2021/05/26 (水) 18:00 13
こんにちは! 110期愛知支部の佐々木恵理です。
みなさんはあざかわ軍団、オバギャル軍団って聞いたことありますか? 最近競輪界ではこのようなガールズケイリンのメンバーの一部で個性をアピールしたグループが作られています。
男子は同県同地区のラインのイメージが強いですが、ガールズはライン戦がないこともあり、地区や練習グループよりも競輪選手養成所の同期のつながりが深いです。
ガールズケイリンという大きなくくりの中に、様々なユニットができるのは面白いと思います。170人近くいるガールズ選手(2021年5月現在)を全員覚えるのは難しくても、数人のグループになることで、個々に注目してもらえる可能性が出てきます。
コンセプトがあるアイドルユニットといえばまず思いつくのはモーニング娘。の派生ユニットである『ミニモニ。』です。子供向けアニメや芸能人とコラボするなど多彩な展開をしており、多くの人の記憶に残っているのではないでしょうか。ミニだけあって結成時のコンセプトは「身長150cm以下」。小さくて可愛らしいメンバーが活発なビタミンカラーの衣装で、コミカルで真似しやすいダンスが印象的でした。明るいポップな楽曲は大人から子供まで虜にし、一世を風靡しました。
わたしは当時小学生で、友達と一緒に休み時間は「ミニモニ。ジャンケンぴょん!」を歌って踊っていました。また、「辻ちゃん派?加護ちゃん派?」という質問も話のネタの定番でした。多数のメンバーがいるモーニング娘。でしたが、辻希美さんと加護亜衣さんだけは名前と顔がわかるという人もいたでしょう。
もともとミニモニ。が結成される前から人気のあったモーニング娘。ですが、それこそミニモニ。の活躍もあって大人から子供までの幅広い支持を受ける誰もが知っている国民的アイドルの地位を確立したように思います。
流行りでできた“軍団”ですが、ミニモニ。のように、にコンセプトを強めて個性を引き出せば、ガールズケイリン全体となる可能性を秘めていると思います。
そこで今回は佐々木恵理が勝手に、こんな軍団あったらいいな、を考えてみました(事実とは一切無関係です)。
競輪は他の公営競技と違い、自分の身体がエンジンです。日本女性の平均身長は約158cmですが、ガールズケイリン平均身長は約162cmです(佐々木調べ)。身体が資本ということもあってか、身長は大きい選手が多いです。
小さい競輪選手には、メリットとデメリットどちらもあります。まず、身体が小さいと風の抵抗が少ないです。人の後ろを走る際は体が大きい人よりも風除けしやすいので楽に追走ができます。比較的体重が軽いため、ダッシュ力が持ち味の選手が多いです。その反面、身体の大きい選手と比べてどうしても筋肉量が少なく、パワーは劣るという一面もあります。
ということで、先程お話しした『ミニモニ。』と同様に、ガールズケイリン選手の中でもかなり珍しい150cm以下の選手でユニットを組んでみました。110期 大谷杏奈選手(愛知)
ガールズケイリン最小147.9cm。みなさんもスタート前に発走機について一列に並んだ時に『あれ?やけにちっちゃい選手がいる?』と思った人も多いのではないでしょうか。それはきっと大谷杏奈選手です。小さな体から想像できないガッツ溢れるレースが魅力です。
120期 太田瑛美選手(三重)
149.8cm。7月デビューの新人。112期の太田美穂選手の妹です。5月8日に行われた名古屋ルーキーシリーズ初日のかまし先行での逃げ切り1着は皆さんの記憶にも新しいと思います。持ち味のダッシュ力を生かした鋭い先行でした。これからも姉の美穂選手のような活躍を期待したいと思います。
ガールズケイリンという世界で、有利も不利もあるミニマムズ2人。レースを見ていても自然と目が留まる機会が多いと思います。小さい身体で戦う姿を刮目してほしいと思います。
佐々木がもっと世の中に売れていいと思う人たちを選びました。完全に好みの世界です。このコラムを通じて世の中に素晴らしさを広げたいという想いが込められています、つまり職権濫用です。
子猫や子犬のような愛らしさ。親しみやすさ。可愛らしさ。素朴さ。もちろんレースではピリッとしていますが、強い凛々しい女性が多いガールズケイリン選手の中で私的にほっとする存在です。いや、もはや聖母。この魅力を伝えるには残念ながらオタクとして語彙力が足りない。
例えるならば、昭和のアイドル代表のキャンディーズ。三者三様の作られてない自然体な魅力。彼女達を見ていると心を掴まれる懐かしいメロディが聞こえてくるような感覚を覚えます。
106期 青木美優選手(栃木)
仔犬のようなつぶらな瞳。栃木の宝。
116期 藤田まりあ選手(埼玉)
個人的埼玉のスーパーアイドル。えくぼは恋の落とし穴。
116期 新井美菜選手(埼玉)
同じく個人的埼玉のスーパーアイドル。いや、エース。ガールズケイリン最強の秘密兵器。
ガールズケイリン選手に強くて凛とした女性像を想像する人が多いと思いますが、自然体の愛らしい魅力を感じるような選手もいます。是非あなた好みの選手を見つけてみてはいかがでしょうか。
趣味から世界が広がる事は多いです。例えばこのコラムの題材であるアイドルもそのひとつ。
このコラムも競輪のことだけ書くのではなく、アイドルの話を交えながら競輪について書いているのもあり、競輪ファンや私のファン以外にも多くの人に関心を持っていただいています。またアイドル好きを通じて、競輪を知らなかった方や競輪好きなアイドルファンからも応援していただくこともあります。
ガールズケイリン選手からアイドル好きを選んでみました。一緒にライブに行ったり開催中にアイドルの話をしたりするアイドル仲間です。
114期 野本怜菜選手(埼玉)
BABYMETALガチオタ。元さくら学院父兄。写真に撮られる時は常にBABYMETALのシンボルであるキツネサインのポーズを徹底しています。BABYMETALのライブ配信がある時はTwitterで熱い愛情のこもった実況を行うことも多いDEATH!また、BABYMETAL関連のツイートをする際にもガールズケイリンのハッシュタグをつけています。このような地道な活動もあってメイトさん(BABYMETALファンの総称)にも競輪を知って頂き、BABYMETALをきっかけにしてより多くの人に応援され愛される選手になっているように思います。
110期 佐々木恵理選手(愛知)
はい、私です。現在、ハロー!プロジェクトオタク。SKE48からアイドルの世界に足を踏み入れてアイドル戦国時代を駆け抜け、その後ガールズケイリン選手になりました。オタク時代に追いかけたアイドルの世界での体験や想いを元にこのコラムの連載を書いています。『ガールズケイリンをアイドルのように広く知られる存在にしたい』という思いをこのコラムを通して発信しています。
このように、ガールズケイリンには、他にも個性溢れる人たちがたくさんいます。選手同士の人間模様はSNSやインタビューからも見ることができますよ。
今回紹介した中で気になった選手がいたらSNSなどをチェックいただけたら嬉しいです。こんな軍団あったら面白いなど考えたら、質問箱に送ってみてください。
それでは、より楽しい競輪ライフを! 次回更新をお楽しみに!
佐々木恵理
Sasaki Eri
愛知県豊橋市出身。大学卒業後、システムエンジニアとして社会人を経験し、テレビ番組でガールズケイリンの存在を知って競輪選手を志願。T-GUP(豊橋ガールズケイリン育成プロジェクト)を経て、2016年に名古屋競輪場でレースデビュー、初勝利。アイドルと競輪を愛する、アイドルヲタクレーサー。