2024/02/22 (木) 08:00 2
新山響平、古性優作、脇本雄太のS班が軸に春日賞争覇戦が始まる。だが、「地元だけは許すわけにはいかねえ!」と三谷兄弟が主役の座を譲るとは思えねえ。近畿は三谷兄弟を中心にまとまるのか? はたまたS班の脇本、古性を軸にまとまるのか? その辺りも見所のひとつになるべ。それより、先頭を任される事になろう脇本がまだ完全復調とは言えねえように思うが…。
勝手なことを言えば、ここらで『脇本(新山響平)雄太』って感じでさ。脇本の中に新山響平の走りを取り入れちまって、以前のような“脇本走り”を取り戻せば一気に復調しちゃうのでは? とも思っちまう。誠に勝手な言い分だけどね!
やっぱりここ奈良のバンクなら新山の突っ張り先行が俄然有利になるべか。全日本選抜の決勝戦はかまして行き、浅井が離れ単騎逃げになったが、強かったねえ。今節は守澤の援護が見込まれるし、近畿勢を破れば新山が一番手になるよ。
ということで!奈良は「先手有利・先手必勝のバンク」だ。点数が下だからといって軽視はできない。そこで予選から徹底先行をする選手をピックアップしてみっか。まずは青森の木村弘、坂本紘規が目につく。面白いのは秋本耀太郎だね。点数が低い分、対戦相手が舐めてかかれば思わぬ波乱を呼ぶかもしれない。地元・近畿地区では117期の村田瑞季と貴志修己がマーク陣を引き連れ果敢に風を切るはず!
妄想期待のレースは秋本が走る2Rにしてみっか。まずは並びの整理から入るとする。中四国で①片岡迪之-⑤藤岡隆治-⑦掛水泰範、②吉本卓仁-⑨稲吉悠大の福岡コンビ、関東は⑥秋本耀太郎-③平原啓多に神奈川の④加藤圭一、単騎の⑧大木雅也となっている。
展開は前受けが吉本になり、片岡が秋山の上がりにあわせ切り、中団を取りまくって藤岡の流れ込み①-⑤、力で吉本が強襲する①=②、秋本マークの平原へ①-③が本線になるべか!
さて妄想の展開は····! 片岡が前受けに出たとき、吉本は切りに行くが、秋本を受けたい両者が踏み合いになり、脚の削り合いになっちまうと···!? 秋本は労せずして叩き逃げられるってわけだ。ここのバンクならすんなり掛けられればチャンス大。マーク平原が恵まれ③=⑥に加藤の流れ込み③-④を押さえれば妄想はいけるはず! オッズ次第で平原から少し手広くいっても良いかもよ?
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。