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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

【寛仁親王牌】スピード溢れるスリリングな開催になる! 世代交代が進むのか、S級S班が牙城を守るか/弥彦GIで狙うべき選手たち

2023/10/19 (木) 08:00 6

競技志向の強いシリーズ、世代交代は進むのか

 古性優作らSS班の参戦だが、脇本雄太の欠場は施行者サイドにとっては痛い。身体の状態が心配だが気長に養生してもらい、復活を待ちたい。

「寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」のタイトルどおり、競技志向の強いアスリートたちが揃うとあって、スピード溢れるスリリングなレースが期待できる。とりわけナショナルチームの中野慎詞、太田海也、小原佑太はアジア大会の活躍が記憶に新しいところだ。

 今年ここまでダービーを山口拳矢が、オールスターは眞杉匠が制し世代交代が本格化してきている。そんな流れの中で嘉永泰斗や犬伏湧也にはトップレベルの力が備わっているし、いつタイトルを獲ってもおかしくはないところまできている。直線の長い弥彦バンクならスピードにモノを言わせ大外を駆け抜けるシーンだって目に浮かぶ。ニューヒーローの誕生はあるのか? あるとすればそれは誰なのか? ただし、ニューヒーロー誕生にも期待できるが、百戦錬磨のSS班がすんなり牙城を崩されるとも思えねえ。

 いずれにせよ、今年のGI戦線はこの寛仁親王牌と小倉競輪祭を残すのみとなった。グランプリの椅子を懸けて白熱したレースが展開されるのは必至。こういう時にこそ大穴・大波乱が待っているのも競輪の常。オイシイ車券に美味しい酒と肴で弥彦の夜を満喫する作戦といってみるか。

経験値で凌げる元ナショナル勢、近況好気配の注目選手

 ってことで“オイシイ車券”を演出しそうな選手たちをピックアップしてみるべ! 点数に関係なく、トップスピードにモノを言わせるってポイントならば2名の選手を挙げない手はない。まずは渡邉一成だね。ダッシュスピードはまだまだ衰え知らず。若手自力型を経験値の差で翻弄するってわけ。

 もうひとりは河端朋之、こちらも渡邉と同タイプだ。展開は単純明快。位置にこだわらずに脚をため、ダッシュにモノを言わせた一気の仕掛けで前団を飲み込む! これしかない! 弥彦バンクならではの走りが見られるべ。ロングスパートなら末脚を欠くから、その後ろから狙えるし、面白れえ! とはいえ初日10Rは相手が強過ぎるか?どうなのか? いや、むしろこの強メンバーだからこそ“大穴”になるんだけどな(勇気が必要にあるよね…)、河端-全-全の三連複をお賽銭と思い投じてみるのはいかが!?

 また、最近レースを観ていてかなり好気配と見ているのが“オカジュン”こと岡村潤だ。前走富山FIでの動きを見るに一段とタテ脚が冴えているね。思わぬ高配当を演出してくれるかもしれない。

 さあ、いつものルーティンで弥彦神社の参拝は怠りなくやっとくベ! 前回参拝した時には少し手順を間違えちまったから気をつけねえとな。今回は初歩的なミスを避け、王道の手順で突き進み、トランクいっぱいに“アレ”を買い込んで帰るつもりだ!

初日オレが狙いたいのは3R! 好調・岡村潤の縦脚が炸裂するか

 今回の妄想先取り推奨は3Rにする! まずは並びから整理する。②太田竜馬-⑤山田英明-⑨小岩大介、①岩本俊介-⑦松谷秀幸-③岡村潤、⑧佐藤友和-⑥小林潤二、単騎は④内藤宣彦となっている。佐藤がスタート早く前受けから。岩本が中団を取るとみる!(⇐⑧⑥・①⑦③・④・②⑤⑨)

 この展開なら勝負どころで太田が切り、岩本の主導権が濃厚だべ!『競輪は番手だ!』の発動と言いたいところだが、前述したように“縦脚抜群”のオカジュンが突き抜ける。のっけから妄想狙いで行ってみるべ。

 本線は松谷とのゴール勝負になる③=⑦! 太田がまくり上げての③-②。単騎の内藤がオカジュンの後を回り流れ込み③-④。ただ取りっぱぐれるといけねえから車単でオカジュン-全を押さえとくかね! 太田がまくりきっちまうこともあるが、その時はその時! オカジュンの縦脚に期待を込めて初日から勝負する(>_<)!

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吉井秀仁の妄想先取りレース実況

吉井秀仁

Yoshii Hidehito

千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。

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