まるで競輪祭の前哨戦

　S班5人が集結し、小倉競輪祭の前哨戦と言っても言い過ぎではない豪華メンバーだ。S班の中でも古性優作は展開に左右されることがなく、オールランダーの頂上を極めた別格の存在感を放つ。迎え撃つ地元地区は犬伏湧也を筆頭に同開催連覇中の清水裕友が6連覇を狙い、互角以上の走りをしてくるはず。

　また、徹底先行を武器にブレない新山響平。守澤太志がガード役に徹するようならば、押し切りにも期待できるが。犬伏と新山でもがき合いになれば郡司浩平の台頭も見えてくるぞ。

　気がかりは松浦悠士の仕上がりだろ。寛仁親王牌で「まだまだ完全復活に時間がかかるか？」と不安を感じたのはオレだけではないはず。だが、練習時間があるし、常に前向きに切磋琢磨する松浦のこと、大きく“変わり身”を見せてくれるかも！ とも思う。上位陣の攻防戦はこんなところか！

“隠し球”も目白押し

　さてさて妄想先取りピックアップ選手を挙げていくぞ！まず一番手は孫弟子の野口裕史だね！「月は出んでもオレは出る」が持ち味！ されど！ 出れないとどうしようもない。出てくれたらライン決着の期待大！ まあ、人気にはなるはずだから、野口と戦う気のある選手がいたら脚をためまくる選手からも狙えるベ！ 野口のレースは両面狙える「一粒で二度美味しい」って感じなんだよな。

　それと佐藤礼文が良い！ マーク追い込みでブイブイ言わせるような安定感が出てきた。好目標を得られれば尚更だが、目標不在でもコース取り確かでライン違いの高配当を演出する。そのほか、地元3割増で気配良好！ 久保田泰弘と渡口勝成にも注目だね。

　そうそう、この開催“超隠し球”がいる。展開に左右されるものの、ベテラン・小林潤二が元気だ。それと連佛康浩の名を挙げておきたい。この二人は思わぬカタチで車券に絡んでくるし、確定板をとらえる際には思わぬ高配当を叩き出してくれることを忘れないでおきたい。もっとも“超隠し球”という表現でのオススメとしたいが！ 格言にある「清水寺の舞台から····!」の勇気が必要になるが、面白い存在には違いないべ！

初日オレが狙いたいのは8R！ スタート位置によって穴展開アリ

　それでは妄想先取りのピックアップレースを挙げてみる！ 今回の推奨は8Rだ！ まずは並びだが、近畿コンビは⑦大石崇晴-①村田雅一、⑨野口裕史-②福田知也-④三ツ石康洋-⑥橋本勝弘の南関・四国の4車連係、関東ラインは⑤中島詩音-③佐藤礼文-⑧台和紀となっている(⇐⑦①・⑨②④⑥・⑤③⑧)。

　福田が前を取れば野口の突っ張り先行が見込め、⇐⑨②④⑥-⑦①-⑤③⑧となれば、どうしようもないレースになる。野口の押し切り⑨-②を本線に福田の逆転で②-⑨でほぼほぼ決着だろ。万全を期するなら中島に乗り突っ込む佐藤を加えて⑨-③を押さえるぐらいだベ。

　だが「野口が逃げられない展開」を取り上げれば、そのとき“妄想車券”が浮かび上がってくるってわけよ！ スタートを大石が取り、枠なりで野口ラインが続く。この形で中島が野口にフタをして封じ込む。こうなると野口は車を下げるってわけだ！ その隙に中島が主導権を握れば！

　関東ラインを追うのは大石-村田の近畿ラインになる。⇐⑤③⑧-⑦①-⑨②④⑥という具合にね。野口がもたつくようなら三ッ石だって切り替えるだろ。こうなるとまくりの苦手な野口は万事休す！ 大石がまくり村田との直線勝負、佐藤が大石を止めれば村田の突っ込み。中島が押さえるのを躊躇すると大石がそのまま逃がされるってことにもなる。①=⑦-③を妄想するが、ここに中島が絡むとデカいぞ。①③⑤⑦ボックスを押さえて妄想の〆としようじゃねえか！