アプリ限定 2024/06/15 (土) 21:40 50
競輪歴40年、競輪を愛してやまない矢作芳人調教師が岸和田GI「高松宮記念杯競輪」決勝を大予想! 過酷な東西戦を勝ち上がった9名の選手たち。頂点を極めグランプリ出場を決めるのは果たして誰なのか。大一番の発走時刻は6月16日(日)16時30分。
昨今は変わり映えのしないGIばかりの中、東西対抗戦という以前の形に戻った「宮杯」はやはり面白い。普段ならラインを組む同士が本気で闘うのは競輪の醍醐味の1つでもある。特に近畿勢が9人中7人揃った4日目の白虎賞は近畿ナンバーワン決定戦といった趣きで見応えがあった。
ただ番組には偏りがあって疑問が残る。一次予選をポイント制にするのであれば自動番組にしなければダメだ。不公平としか言いようがないメンバー構成があった。来年からの改善を望んでいる。
さて決勝戦。昔の「宮杯」では考えられなかった好天続きでスピードレースが多く、勝ち上がりは展開に左右される競走が多かった。それでもGI決勝にふさわしい好調を誇るメンバーが揃ったように思う。地味な勝ち上がりながら調子の良さが窺える新山はライン的に一発狙いしかないだろう。
すなわち近畿対南関、脇本対郡司の勝負という様相になる。脇本-古性が日本最強のコンビである事は認めるしかない。それでも今回は神奈川の絆を上位に取りたい。時代は移ろい行く、遂に全日本選抜覇者・郡司が前を回る。となれば何としても北井をタイトルホルダーにしてグランプリに乗せたいところ。
猛練習で有名な北井も力をつけて周囲の信頼を得る選手となった。ワッキーに主導権を握られれば捲れないのは郡司が一番良くわかっている。思い切って風を切るのは郡司、そして北井が横の競走も出来るのは以前のレースで証明済みだ。時は来た、初戴冠北井を本命とする。
印は◎北井○和田✕古性△小林とした。車券はもちろん北井の頭⑨→⑦⑧→④⑤⑥⑦⑧で勝負する。北井に勝って欲しい思いは強いが、押さえは日本一ラインが強すぎた時の⑤⑦→⑨→①④⑤⑦⑧だ。郡司頼むぞ!北井、気持ちで負けるな!
面白い決勝戦になりそうである。
勝負 ⑨→⑦⑧→④⑤⑥⑦⑧
押さえ ⑤⑦→⑨→①④⑤⑦⑧
矢作芳人
Yahagi Yoshito
東京都出身。栗東で開業するJRA調教師。父は大井競馬の矢作和人元調教師。東大合格者数日本一の開成中学・高校に入学するも、大学には進学せず競馬界を志す。オーストラリアでの修業の後、JRA競馬学校厩務員課程に入学。厩務員、調教助手を経て、2004年に超難関の調教師試験に合格。翌年厩舎開業。これまで日本ダービー2勝(ディープブリランテ、コントレイル)、米ブリーダーズカップ2勝(ラヴズオンリーユー、マルシュロレーヌ)、優勝賞金13億6000万円のサウジカップ(パンサラッサ)など国内外のGlを多数勝利。2022年は59勝で通算5度目のリーディングトレーナーに輝いた。日本・世界を代表するトップトレーナーにして、年間365日のうち360日は車券を買うという、底知れぬ競輪愛の持ち主。