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トップトレーナーの”競輪愛”予想

【高松宮記念杯競輪予想】寺崎浩平が会心の捲りを放ったとしても

アプリ限定 2025/06/21 (土) 20:30 20

競輪歴40年、競輪を愛してやまない矢作芳人調教師が岸和田競輪「高松宮記念杯競輪(GI)」の決勝レースを大予想! GI戦線は前半戦ラストとなる高松宮記念杯競輪、果たして栄光は誰の手に…! 決勝の発走時刻は6月22日(日)16時30分です。

調教師にとって1番多忙なシーズン

 調教師が最も忙しいのは春秋のG1シーズンだと考えておられる方が多いが、それは間違いだ。もちろん春秋も暇ではないのだが、1番多忙なのは夏のセリシーズンを控え、管理馬がローカル競馬場に分散する6,7月である。

 今週も大半の時間を牧場でのセリ馬下見に費やして、金曜夜に函館競馬場に入った。北海道にいるからまだ快適な方だと思うが、それでも今週は天気も良く、夏本番並みの暑さだった。岸和田も連日本当に暑そうだ、北海道とは比べ物にならないだろう。

 特に高松宮記念杯は勝ち上がるためには6日間で必ず5走しなければならない。肉体的にも精神的にも全力で戦っている選手たちの疲労度がとても心配だ。

古性優作の1番車固定は近畿のアドバンテージ

 決勝戦は末木が単騎であるが、太田、深谷、寺崎という強力先行選手を先頭とした実質3分戦。初手の位置取りも非常に重要になってくるが、ここは1番車固定の古性を擁する近畿ラインが有利になってくる。

 脇本、古性という日本1,2の実力者たる先輩を率いる寺崎ももう後ろを引っ張るだけの選手ではない。有利な位置を活かして、先行意欲の高い深谷、太田の叩き合いを捲る展開に持ち込むだろう。

GI戦線では着実に成績を残し、寺崎浩平の存在感は大きくなる一方(写真提供:チャリ・ロト)

 ただ後ろには最も省エネで、脚力を消耗していない脇本が控えている。もしかすると脇本は厳しい勝ち上がりを想定して、意識的に脚を温存していたのかも知れない。まぁそれで勝ち上がれるのが彼の強さの証であるが。

シリーズ4連勝で勝ち上がりを決めた脇本雄太(写真提供:チャリ・ロト)

 寺崎が会心の捲りを放っても脇本が差す確率が高いと予想する。

 ◎脇本〇寺崎×郡司△古性△清水と印を打ちたい。勝負車券は⑦→⑨→①③⑤⑧!ただ、それだけでは面白くない。穴党としては捻った車券を買いたいところ。1つは深谷先行、郡司番手捲りの展開で松谷が差す⑧→⑤→③⑥⑦⑨。

鋭い伸び脚が冴えている松谷秀幸(写真提供:チャリ・ロト)

 そして寺崎が捲って前にいた選手が飛び付く寺崎頭の車券⑨→③⑤⑧→①③⑤⑥⑧。どちらも簡単な話ではないが、個人的には間違いなくこの車券を遊んでいると思う。

 気温以上の熱いレースを期待している。

 矢作芳人

最終の買い目(3連単)

本線 ⑦→⑨→①③⑤⑧
穴狙い ⑧→⑤→③⑥⑦⑨、⑨→③⑤⑧→①③⑤⑥⑧

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矢作芳人

Yahagi Yoshito

東京都出身。栗東で開業するJRA調教師。父は大井競馬の矢作和人元調教師。東大合格者数日本一の開成中学・高校に入学するも、大学には進学せず競馬界を志す。オーストラリアでの修業の後、JRA競馬学校厩務員課程に入学。厩務員、調教助手を経て、2004年に超難関の調教師試験に合格。翌年厩舎開業。これまで日本ダービー2勝(ディープブリランテ、コントレイル)、米ブリーダーズカップ2勝(ラヴズオンリーユー、マルシュロレーヌ)、優勝賞金13億6000万円のサウジカップ(パンサラッサ)など国内外のGlを多数勝利。2022年は59勝で通算5度目のリーディングトレーナーに輝いた。日本・世界を代表するトップトレーナーにして、年間365日のうち360日は車券を買うという、底知れぬ競輪愛の持ち主。

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