アプリ限定 2024/12/28 (土) 16:00 26
競輪歴40年、競輪を愛してやまない矢作芳人調教師が、静岡競輪「KEIRINグランプリ2024」を大予想!今年の主役9名による最終頂上決戦、矢作調教師はどう読み、どんな予想を繰り広げたのか? 最終決断までをご覧ください!KEIRINグランプリ2024のレース発走は12月30日(月)16時30分です。
当たり外れはともかくとして、今までのグランプリでは比較的スンナリと本命は決まっていた。今年は本当に迷った。本命候補はライン3人の南関東勢で北井の番手を回る郡司か? 最強ワッキー(脇本)目標の古性か? 将来の輪界を背負って立つであろう眞杉か?
展開を考える。スタートは枠なりに古性が取るだろう、まずは近畿2人が前に構える。中団は眞杉-平原の関東勢で南関東の3人が続き、単騎2選手は位置を取りたいところだが枠的に後方の布陣か。勝負所で当然北井が押さえに行くだろう。
単騎勢の動きが読みづらいが、下げるワッキーは中団にこだわるタイプでないだけに、横の競走もできる眞杉が中団をキープすると見た。単騎で俊敏に動く清水を挟むとしても最悪5番手の好位置だ。最終1センターを迎えて本調子を欠く北井が失速すると番手郡司が発進する。それに迫る中団捲りの眞杉、ワッキーにスピードをもらった古性、そして好き勝手に動ける清水。さてゴールは…
迷いに迷った本命はやはり自在に動ける強みを考慮して眞杉とする、円熟平原の援護も心強いし、年始の練習中落車負傷から良くぞ立て直した。
印は◎眞杉○郡司×古性△清水△平原とした。
車券は眞杉-郡司の力の両立を本線とする④=③→①②⑥⑧で④→①⑥→①②③⑥⑧が押さえになる。もっと大穴を望む欲張りな方には2018年の初出場時にこの静岡で見せ場を作った冬場得意、単騎得意の清水流しをお勧めしたい。
いずれにせよゴール前は僅差の大接戦となるだろう。初手の位置取り、勝負所での反応、直線のコース選択、一瞬の判断が勝敗を分ける。その全てが噛み合った者だけが栄冠と1億4000万円を掴むのだ。
決定的瞬間を待ちわびて今からワクワクしている。
矢作芳人
本線 ④=③→①②⑥⑧
押さえ ④→①⑥→①②③⑥⑧
矢作芳人
Yahagi Yoshito
東京都出身。栗東で開業するJRA調教師。父は大井競馬の矢作和人元調教師。東大合格者数日本一の開成中学・高校に入学するも、大学には進学せず競馬界を志す。オーストラリアでの修業の後、JRA競馬学校厩務員課程に入学。厩務員、調教助手を経て、2004年に超難関の調教師試験に合格。翌年厩舎開業。これまで日本ダービー2勝(ディープブリランテ、コントレイル)、米ブリーダーズカップ2勝(ラヴズオンリーユー、マルシュロレーヌ)、優勝賞金13億6000万円のサウジカップ(パンサラッサ)など国内外のGlを多数勝利。2022年は59勝で通算5度目のリーディングトレーナーに輝いた。日本・世界を代表するトップトレーナーにして、年間365日のうち360日は車券を買うという、底知れぬ競輪愛の持ち主。