2024/06/22 (土) 08:00 5
ガールズのGIパールカップは石井貴子選手が奥井選手の逃げを捉え優勝。落車で大ケガを負い、その影響で長らくもがき苦しむ日々だったが、不屈の闘志で得た栄冠に心底感動したよ。良かったね、おめでとうオタカさん!
また、高松宮記念杯の優勝は北井佑季選手が初Vで締めくくった。神奈川の鉄の結束が、脇本雄太に託し3連覇を目指した古性優作の偉業を打ち砕いた。男女ともに南関で決めた“ダブル優勝”とは! 盆と正月が一緒に来たようで嬉しいかぎりだったよ。
さて、話を中野カップに移そう! 昨年を振り返れば、東北4車の連携で新山響平が逃げ、脇本雄太を完封。新山を利した新田祐大Vかと見えたが、4角差し比べを制したのは成田和也だった。差し脚は往年の成田を彷彿させる気迫をみたね。さあ、今年の中野カップはどんなドラマが待ち受けているのか。
九州勢は「中野浩一さんの冠を他地区に渡すわけにはいかない!」そんな思いでまとまるのか? いずれにせよ九州勢の浮沈は嘉永泰斗、伊藤颯馬、岩谷拓磨らにかかってくる! 地元の北津留翼は自力が基本だが、若い自力型に任せればチャンスは拡がる。S班は新山響平、松浦悠士、追加参戦の佐藤慎太郎がいるが、中野カップを取り戻す術は地元地区の連携がカギになる。妄想もそのあたりを見極め狙ってみるか!
さて、妄想は2Rにしてみる。並びは①黒沢征治-⑤杉森輝大の関東コンビ、④梶原海斗-②原井博斗の地元コンビ、⑦佐々木豪-③高原仁志-⑨福島栄一で四国ライン、⑥佐々木吉徳-⑧荒澤貴史の東北コンビとなっている。
内枠を活かして、スタートは原井が決め梶原の前受けから。ここに黒沢が追い、以下佐々木豪ライン。後方は佐々木吉徳で回る(⇐④②・①⑤・⑦③⑨・⑥⑧)。勝負どころで佐々木吉徳が押さえ、その上を佐々木豪が切る。黒沢がそこを逃さず仕掛ければ杉森が抜け出し恵まれるってことになる。関東コンビで⑤=①、佐々木の強襲⑤=⑦を本線にしておくべ!
さて、妄想展開だが! 黒沢がスタートを取り枠なりで原井がここを追う。そうならば佐々木吉徳が押さえ黒沢が突っ張り、佐々木豪が叩きに行っても黒沢は突っ張るってこともある! 前のもつれを梶原が一気に仕掛ければ原井が抜け出し恵まれる。梶原の残り②-④に杉森の強襲で②-⑤。妄想レースの結論は特別昇級の原井の頭でいかが? あれ、もしかして、人気になってたりして!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。