2023/10/12 (木) 08:00 6
S班不在のメンバーだが、地元の北井佑季が人気になるはず。主役をつとめる北井は今年9月の「平安賞」で大名マークの慎太郎さんを相手に逃げ切り、記念初優勝を果たした。この一戦、南関の逃げ屋から全国区の逃げ屋になった瞬間と言っても良いのでは。今回は「何人たりとも先行させるつもりはない」のシリーズにしてもらい、北井の完全優勝に“キタイ”するベ!
相手探しはやっぱり松坂洋平が筆頭だろうね。長島大介は自力自在戦で抵抗してくるはずだが、今の南関の勢いには翻弄されるかもしれない。また、目標次第にはなるが差し脚鋭い大森慶一もチェックしとく必要がある。S級2班だが、河野通孝の安定感を忘れてはならねえ。主力どころを挙げればこんな感じだろうな。
妄想車券期待のピックアップ選手はまくりが主戦法だった石塚輪太郎だね。このところ積極的な走りを·見せるようになってきたぞ。小田原バンクなら前受けから攻め、対戦相手の押さえ方次第では突っ張り先行もありだ。まくりのイメージが強い選手が逃げたらゴール前は垂れる。石塚の番手を回った選手の抜け出しからってこともありだ。同県後輩の南潤と乗り合わせたら番手回りで抜け出す公算は大だけどね。
渋いところでは大坪功一が良いね。今開催のメンバーなら突っ込む脚は見逃せない。ライン違いの高配当って線もある。また、地元で浮上のきっかけをつかみたいのが桐山敬太郎。目標に恵まれることも十分で気合いが入るだろうし、面白い存在だ。探せば出てきそうだがキリがない、徹底先行が売りの中嶋宣成に堀江省吾をピックアップして〆とするベ!
妄想先取りレース実況の推奨レースは6Rだ! 個人的に幾度となく助けてもらった“困ったときのキリケイ”こと桐山敬太郎を抜擢するベ!
いつも通り、メンバーと並びから整理していく。南関ラインは①染谷幸喜-⑨桐山敬太郎-⑥川崎健次、④津村洸次郎-⑦坂本亮馬-②稲吉悠大の福岡ライン、近畿中部ラインで③伊藤信-⑤山本伸一-⑧藤原誠の三分戦となっている。初手のスタートは稲吉が決め、福岡ラインの先頭を任された津村からになるはず。これなら染谷は中団を取れる(⇐④⑦②・①⑨⑥・③⑤⑧)。
勝負どころで伊藤が押さえに出ても、津村が突っ張り両者の脚の削り合いになり染谷が悠々と逃げられる。番手桐山が絶好の展開をモノにし恵まれるってわけだ! 染谷の残り⑨-①を本線に狙うベ! 伊藤が強引に仕掛けてくれば、これに乗り突っ込む山本⑤=⑨を押さえにする。
妄想車券は中団を取った『染谷が伊藤にフタをされたとき』に起こる。津村がそのまま逃がされる展開になり、坂本と稲吉が恵まれる②=⑦! だが! ここに気合で突っ込んでくるのが“困ったときのキリケイ”ってわけよ! 桐山、頼むぞー!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。