2023/11/16 (木) 08:00 5
競輪祭直前の開催でS班をはじめトップレーサーが不在ときた。誰でも「主役を張れる」と思い参加してくるはず! オレの中で大垣バンクは“波乱多し”のイメージ。しかも施設整備等協賛競輪は総じてタマゲル選手の活躍で波乱含みが多い。時おり心が折れたりもするが、カンを働かせて、これぞと思う選手を狙いたい! 口で言うのは容易いものの、これが難しいわけだが。しかし、狙うその先に大きな配当を提供してくれるのが競輪だベ。
出場選手の中、主力は岡山の河端朋之になるか。親王牌でも注目選手に挙げたが、決勝まで行っているし、今開催の主力と見るのは自然だろう。ダッシュスピードを武器に自分の展開に持ち込めればチャンスが転がり込む。ただ、「まくりならいいが、かますとたれる」が河端のウイークポイントになるので注意。地元勢に目を向けると志田龍星と橋本優己が上手く連携できれば上位進出が望める。自力型同士の折り合いがポイントになるベ。
南関勢に頼もしい味方になるのが青野将大だ。逃げてしぶとい末脚を発揮して結果を残している。誰が番手を回るにしてもチャンス大! また、積極的な仕掛けが功を奏し、熊本の上田尭也が良くなってきた。これに後藤大輝、立部楓真、青柳靖起といった牽引役が多いのが追い込み陣にとって嬉しい限りだろう。九州追い込み陣の台頭は見逃せない。
いずれにしろ、みんなが主役の施設整備等協賛競輪は混戦・激戦・波乱の様相を呈してそう。心が折れかかっても一発大逆転の望みを捨てずポジティブに攻める事が大事かねー。そうそう、伊藤裕貴が特別昇班し追加あっせんで参戦してきたぞ! 中部勢の強い味方がまたひとり! いや、台風の目はこの男になるやもしれねー!
それでは妄想先取り推奨レースの発表だ! 今回は4Rにするベ! いつものように並びから整理する。九州ラインは①青柳靖起-⑤島田竜二-⑧田中洋輔、中部は⑥伊藤裕貴-②山内卓也、単騎④水谷好宏、⑨照井拓成-③佐藤友和-⑦鹿内翔の東北ラインという構成だ。
初手は伊藤がスタートを決める。中団は青柳ラインとなり⇐⑥②-①⑤⑧-④-⑨③⑦の形でレースは進むだろう。勝負どころで照井が切り、青柳ラインが主導権を握る。⇐①⑤⑧-④-⑨③⑦-⑥②となる。となれば、本線はマイペース先行で九州ライン上位独占!青柳と島田の①=⑤。照井が青柳を叩き逃げ、青柳がまくり佐藤との①=③あたりまでが本線か!
では妄想車券に話を移す! 特別昇班の勢いそのままに伊藤が力を発揮し青柳、照井の“もつれ”をひとまくりのパターンだよ! 山内の流れ込み⑥-②、照井に乗り突っ込む佐藤へ⑥-③、青柳の番手島田⑥-⑤が妄想〆になる。競走得点に捉われずに、勢いに賭けてみるのも一案だべ!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。