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すっぴんガールズに恋しました!

【女子オールスター競輪予想】GI覇者にパリ五輪代表も!ファンが選んだ人気レーサー14名を一挙紹介

アプリ限定 2024/08/08 (木) 18:00 19

平塚競輪場で8月13〜15日に行われる「女子オールスター競輪」。見どころや出場選手の近況を、デイリースポーツの松本直記者に解説いただきます。

初開催の「女子オールスター競輪」

 今年から新設される「女子オールスター競輪」。来年からGIへの昇格が決まっているが(第1回GI女子オールスター競輪は2025年8月8日〜10日・宇都宮)、今年はFIIで開催される。

 優勝賞金は310万円(副賞含む)。GIではないといえども、年末のグランプリ出場に大きな影響を及ぼす大会となりそうだ。参加選手の選考はファン投票のみで、得票上位14人が選抜された。初日はファン投票上位7人によるガールズドリームレース(ポイント増し)と、ファン投票8位から14位で予選1が行われる。2日目は予選2が2個レースとなり、決勝には2日間のポイント上位7人が進出する。

圧倒的人気! 8年連続トップ選出の児玉碧衣

 ファン投票1位は児玉碧衣。今年で8年連続ファン投票1位と圧倒的な支持を集めた。

(撮影:北山宏一)

 今年は2、3月に体調を崩してしまったが、地元開催となった4月のGI「オールガールズクラシック(久留米)」に照準を合わせ見事優勝。グランプリ出場一番乗りを勝ち取った。

 その後もコンスタントに1着を量産。6月のGI「パールカップ(岸和田)」は準決敗退、7月の「ガールズケイリンフェスティバル(松戸)」は決勝5着とビッグレースでは一息の成績が続いているだけに、オールスターでは結果を出したい。

 オールスターは児玉にとって相性のいい大会。これまでオールスターで開催されたコレクションは3回優勝している(2018年8月いわき平、2021年8月いわき平、2023年8月西武園)。昨年のオールスターは佐藤水菜を最終ホームで叩いて先行。後続をまくらせず力強い逃げで優勝を掴み取った。昨年のグランプリで完敗した佐藤水菜へ、意地を見せるレースになりそうだ。

大躍進の日野未来は大舞台でこそ輝く!

 ファン投票2位は日野未来。2022年の10位、昨年2023年の9位から大躍進した。これで3年連続のオールスター参加となる。魅せる競走スタイルとSNSを駆使したファンサービスが実を結び、ドリームレースに選ばれた。

(撮影:北山宏一)

 今年はここまで優勝が2回と少々物足りない成績だが、レース内容は悪くない。大きな舞台で輝くスター性を持った選手だけに、3日間追いかけて車券を買ってみるのも面白そうだ。

“世界の脚”でケタ違いのパワー! 佐藤水菜

 ファン投票3位は佐藤水菜。昨年は10月にGI「オールガールズクラシック(松戸)」を優勝、12月にはガールズグランプリを圧倒的な力で制した。

(撮影:北山宏一)

 今年はナショナルチームの活動がメインで国内のガールズケイリン出走はここまでゼロ。直前はパリ五輪に参加して、強行日程での平塚入りとなる。現状のスケジュールだと、五輪組はオールスター開催当日13日の平塚入りとなりそうだが、遠征には慣れているはずだ。

 そして佐藤は今回の舞台・平塚競輪場の隣の茅ケ崎市出身で、平塚は走り慣れたバンクだ。五輪へ向けて仕上げた脚力の貯金は十分あるはず。今年国内1走目からケタ違いのパワーを発揮してくるだろう。

落車で一息の久米詩は平塚相性◎

 ファン投票4位は久米詩。昨年は5月に平塚で行われた「ガールズケイリンコレクション」を優勝。12月にはグランプリ初出場も果たした。

(撮影:北山宏一)

 今年は落車などもあり一息の成績が続いているが、直前の高松では3連勝の完全V。相性のいい平塚バンクなら好走してくるだろう。

昨年ドリーム2着の日本代表・太田りゆ

 ファン投票5位は太田りゆ。太田は2018年の初選出から今年まで7年連続出場と、根強い人気を誇る。

(撮影:北山宏一)

 前記の佐藤水菜と同様、今年のガールズケイリン出走はなく状態は未知数だが、五輪の舞台へ向け仕上げた貯金は必ずある。昨年のガールズドリームレースは惜しくも2着だった。今年こそ1着を狙う思いは強いはずだ。

復活の狼煙を! レジェンドレーサー石井寛子

 石井寛子はファン投票6位。2013年から毎年ファン投票で選ばれ続けているレジェンドレーサーだ。

(撮影:北山宏一)

