆ける気持ちはあるでしょう。

 準決の失敗は初手の位置取り。

 以前、合志正臣(熊本・81期)がnetkeirinで「一番大事なのは初手。それ一本と言っていい」と語っていました。まさしくその通りで、森田優弥や取鳥雄吾を相手に、1番車をもらいながら前受けしたのが敗因でしたタイトル戦線で出遅れているのもここが原因だと思います。

 身体をいじめて脚力を上げるのも練習ですが、レースの組み立てを考えることも練習です。戦術を磨けば更に上のステージで戦えると思います。

 決勝はまず中団を取ることが大事です。①山田が中団を狙えば、今節、前受けで結果を出している⑨取鳥が出るでしょう。単騎の選手は①山田ラインの後ろで様子を見ると思います。

S.⑨④、①⑥、②、③、⑧⑤、⑦

 これで初手が整いました。

 まずは、後ろから⑧門田が動き、⑦吉田が乗って前に出る。

 ①山田は⑧門田の先行に期待して一緒に前に出る動きをすると、⑧門田の上を⑨取鳥がカマすので九州勢は後方になります。これはダメな戦術。

            ←⑨④
打鐘.①⑥、③、⑦、⑧⑤

 この体勢で⑨取鳥を迎えるのがベストです。

 ⑨取鳥が来るのが遅ければ、同期の⑥吉本にもチャンスがあるように駆けたらいいと思います。ここでは来ると読んで展開を考えます

H.⑨④、①⑥、③、⑧⑤、⑦、②

 同期の絆がある以上、3番手を取った①山田は、苦しくても2角で捲りに行くと思います。

  ←①⑥ ⑦
B.⑨④、 ③、⑧⑤、②

 優勝は⑥吉本卓仁
6ー37ー37945

 先程にも書いたように、①山田が先行すると九州ラインの後ろには③稲川や⑦吉田がいるので
7ー2ー6594

 ⑥吉本が地元記念の優勝で締めくくれば、中野浩一さんにとっても最高のエンディングになることでしょう!

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山口幸二

Yamaguchi Kouji

岐阜県大垣市出身。日本競輪学校62期卒業の元競輪選手。1988年9月に大垣競輪場でデビュー、初勝利。1998年のオールスター競輪で完全優勝、同年のKEIRINグランプリ'98覇者となる。2008年には選手会岐阜支部の支部長に就任し、公務をこなしながらレースに励む。2011年、KEIRINグランプリ2011に出場。大会最年長の43歳で、13年ぶり2度目のグランプリ制覇を果たし、賞金王も獲得した。2012年12月に選手を引退、現在は競輪解説者としてレース解説、コラム執筆など幅広く活動する。父・山口啓は元競輪選手であり、弟の山口富生(68期)、息子の山口聖矢(115期)・山口拳矢(117期)は現役で活躍中。

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