軍資金確保は至難の業

　前々回の豊橋記念の原稿で『軍資金確保のためカミサンを説得するのが至難の業』と書いたが、豊橋記念を散々な結果で終えたオレはいよいよ追い込まれた。カミサンの機嫌をとることは必須の条件！ “マル秘作戦”決行は数日前から布石を打つことにはじまる。

　食後の皿洗いなどを手始めにあらゆる手段を駆使してご機嫌をうかがう。「なによ、気持ち悪い」と言われても満更ではない境地まで誘っていこう。機が熟すと見るや“マル秘作戦”に打って出る！ カミサンの目を“あの頃”のような憂いを込めて見つめる。

「どうかひとつ」とお手てを出してお銭の催促！ 忍の一字でプラス・ザ・土下座！最終兵器投入ってわけだ！ するってえと、シブシブ財布の紐が解かれるって寸法になるんよ。へへへ。お宝ゲットしたからと手のひら返しはご法度だべ。しばらく奉仕活動を継続しなければ元の木阿弥になっちまうからね。決行後はほとぼりが冷めるまでしばらく使えねえ作戦だけどね！

SS班5人に嘉永泰斗の豪華メンバー

　さあ、軍資金を確保できたらレースだべ！ 無駄話はやめて熊本記念を占おうか。SS班は新山響平、守澤太志、郡司浩平、古性優作、松浦悠士の5人が参戦。ここに地元のニュースターかつ21年度覇者の嘉永泰斗が加わり、豪華メンバーで行われる。松浦はここが復帰戦。初日の走りで調子を見極めるべし。

　グランプリ視野の郡司が好調、ただいま賞金ランキング13位だ。記念優勝の賞金ではまだまだ厳しい状況とはいえ、目先の賞金の上積みは必至だよね。そしてボーダーライン上の9位にいるのが新山。さらに上積みを重ね突き放したいところだろうな。守澤も現時点で11位とあり、郡司と同様に賞金上積みを目指している。この心理はレースに関わってくる要素。しっかりと頭に入れておきたい。

　さて、妄想のキーワードは『九州勢を打ち砕く選手がいるのか？』ってところか。上位陣を脅かす地元勢の層は厚く、北津留翼に中本匠栄、伊藤旭らの気配が良い。また、一時期の不調から橋本瑠偉が戻ってきたように見える。松阪記念で積極的に逃げ、結果が伴ってきたよな。上積みも望め、関東勢に貢献し自らも残る状態になってきているよね。

初日オレが狙いたいのは9R！ 太田が大きく後手を回らされる展開ならば

　初日の妄想先取り推奨レースは9Rになる。まず並びを整理しよう。②太田竜馬-⑨塚本大樹-⑥那須久幸、①松岡篤哉-⑤藤田勝也、⑦橋本瑠偉-③東龍之介、⑧田口勇介-④小野大介となっている(⇐②⑨⑥・①⑤・⑦③・⑧④)。

　スタートは太田が取り、後ろの動きに呼応してレースを運ぶ。勝負どころで後方から田口が押さえ、その上を橋本が叩く。これなら両者がもがき合いになり、『太田さんまくって下さい！』の展開になり、塚本の流れ込み②-⑨決着が大本線だべ。

　ただ、橋本がこの展開を嫌い先に切りにいき田口を呼び込むとしよう。これなら橋本が先まくりで東の流れ込み⑦-⑤に太田の強襲逆転ありの②=⑦が見える。また、控え目だが、何気に動けている松岡を加える手はあるぞ。勝負どころで⇐⑧④・①⑤・⑦③・②⑨⑥の形となり、太田が大きく後手に回らされれば①③⑤⑦ボックスでいってみよう。妄想〆はこれだね！さあ、虎の子の金を種に9月のリベンジだ！ 背水の陣の覚悟を·持って励むとするベ！