 今年の前半戦は順調に勝ち星、優勝を積み重ねていたが、直近は気温の上昇とともに成績が下降気味。7月「ガールズケイリンフェスティバル(松戸)」は7、6、7着、直前の高知が4、1、6着と石井寛子らしさが無くなっている。

 しかし数々の修羅場をくぐり抜けてきているだけに、この平塚までにはきっと立て直してくるはず。平塚は2017年にグランプリを優勝した思い出のバンク。復活の足がかりをつかみたい。

積極的な走りに期待! 山原さくら

 ファン投票7位は山原さくら。今年もコンスタントに白星を積み重ね、ここまで優勝は7回と安定感は抜群だ。

(撮影:北山宏一)

 ロングスパートでも勝負できるのが山原の強み。ドリームレースはまくりを好む選手が多いだけに、積極的に組み立てれば押し切りも十分狙えるはずだ。

予選回りもスター揃い!

 ここからは初日に予選1を走る選手を紹介。2日間の合計ポイント上位7人が決勝進出となるため、最低でも1、2着には入りたいところだ。

フェスティバル準V! 気配上向きの小林優香

 ファン投票8位の小林優香は7月「ガールズケイリンフェスティバル」準優勝、同月小松島で優勝と気配が上向き。違反点の累積で11月の競輪祭女子王座戦への出場が厳しい状況で、オールスターが今年最後のビッグレースになりそう。普段以上の奮起に期待だ。

(左から)柳原真緒、小林優香(撮影:北山宏一)

グランプリ制覇の地で躍動を! 柳原真緒

 柳原真緒はファン投票10位で参戦。今年はここまで優勝3回と物足りない戦歴だが、平塚は2022年にグランプリを優勝して人生を変えた場所。相性の良さを追い風にまずは決勝進出を目指す。

”らしさ“復活で見逃せない! 荒川ひかり

 ファン投票の常連、荒川ひかりは9位で登場。今年前半はリズムが悪かったが、ここ数場所は荒川らしいうまい追走が目立つようになってきた。2019年のアルテミス賞では3着に入ったこともあり、今回も見逃せない存在となる。

(左から)河内桜雪、荒川ひかり(撮影:北山宏一)

アイドルレーサー河内桜雪がビッグレース初参戦

 ファン投票11位の河内桜雪はビッグレース初参戦。抜群のルックスと勝負根性溢れるレーススタイルが評価されてオールスター初登場だ。

 今年は1月松戸から全てのレースで決勝進出(フレッシュクイーンは単発)と安定感は抜群。初手からの位置取り、勝負所での追い上げ、飛び付きと何でもできる自在型。オールスターは自力タイプが揃ったため内、中を突っ込める強みを生かして戦えそう。車券の2、3着では抑えたい選手だ。

“シルバーコレクター”脱却へ! 吉川美穂

 吉川美穂はファン投票12位。昨年はビッグレースでの2着が続き、賞金をコツコツ積み重ねてグランプリ初出場を果たした。今年は普通開催で勝ちきれないレースをよく見るが、大舞台での追走テクニックはガールズケイリンでも指折りの存在。シルバーコレクターから頂点奪取へオールスターの舞台で輝きを取り戻せるか注目したい。

(左から)坂口楓華、吉川美穂、石井貴子(撮影:北山宏一)

賞金トップ浮上へ虎視眈々、坂口楓華

 坂口楓華はファン投票13位で初めてオールスターに選ばれた。今年は3月の「ガールズケイリンコレクション(取手)」で優勝。普通開催も含めて14回優勝し、賞金ランキングは3位。このまま順調に賞金を積み上げていけばグランプリ出場は見えてくるが、ここで優勝なら賞金ランキングトップに躍り出て、グランプリ出場がだいぶ近づく。予選スタートでも脚力はドリームレース組と遜色ない。まずは予選1でしっかり白星をつかんで、決勝進出を目指したい。

復活のGI優勝、石井貴子がさらなる高みへ

 石井貴子(千葉)はファン投票14位で滑り込んだ。今年は6月の「パールカップ(岸和田)」でGI初優勝を達成。グランプリ出場権をゲットした。もちろん緩めることなく、このオールスターに臨んでくる。石井は2015年、2020年にオールスター開催中のガールズケイリンコレクションを優勝と大会相性がいい。昨年のアルテミス賞はケガから復帰して準優勝。再浮上のきっかけとなった。完全復活へここでも存在感を発揮したい。


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松本直

千葉県出身。2008年日刊プロスポーツ新聞社に入社。競輪専門紙「赤競」の記者となり、主に京王閣開催を担当。2014年からデイリースポーツへ。現在は関東、南関東を主戦場に現場を徹底取材し、選手の魅力とともに競輪の面白さを発信し続けている。

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