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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【花と海といで湯賞予想】「誰にでもチャンス」は波乱の要素になる! 吉田拓矢に期待するのは“威圧感”を与える走り/伊東GIIIで狙うべき選手たち

2024/03/14 (木) 08:00 6

誰が獲ってもおかしくはない

 今シリーズ、前半戦はガールズの出番になり予想しやすさもあるが、後半はS班が不在となり誰にでもチャンスが望める。したがって、選手たちそれぞれの思惑はと言えば「オレにもチャンス到来!」とばかりに、こぞってゴールを目指すはず! ここに波乱の要素が潜んでるんだよね。では誰がその立役者になるんだべか?

 その前に主力どころに目を向けるとすっか! 自力型は茨城のヨシタク(吉田拓矢)に目がいく。力はメンバーの中でトップレベルだが、ひと頃より逃げるレースが少なく、まくりで勝ちにいく事が多い。もっと相手に威圧感を与えるような走りで、GI戦線での活躍を期待してるんだけどね〜。今回はどんな感じになるのか?

 そのほかの上位陣を挙げてみれば、同郷の後輩・岩本俊介だ! 一時期600mをもがける豪快なレースをしてくれて、オレなんか「いいぞ岩本!」と絶賛したもんだ。まあ年齢を考えれば、そんな事を望むわけにもいかねえし、仕方ねえか。だが、根田空史と連係すれば一躍優勝候補の筆頭は間違いあるまい!

 また、地元のオカジュン(岡村潤)が安定感あり、地の利を生かし展開に恵まれるはず。遠征勢なら得点上位の井上昌己が気を吐いているし、好目標を得ればチャンス拡がる。また、小川真太郎の自力含みの自在戦も侮れねえし。大方このあたりが優勝候補になるかもね。

一発の破壊力がある小嶋敬二はアタマの隅に

 妄想展開の立役者は地元の道場晃規だよ。奈良記念では存在感のある良い走りをしてたし、同じ33バンクだもの、期待は“大”だね。それに栃木の金子幸央もいいね。自在戦が板についてきたし、しぶとい走りで上位陣を脅かすはずだ。

 そして、最後に大ベテランの小嶋敬二を上げておこう。全盛期はとうに過ぎているが、まだまだその自力は鳴りを潜めてない。展開が向けば一発の破壊力がありファンを魅了してくれる。ぜひ頭の片隅に入れておく事をお薦めしますね。

初日オレが狙いたいのは9R! 真鍋顕汰の逃げ回数が断トツ

 まずは並びの整理をするベ。中部連係で⑦真鍋顕汰-①小嶋敬二、東北ラインは②小原丈一郎-⑨尾形鉄馬-④紺野哲也、⑤金子幸央-③小林大介の関東コンビ、近畿は⑧中西大-⑥原田隆の細切れ戦となっている。初手は小嶋が前を取り真鍋が前受けから(⇐⑦①・②⑨④・⑤③・⑧⑥)。

 勝負どころで中西が押さえ金子がその上を切る。小原が叩き金子が中団を確保ってことになるべ。真鍋が巻き返し小原ともがき合い、金子がまくって小林の流れ込み⑤-③に尾形が小林を捌き2着確保の⑤-⑨と小原が残って⑤-②ってのが大本線だね。

 はたして妄想になるかは別として逃げ回数は真鍋が断トツ。さっきの展開で小原が踏み合わず真鍋をすんなり出させたら! 最終ホームは⑦①・②⑨④・⑤③・⑧⑥ってなるわけだ。マイペース逃げなら小嶋が差して①-⑦、小原がまくって迫り①-②。小嶋があわせバンマクで突っ込む尾形との番手車券①-⑨。小嶋が小原に捌かれることもありで、①②⑦⑨ボックスを押さえて〆とするベかね。

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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