2023/08/26 (土) 08:00 9
西武園オールスターは眞杉匠の優勝で幕を閉じた!おめでとうございました! あらためて『競輪はラインの力と“結束力”』がモノを言うってことを感じたね。さて、オールスターが終了してまもなくの滝澤正光杯の開幕だ。オールスター組はナイター6日間の長丁場がたたり、目に見えない疲れが溜まり…。波乱もあるのか? はたまたスンナリ決まるのか? まずは参加メンバーをチェックしてみるべ!
主力どころは平原康多、郡司浩平のSS 班。それに深谷知広、和田健太郎らになるかね。豪華メンバーの参戦で滝澤正光杯は盛り上がるはず! 上位陣に徹底先行は見当たらないが、強いてあげれば深谷になるか! 逃げ有利なバンクだけに地の利を生かし、唯一チャンスがあるのは『競輪は番手だ』の発動ってわけだよ。いずれにせよ上位陣の力は拮抗しているし、優勝争いは熾烈になるベ。そうそう! 気になるのが岩本俊介! 連覇はあるのか?
それじゃオレの妄想先取りのフィールドへ話を進めていくベー! もちろん逃げ有利を念頭にピックアップするよ! 最初に名前を挙げるのが近頃先行力に磨きがかかる林昌幸。外連味のない先行は同型には侮れん存在になるぞ。
そして新鋭・日高裕太もS級戦に慣れると大化けするかも? と見ている。そのためには愚直に逃げにこだわり続け、揉まれ、逞しく成長するしかない。今節滝澤杯は「名前を売るチャンス!」とガンガン攻めて欲しいね。
それと松坂侑亮の逃げにも期待できるね! 地脚を生かして長い距離を踏めるところが強みになる。もちろんオールドルーキーこと野口裕史を加えなきゃね。誰が相手でも徹底して逃げにこだわる姿勢は衰えねえ! また、まくり兼備の貴志修己が上昇気配プンプン。この選手にも注目している。
中堅クラス(?)の松本貴治はオールスターで決勝進出を果たし、今勢いは1番。位置取り重視から攻めるレースで上位陣を脅かすひとりダネ! そしてベテラン勢を忘れてはいけない。追い込み陣の諸橋愛、岩津裕介のふたりをピックアップするよ! 冷静な判断力は衰えを知らず、シビアに突っ込み“ライン違いの高配当”アリアリ! 要警戒だね。
初日の妄想先取り推奨レースは3Rとしたい。自力型は3人。中でも先行意欲は林昌幸と仲野結音に…! お互いが意地の張り合いになれば川越の出番か、というレースだね。
まずは並びだが、③川越勇星-⑨永澤剛-④小橋秀幸、⑦林昌幸-①嶋田誠也-⑧好永晃、⑤仲野結音-②舘泰守-⑥土岐幹多の三分戦となっている。初手は川越の前受けから中団は枠なりで林が取る(⇐③⑨④・⑦①⑧・⑤②⑥)。
勝負どころで仲野が後方から動けば、林がこれに合わせ出て主導権を取り切る展開とみた! 追い込みにチェンジした嶋田が番手有利に抜け出し恵まれるって公算だ! 相手は川越に乗り突っ込む永澤。となれば番手車券が本線で①=⑨、これに林の逃げ残り①-⑦。
もしも林と仲野のもがき合いが長引けば、川越のまくりが決まりそうだし、永澤とのゴール勝負③=⑨になるか! 案外ここが本命車券なのかも? でも押さえるしかねーよ!
吉井秀仁
Yoshii Hidehito
千葉県茂原市出身。日本競輪学校第38期卒。選手時代はその逃げるスピードの速さから「2週半逃げ切る男」と称され人気を集める。1978年競輪祭新人王戦を制し、翌年も小倉競輪祭の頂点に立つ。1980年の日本選手権は完全優勝、1984年オールスター競輪でも覇者となり、選手としての一時代を築き上げた。現役引退後はTV解説者やレポーターとして活躍、競輪場での予想会イベントやYoutubeのライブ配信なども精力的におこなっている。ファンからは「競輪客のような解説者」と親しまれており、独特のひらめきによる車券戦術を数多く披露している。