2024/02/29 (木) 08:00 4
「瀬戸の王子杯争奪戦」は乗りに乗っているS班・清水裕友にグランプリ王者・松浦悠士のハイブリッドコンビが堂々の主役に抜擢される。果たしてこのコンビに死角はあるのか。S班・眞杉匠の全日本選抜はケガ明けで物足りない感じがあったが、あれから間が空いているし、調子を上げてきているはず。眞杉の掛かり次第で平原康多も優勝争いに食い込めるべ。
もう一人のS班・ヤマケンだが地元の全日本選抜の動きを見れば良くなってきたように思うし、暖かくなってくれば上積みが期待できそう。さて、地元組では取鳥雄吾が乗れてるね。ここに岩津祐介、隅田洋介、柏野智典の援護が見込めればチャンスはあるのかな! あとは、一発を秘める北津留翼かね。
さて、上位陣のことはこれぐらいにして本題(?)の高配当演出しそうな“妄想枠”の選手に目を向けるとすっか! 自力型は石原颯がもっか上昇気流に乗っている。というより確実に力がつき安定感が増している。まあ、もはや石原は妄想の枠には収まらないか。
それと119期・堀江省吾と121期・東矢圭吾に常次勇人をピックアップしたい。とりわけ堀江と東矢は積極的な走りで力をつけつつあるし、マークできる追い込み陣にとっては頼もしい存在になるね。
最後の〆は大ベテラン・小林潤二を推してみたい。展開には左右されるが、ベテランらしい渋いコース取りで突っ込み唖然とさせられる。ここぞの場面で「清水寺の舞台から飛び降りる覚悟で!」な存在だが、おもしれーね!
妄想は名前を挙げた堀江省吾の走る4R! 並びは近畿中部の⑦福永大智-①岡本総に福岡の⑥良永浩一がマーク、関東は②堀江省吾-⑤武藤篤弘-⑧阿久津修、④嵯峨昇喜郎-⑨荻原尚人-③佐伯翔の東北ラインの三分戦になる。初手は岡本がスタートを取り、福永の前受けになる。枠なりで堀江ライン。嵯峨が後方に構え周回を重ねる(⇐⑦①⑥-②⑤⑧-④⑨③)。
勝負どころで嵯峨が上昇し切りにいくが、福永が突っ張り、堀江を受けて中団を取る展開に。人気は福永になるのか? オレは堀江の先行力も互角と見ているが。本線は福永がまくり切って岡本との①=⑦、堀江の残りに武藤を入れて⑦-②⑤ってところか。
だが、福永が嵯峨を出させず、脚を削ってしまえば! すんなり逃げる堀江をまくれるか?PIST6の活躍を知っていれば、むしろそれこそ厳しいよ。妄想先取りレースになるかは微妙だが、堀江を本命でいっても良いはず! マイペース逃げで武藤との直線勝負②=⑤に、嵯峨が中団を取り福永にあわせ先まくり、だが武藤のブロックにあえば荻原が突っ込んでくるし、阿久津もそこは狙うはず! 少し保険を掛けての②⑤⑧⑨ボックスなんておもしれーよ! これで妄想〆にするベかね。
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。