2024/06/01 (土) 08:00 6
三山王冠で新田祐大が復帰してくる。2022年に寛仁親王牌を優勝し、グランドスラムを達成した思い出のバンクで再スタートだ! 休んでいる期間もトレーニングをしっかり行い、全プロ自転車競技大会で1000mTTに挑んだ。結果は2位に甘んじたが、力の衰えを感じない内容だったね。スピードバンクで復帰戦はどんな走りをしてくるのか楽しみだ。
とは言え、スピードでは深谷知広も互角だろうし、武雄記念を力で制し、幅のある走りが加わり頭ひとつリードしている感があるよ。言えることは、レースのスピード化が進み、ベテラン勢は対応策に四苦八苦しているのでは?ということ。競輪の流れは「ケイリン」に変わりつつあるが、ダービーで平原康多が優勝し、また「競輪」に引き戻したのか?
上位陣は安定感を増した清水裕友の欠場は残念だが、気配を感じるのが慎太郎さん。新田との連係で久々に景気の良い慎太郎節に期待したいね!そして関東勢は眞杉匠とダービー王平原康多が中心になり、まとめていくはず。力を付けてきた地元の小林泰正の存在も頼もしいかぎりだ。
妄想レースを演出しそうな選手は121期の真鍋智寛、真鍋顕汰、村田祐樹、岸田剛をピックアップしてみる。4人とも先行を武器に発展途上のピチピチな選手たちだ。とりわけ岸田剛は特昇を果たし、師匠・脇本雄太に師事しガンガン逃げて力を付けてる最中だろうし近畿の頼れる先行屋になれる存在なのでは!
それともう一人、特昇した篠田幸希も加えたいね! 335バンクで思わぬ展開が待ち受けてるのでは? 後半戦のシリーズ3日目からはオレも現地に行くし、今からテンション上がるべ!
妄想推奨は3Rにするベ。まずはいつものように並びの整理から入る。中四国ラインで①真鍋智寛-⑦香川雄介-④西岡拓朗、中近コンビが⑤山田諒-②村田雅一、③河合佑弥-⑨真崎新太郎の関東コンビ、⑧橋本智昭-⑥真船圭一郎の東北コンビとなっている。
細切れ戦になるが、スタート次第で流れは大きく変化する。まずは本線の並びから。真船がスタート早く橋本が前受けになる(⇐⑧⑥-①⑦④-⑤②-③⑨)。これを枠なりに並び、後方から河合が押さえ山田が切る。そこを真鍋が叩き主導権ってことなる。番手香川が抜け出し恵まれ真鍋の残り⑦-①に西岡の流れ込み⑦-④、混戦で山田から⑤=⑦、村田の流れ込み⑤-②までかね。
さて妄想だが、村田がスタートを決め山田が前受けになるケース。真鍋がここを追い、河合はこの後、橋本が後方から。勝負どころで河合が切り橋本が叩いて逃げる(⑧⑥-③⑨-⑤②-①⑦④)。河合が3番手からまくって真崎の流れ込み③-⑨、真船が切り替え③=⑥。真船がブロックすれば真崎が突っ込むし、山田に乗って村田も突っ込むし、もちろん香川もだよ! ここは必殺の番手ボックス②⑥⑦⑨を押さえ妄想〆でどうだい。
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。