閉じる
アイドルヲタクレーサー佐々木恵理の「KEIRIN・アイしてもらいます!」

アイドルも競輪も!独自の盛り上がりを見せる愛知県

2022/03/26 (土) 18:00 3

 みなさんこんにちは! 110期愛知支部の佐々木恵理です。

 寒い寒いと言っていた2月も終わり3月に入ったら一気に暖かくなりましたね。屋外での練習も気持ちが良い時期になってきました。

 今回は私の地元である愛知県についてお話ししたいと思います。

 いきなりですが、私は生まれ育った愛知県が大好きです。食べ物が美味しくて、特に赤味噌が好きです。競輪の宿舎生活でも赤味噌のみそ汁だと身体に染み渡り、力が湧いてくるような気がします。

 愛知県民の堅実かつ倹約家で謙遜するけどハレの日にはなんか張り切っちゃうような県民性も好きです。

 私が初めて推したアイドルも愛知県名古屋市を拠点にしたSKE48でした。当時名古屋にはアイドルはいなくて、少しずつブレイクし始めていたAKB48の姉妹グループが地元の愛知県にできると聞いて楽しみだったのを覚えています。現在でも愛知県で活動するアイドルグループは多く、独自の文化が形成されているように思います。

 競輪では、他の選手から「愛知ってイベントすごいよね」と声をかけてもらうことが増えました。実際にイベントのホスト側としても、確かに他の県では見ないことやっているように思うし、イベントに関わっている選手の熱い気持ちを感じます。

 それに、愛知支部はファンとの独特な一体感があるように思います。この一体感はどこから来るのか? そんな疑問が湧きました。

 そこで今回は私の愛する地元の愛知について、アイドル・競輪ふたつの視点から考察してみました。

●日本第二のアイドル都市『愛知県』

 東京からは2時間、大阪からは1時間で行ける日本の真ん中(異論は認める)にあるのが愛知県です。

 2008年、地方アイドルの先駆けとしてSKE48ができました。東京、大阪だけでなく全国どこからも比較的アクセスがいいので、アンテナが高い新しいもの好きなオタクが各地から集まっていた印象があります。グループができてすぐは、地元愛知県の人よりも遠方からくるいわゆる遠征オタが多かったです。

 しかし、グループのメンバーが東海地方出身者を中心として集められたこともあって地元愛が強く、売れていくに連れて地元ファンが増え、地元民から応援されるグループが出来上がっていたように思います。

 チームしゃちほこ(現:TEAMSHACHI)は、ももいろクローバーZや、私立恵比寿中学の妹分として名古屋を拠点にデビューしました。チームしゃちほこは、名古屋名物や名古屋をテーマにした楽曲がたくさんあります。名古屋のテレビ局や地元企業とのタイアップイベントもしていて、地元民はもちろん遠征民も名古屋を好きになりやすい環境がありました。

 また特に名古屋は変わったことをするのが好きな土地柄だと思います。世界コスプレサミットは、アイドルブーム以前の20年近く前から愛知県で行われており、サブカルも受け入れられやすい地盤があったとも言えます。過去にはお鮨屋が拠点のアイドルがいたり、商店街を挙げてアイドルオーディションを行ったりと、地元発信の少し変わったアイドル像がありました。

 その後、ファンが増えて全国的に売れていったアイドルも多いですが、地元地域を盛り上げるためのローカルアイドルの姿が愛知県のアイドルグループにあったと思います。

●ファンサービスの愛知支部

 愛知支部はファンに楽しんでもらう気持ちが強い支部だと思っています。例えば競輪場で行われるイベントやSNSでの発信がそうです。

 愛知支部のブログは約10年前から始めており、競輪界の中ではSNSを取り入れるのが早かったのではないかと思います。

 現在は InstagramやTwitterを使用した発信が行われています。イベントごとの告知や優勝した選手の報告だけでなく、選手の練習風景やオフの時間なども知ることができます。競輪界では当たり前だけどファンの人は知らないことも多くあります。SNSで身近に思ってもらえば、面白いことやってるなと興味を持っていただくキッカケになります。そこから実際に生で見たい、実際に選手と会って話してみたいと競輪場に足を運ぶこともあるかもしれません。可能性は無限にあると感じています。よかったら『日本競輪選手会愛知支部』で検索して、愛知支部の活動を覗いてみてください。

 さらに、愛知支部では他の地区の選手に驚かれるぐらい、バラエティに富んだイベントを行っています。豊橋では生バンドで歌謡ショーをしたり、ガールズ選手のファッションショーをしたり、選手でバンドを組んだり。名古屋では、コロナ禍前には選手が店員を務めるふとともカフェでファンをおもてなししたり、チャリティーオークションをしたりしています。この他にも盛りだくさんです。

 イベントをするには選手の協力が不可欠ですが、人を楽しませるのが好きな土地柄もあってか、愛知支部にはサービス精神が旺盛で協力的な選手が多いように感じます。ファンの皆さんに競輪を楽しんでもらおう、選手に親しみを持ってもらおう、競輪場に足を運んでもらおう、という気持ちが常に見えます。いきなりファンサービスの空気ができるものでもないと思いますし、時間をかけて選手や施工者(豊橋市、名古屋市)など競輪に関わる人たちが一つになって作られてきたのだと思います。

●愛知から発信する文化

 アイドルも競輪も、愛知は時間をかけてファンとの距離を縮めてきたように思いました。地元民の地元愛が強いのもあり、それをファンと一緒に共有出来ること、地元を楽しんでもらいたいと思う気持ちが原動力になっていると感じます。ぜひ愛知支部のイベントにも遊びにきてほしいと思います。

 それでは、より楽しい競輪ライフを! 次回更新をお楽しみに!


佐々木恵理選手の質問箱はこちら
佐々木恵理選手のTwitterはこちら

このコラムをお気に入り登録する

お気に入り登録済み

バックナンバーを見る

質問募集

このコラムでは、ユーザーからの質問を募集しております。
あなたからコラムニストへの「ぜひ聞きたい!」という質問をお待ちしております。

アイドルヲタクレーサー佐々木恵理の「KEIRIN・アイしてもらいます!」

佐々木恵理

Sasaki Eri

愛知県豊橋市出身。大学卒業後、システムエンジニアとして社会人を経験し、テレビ番組でガールズケイリンの存在を知って競輪選手を志願。T-GUP(豊橋ガールズケイリン育成プロジェクト)を経て、2016年に名古屋競輪場でレースデビュー、初勝利。アイドルと競輪を愛する、アイドルヲタクレーサー。

閉じる

佐々木恵理コラム一覧

新着コラム

ニュース&コラムを探す

検索する
投票